譫言のような、
垂れ流した汚物のような、
あなたとわたしの行為
が、
恥ずかし気もなく赤線地帯を飛び越える勢いで、
作用していく
秋だった
幼さには拍車をかけたし、
さ ....
ああ、十月の田園よ
田舎よ
ぼかんとした昼間よ
丘陵地帯よ
金山よ
見慣れぬ重機よ
ナマズよ
小魚よ
真っ黒なヘビよ
ぼくはもう五十にちかい
宿の女将と何度視線が合おうと
手を出 ....
信号が青になり
「通りゃんせ」の唄が流れ
人波に紛れ横断歩道をわたる
若い市議会議員はひたむきに
「よろしくお願いします!」
そ知らぬ顔で通り過ぎゆく人々に
自分の顔がにっ ....
やったわ休みよ
起きなくちゃ!!
だらだら昼まで寝ていたら
お洒落に決める意味がない
お化粧コーデに費やして
気付けば辺りが真っ暗よ!
さあ起きて!
リボンコ ....
変な格好で
変な事言って
変な笑いがおきる
何度見ても意味不明
空気も読めず
トークも出来ず
キャラに頼るから
すぐに飽きられる
でもテレビ局に痛手はない
....
日中というものは
人前で働く時に
何処か怒った風貌でいるのです
そうでもせぬと
いつも背後に立っている
怠けた腕をなよなよ伸ばす
自分の影の手招きに
ずるずる
引きずり ....
ある夜
なんとなく海へ行くことになった
夜半を過ぎた頃
仕事が終わった開放感の中で
私たちはあやふやな関係のまま
さっと車に乗り込んだ
何気ない話題に
途方も無い話題
ラーメンの合 ....
全てを飲み込んで許し
傷つけ吐き出す
砂
片足がほろんでいる男の
肘にぶら下がる女
際限なくせばまり風にうずまく砂は
常に何かを形作ろうとし瞬間
走るように崩れ去り
うめきすら ....
真っ直ぐな迷路を歩いている
ゴールなど見えないふりをして歩いている
真っ直ぐな迷路を歩いている
スタート地点はもう見えない
真っ直ぐ ....
産まれて来なきゃ よかったと
なんども なんども
いのちを呪った
だれかの死刑のニュースが流れるたびに
うらやましいと思う日々
だけどいま
子どもを産みたい
子 ....
もしも貴方が
私のロミオになってくださるなら
私は私の一切を
貴方のあしもとに投げ出して
世界の果てまでついていく
柵なんて
あってもなくても
いっしょ
真下は
みないの
遠く
広がるものだけ
高みを吹く風は
乾いていて
梳いてゆく
大きな
大きな
櫛の目で
こころ
なぶ ....
みんなが人生賭けて頑張ってるのに
頑張れない自分
闘争心の無い自分
なんとかその場に立っているだけでいっぱい。
そういうのが、すごく寂しいことだって
刻み込んだ日 ....
野いちごを食べて、細いけものみちをわけいった。
蔦が絡まる門が、行き止まりを告げているが、
白い壁に覆われた一対の塔をもつ建物は、
わたしを甘い蜜のように誘惑した。
とり憑かれたように、門をく ....
おう、坊主
ひとつ、言い忘れとった。
ありったけの情熱を使ったれ。
溢れんばかりのお前を刻むくらいの
価値が世界にはある。
人生はな、
儚きサファイアやで。
ま、よ ....
瞳をこらして捜した
街の雑踏 夜の隙間 心の中
壊れた街灯の下
空を見上げた 滲むように 浮かび上がる 星屑
ひとつひとつ
零さないようにつないだら
白く輝く星座
想い出 ....
いまさらに つけくわえるべき
ものはない 言葉のおくつきに
まいばん 血まみれで
ひげを剃り あおざめた
馬にのって 詣でる
東に開かれた 窓があった
ソファーにもたれて
書物に目を落としていた
部屋を採光された 光が
うねり 本を照らす
読み継ぐ事に 少し疲れ
目を空へと あげる
陽光は石をも貫き ....
酔いどれ詩人にでもなろうか。
二人して。
もう、何時間だろうね。
飲み始めて。
店も閉まるそうだ。
うちで飲もうか。
酔いどれ詩人にでもなろうか。
君の詩でも ....
ねえ
もしも
あなたの気持ちが目に見えるなら
こんなにも
不安にならずに済むのにな
....
お酒を飲む。
未成年だけど。
お酒飲めば、死にたくなくなる。
くらくら。
ゆらゆら。
私は、強くなる。
自分を守るために飲む。
て、言いながら
次の日には、二日酔い。
ふしゅしゅ。
....
夜を待っている
ふたしかな
悠久が続いている
喫茶店の
明かりが濃く輝いた
そとは秋の夕暮れ
木琴の奏でる音楽
良実という名前を
胸で鳴らせている
....
本当の入り口はどこだったのか
わかったのは
いつだったろう
どこまで上昇しても
融点はなく
波はひきかえしてゆく
そうやって
のまれても、のまれても
打ち上げられるしか
なか ....
秋じゃなければできなかったのでしょうか
空洞は風が増すほどに
流れてゆきます
いちにちの日短さ
胸の欠けてゆくそして
焦げてゆく茜の陽
沈んでゆき夜になる前の隙間で ....
消えゆく光と
生まれゆく光
すべての光を救いたいなんて
無機質な優しさを振りかざしては
何も出来ずに立ち尽くす
アルタイル
ベガ
アンタレス
それ以外は皆同じ星でし ....
空にたつ少年
キャンバスを粗く擦ったような
雲をみあげる
銀色の髪
長袖Tシャツとバスケットシューズ
細い骨の孤独を
風に{ルビ晒=さら}している
視界に収まらない空
どこからがは ....
公園の水のほとりで
老人が自爆している
ソフトクリーム胸に突き刺しながら
芥子色のニット帽が
つぶれて落ちている
喘ぐ声は、聞こえない
だ ....
言葉のはじまりが 歌だったなら
世界はどんな風に 変わっていただろう
壁画のはじまりが 言葉でなくて
絵のはじまりだったら どんな世界になっていただろう
石を彫 ....
わたしのお家にはおおきな窓があってね
その前にすごくちいさな廊下があるの
そこで ひなたぼっこしてあなたを想っている
お茶とお菓子を用意して 何時間もそこに
上着を羽織って ....
*今日こそは、と心諌めて楔打つ /くさび
*いえ、別に…そう言い捨てても過去消えず
*捨てました。捨てた分だけ虚しさは増し
....
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