いつ果てるとも知れぬ 有刺鉄線
歩哨は立つ
何を見つめ

補給しょう 
サイロの上の刈り込まれた 芝は緑だった
その 小高い岡 
盛り土のいかめしい こぶ
サイロに開口部があって
時 ....
しっばれる 初冬の朝

まだ寝ている良人の顔を 覗き込む
ねこちゃんみたいな目をして
まだ根室の夢みてる

わたしは えい と起きあがり
つめたい水で顔をあらう


と ....
食べ物を摂り過ぎて
体中に凸凹ができる
凸の部分は紙やすりで削って
凹の部分に合わせる
占い師の水晶のように丸くなった体は
光を反射しながら他人の姿を映す
坂道をころころと転がって
純白 ....
黒の絵の具は白色を消してしまう
白は黒にまぜたら灰色になるだけ

なんだかくやしいね

そう思う私は何色なんだろう
 
 
 
いつのころだったか、わすれてしまったし、どこからきたのだったかも、はて、となってしまった。体温のようにそこにあった、ぬくぬく、や、ぬるまゆ、や、ぬめり、にみられる、ぬ、的なもの。それ ....
夜空を見たら
牛車が空を飛んでいた
月に吸い込まれるよう
かぐや姫が帰るのだろう

生まれたことはきっと幸福で
この地球もきっと美しい
そこに苦しみがあったとしても

街並みの家を見 ....
野菜を切る音で目が覚めた
炊飯器からは蒸気が上がっている
優しい声に誘われるように
欠伸と同時に体を起こして
山吹色のカーテンを開けた

物干し竿には雀が二羽
番を組んで仲良 ....
うまく書こうなんて思わない。


しかし誰にでも届く言葉で書きたい。


かといって共感を得ようとは思わない。


もちろん、ここで何かを成し遂げる気はない。


傷を見せるの ....
私は毎日あれやこれやと考えて
肉や魚を刻んで焼いて
お皿に並べてあなたに出してる。

するするすると あなたの口に吸い込まれ
気がつけば今日も
色のついたお皿が残る。

私は毎日あれや ....
わたしがまだずっと若くて
恋を信じていた頃のこと
大好きな恋人に
捨てられて
それでもしつこくして
嫌われて
あんなに好きだって言ってくれた人が
変わってしまったのが
どうしても信じら ....
予定だと
僕は今日の夜
あなたを攫ってしまうのですが
あなたはどうお思いですか

いえ できれば
選択権の存在は
忘れてお答え頂きたいです

さて 今しがた空から全ての暖色が
消え ....
いらないものがおおすぎるんだ
ねえ私たちは


両手でそらをはかろうとする
出来ないよ
できないよできないよ
わかってるのに希望をすてない
あしをとられて倒れこむ
砂地 ....
宇宙は膨張していることを知っているかい。
熱力学第2法則を知っているかい。
ようするに生きているものは死に、全ては無になってしまうということだ。

じゃあ人間の生きる理由ってなんだろう。
二 ....
いつもの笑顔じゃなくて
落ち着いた笑みを浮かべて
紡がれる言葉には
貴女の決意が見えたの

船出が近いのね

一緒に笑って
一緒に泣いて
たまには喧嘩もして
すぐに仲直りして
 ....
ベランダで
煙草をふかして
星を見ていると
男って悲しい生き物だと
僕は
思う

君の瞳に
かくせない色を
見つけたとき
君は
黙ったね
女ってせつない生き物だと
僕は
思 ....
らくだ
らくだ
月夜のらくだ

らくだの黒目は何を見る
地平線の果てまでも
星明かりのみ

らくだ
らくだ
月夜のらくだ
かなしみもよろこびも
おまえには見えるのかい
ドガは悩んでいた
 俺も詩ぃ書いてみたいんやけど
 なんかこう、湧いてけえへん
 インスピレーションっちゅうのかな、ようわかれへん
と、マラルメに相談した

マラルメはなめらかに答えた
 ....
    冬の夜の
    何もない一本道を
    包帯だらけの山羊が
    針金でできた自転車に乗って走る
    かたりかたりと
    暗闇に音を染み込ませていた

