この上私をせめないで
帰りの電車の窓に映っている自分の顔を見たくないのに見つめてしまう
おまえは疲れている、と確認するだけの私的な会話
ああ、この上私を責めないで
私はニュース ....
あの日
いつもより10分早く起きた
あの日
朝食はトーストとポテトサラダを食べた
あの日
うお座の運勢は第三位だった
あの日
重要な会議があるからと
君は三 ....
苛烈な夏の記憶で、まだのぼせている頭を
しとしとと冷ましてくれる午後の雨
熱いアスファルトに幼子が撒く打ち水のあわれ
小さな木陰からはみ出た肩を焼かれながら涼む老婆
グランドで叫ぶ少年 ....
ぼう、と
汽笛が低く鳴いて
遊覧船が桟橋を発つ
湖の真ん中
ボートにたたずむ私たちを
避けるように右へと進み
エンジン音が湖畔に響く
よかったね
あのまま
まっすぐ来たならオ ....
昨日も会ってないし、今日も会えないし。。。
明日からは出張だし。。。
悲しいなぁ…
寂しいなぁ……
この気持ち、
それだけ君を愛してる
っていう、
【愛の証】
君との2年8ヶ月
僕は確かに幸せだった
いっぱい喧嘩もしたけれど、
いっぱいデートもしたしいっぱいキスだってしたよ。
いつからか、僕らの歩調合わなくなった
なんとかして、合わせよ ....
終焉は終焉だった
終日、涙が流れた
泣いたカラスが電線で踊った
嘘は虚言で戯言で
教室の窓ガラスの向こうに
虚構の街が見渡せる
白線、延々と流れていく
スピードは規制していく
青信号、 ....
汗ばんだ背中をなでてみたら、
あなたの目の中のあたしが鳴いた。
(それは寒い冬のような気さえしたけど)
あなたのレディー・ゴディバになろうとしたら
きっと君には似合わないといって
....
神が牛耳る世界で
人間は嘆いたのさ
なぜ我らを産み出したのか、と
破滅の輪廻に
迷い込んだのではなく
破滅の輪廻に
誘われたのだと
人間たちは唱えるのさ
叶わな ....
0100110101010100001000100010001000100001000100100100110001100011100001110000111000001111000011110010 ....
我々は我々のもっとも好む方法で詩をつくるが
死はつくり出せない
我々は泡を吹く蟹のように
横這いになり哀しむ
詩人の憂鬱について
我々は充分に討議し合った
しかし死人の快楽については
....
目を瞑る
見えそうで見えない
文字が浮かび上がる
あともうちょっとなのに
あともうちょっとなのに
文字は崩れて点の砂となる
そこに書かれたものは
神のお告げか
私の心か?
必 ....
前に来たときは
僕の知っている
道だった。
やがて
僕の友達が
やってくる
さよならをいいに
友達は
この道を行くのだ
さよなら
さよな ....
凍った夜にキラキラと光る
もう空は融けかけた銀の花
凍った頬に揺らめく色は
闇に見えず咲く薔薇の花
倒れそうで倒れることの無い
たくましくも辛き牛車の旅
星が美しき涙を流していた
だ ....
寂しいときには
歌を歌う
一人っきりのエレベーターの中で
たった15秒の僕だけのステージ
やさしい言葉を叫びとばす
寂しいときは
眠らない
ベッドの上ですごく ....
例えば君の身近にあるすべてを
一つだけ残して捨てるとしたら
僕はどこまで生き残れるかな?
水や空気や地球といった
数多くの強敵を打ち倒して
最後まで勝ち残る事は出来るかな?
....
幼い子供達が無差別に殺されたニュースを見て
悲しい顔をした君が
部屋に迷い込んだ小さな虫を
すかさず叩き潰した
それは
ためらいのない無意識な行為で
憎しみも悲しみもない
何気ない行 ....
今日は死ぬにはとてもいい日だ
草穂を揺らす風が吹く
ヒマラヤスギが黙然と立つ落日
強さの代わりに口を閉ざすんだ
風がすわりと立ちはらむ草原で
空気に重さがあるということを
彼らは厳かに ....
暗闇の中でうごめいている
不可識な渇望が
またやってくる
渇望の重さにうちひしがれるとき
僕は
異形の世界へ下りてゆく
眠ってばかりいる僕の
目蓋の裏には
鮮明な画像が灯ってい ....
秒針が僕の体を躊躇い無く刻む
僕の体はひたすらに小さく例えば一つ一つの細胞くらいの大きさになっていく
おおよそ60兆は、僕の喜びの数であり、悲しみの数でもあり
そして孤独の数でもあった
細 ....
彼岸花が倒されていたのは覚えている
あれはどこだっけ
あれはわたしだっけ
晩飯のおかずを考える
家には
年寄りが居るから
エプロンをして料理をする
パジャマを着て寝る
そんなこ ....
それはきっと
お月様
木漏れ日
嵐の夜の海
森深くにある空気
金木犀の薫り
我が子の寝息
君と触れ合う指先の
ぬくもり
当たり前にあるすべて
当たり前じゃない
す ....
灰色のコンクリートには
ない、ない
としか書かれていなくて
薄紫色の夕暮れには
さあ、さあ
としか書かれていなくて
茶色の地面には
まあ、まあ
としか書かれていなくて
青 ....
はばたきが きこえる
とおい 風の血統に
呼びかけてくる
ひろった羽根で
こころみに とんでみる
もう
何もいらない
あのひとさえ
こころから遠ざかって
あの過去の記憶も消えうせて
ああ
そうなれば
どんなにいいだろう
わたしという存在
それは無用なものなのに
昨日の夕焼けの事を
思い憂うこと勿れ
だってそうだろう
朝焼けに向かう方が
近道じゃないか
ここは
夕焼けの墓場
毎日毎日死んでしまうから
ここにそっと葬られるのさ
見て ....
こちら、さよなら商店です。
さよならの代わりに役立ちそうな言葉を取り揃えて御座います。
どうぞ、どなた様もご自由にご利用ください。
一、
面倒くさいなら
荷物をまとめて
あたしの内から ....
愛していると言われた
ホントかどうか疑った
衣類を剥いて 手足を縛った
跡が残るように きつく きつく
愛していると言われた
ホントかどうか疑った
....
「じかにふれてみればわかる」
男は女の手を握り
宮殿内を歩き回った
久しぶりの休日だった
彼女は大理石の花瓶の中で
プリマのように くるくると
まわってみせた
も ....
椅子の並んだ暗い部屋
映写機の背後に立つ人が
かちっとスイッチを入れる
闇をつらぬくひかりの筒
スクリーンに映し出す
交差点を行き交う
無数の人々の足
試写室の ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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