   ....
{ルビ爪先=つまさき}から {ルビ水溜=みずたま}り

{ルビ顛倒式=てんとうしき}には {ルビ白=しろ}い{ルビ手袋=てぶくろ}を{ルビ嵌=は}めてください

{ルビ空=そら}が{ルビ綺麗= ....
その未来に大いなる夢を抱きこの世に生まれ出た
ゴキブリ
いかなる困難にもめげず
常に前向きなきみは
誰もが羨むほどに輝いている

失敗を糧にし
鍛え上げてきた精神力と
逞しく黒光りする ....
数日後 
フランスへ旅立つ友の 
亡き母親の面影を 
就寝前 
闇の天井に想い浮かべる 

「 わたしがほんとうに 
  求めるものは、何でしょう・・・? 」 

胸に手をあて念じ続 ....
冬の海は寂しい感じがした

潮の香りは涙と同じ匂い

青くて大きな海は

たくさんの悲しみを含んでる

大きな波の音で

心が震えるみたい

潮の匂い



波の ....
灰色の下線を見つめて
手がちっともうごかない

言わなきゃいけない言葉は
あふれかけているのに
余計なものばかりが
頭をよぎってしかたない

笑い方とか
泣き声とか

 ....
乾いた空気

水分を欲す躯


乾いているのは

躯だけでなく

心とて同じ事


嗚呼

水分が欲しいのです


心も躯も満たされて

溺れてし ....
君が他の誰かを好きになれば

食事は喉を通らず 眠ることもできない



    それで死ねる

    きっと 死ぬことができる
植物は絶滅しそうになると保護される

温室で生きる

毎年外の世界の環境は変わるから

外に生きてる仲間は

適応出来るやつが生き残る

十年、二十年

いつか温室の彼が外に出 ....
すきすぎたんだ私
飢えたノドから浮き出た舌は
裂けてまたさけて裂けて
枝分かれた舌を折るように握り締めて
獲物に襲いかかろうか
果実をもぎ取ってやろうか


はりつめていく胃とは裏腹に ....


死ぬほど嫌いと女が言った
死ぬのは誰かと男は問うた



いやはや 二人を照らした蛍光灯は
チカチカとまたたきはじめて
そろそろ取り替えなければならないのです

あなたの ....
ひなごおり の よ
しずむつち はしゃいだ
わたりふね にがして

そろりと りょうて
あたたかく ないた

つめにかけた おまもり
しろいくも の ひも
      落日が千手観音となって
     丘のひだをまさぐっている
    きょうはどんな日だったのか
        と いわんばかりに

  雑木林のそよぎは「時」が駆ける
    ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
補給しょうは夢見るのかアハウ107/10/14 20:19
朝の香り池中茉莉花5*07/10/14 18:38
摂取狩心4+*07/10/14 18:18
私色raira107/10/14 17:55
カルネヴァーレ[group]nm61207/10/14 17:13
生老病死いまじん3*07/10/14 17:03
Sunday Morning1486 1...4*07/10/14 16:20
夢男udegeu...0+*07/10/14 16:00
皿のアトリエSouko107/10/14 13:18
幸せの土壌チアーヌ507/10/14 12:20
退路守 緒世留107/10/14 10:58
少女たちと海についてアオゾラ誤爆8*07/10/14 10:15
生きる理由sora22...107/10/14 9:15
風をうけて優飛707/10/14 4:47
無題渡辺亘2*07/10/14 4:03
砂の海にて307/10/14 4:00
ドガガガガ楢山孝介2*07/10/14 2:05
童話の山羊の夜のみち紫乃8*07/10/14 1:28
地獄に落ちるみへき渉1*07/10/14 1:10
光を抱くもの悠詩2*07/10/14 0:54
空の破れ目 服部 剛207/10/14 0:32
riebuu107/10/14 0:19
手紙ばら207/10/14 0:12
水分ライチ4*07/10/13 23:46
死ねる[group]北大路京介8+*07/10/13 23:37
あんまり選べない中で短角牛007/10/13 23:31
すきすぎた木屋 亞万0*07/10/13 23:31
架空恋歌鳥獲2*07/10/13 23:20
そうそらに砂木5*07/10/13 22:44
微吟(十)信天翁107/10/13 22:08

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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