時間は意識しなければ
いつの間にか流れているけど
本当はこうしている間にも
一秒一秒刻々と動いている
僕達はそれに気付かずに
過去にしがみついたり
....
ひとつふたつと
どんぐりの実を数えながら
息子は
年の数をおぼえた
ぼく みっつ
小さな指で
小さな生き物のような木の実をつまんで
みっつの命をならべていたが
あっというま ....
例えキミが
涙を流していても
怒りに駆られて苛立っていても
不安に溺れて震えていても
笑顔でいるキミと
同じように
....
そして いつか
魂が おさまる場所
魂と肉体が完全に同期して
なに 過不足ない 満ち足りた
まわるい場所へと
全て 全ての 人々が
人生を楽しみ
取りたいだけの 汗を流し
満ち ....
私は、私の影であり
影は、影の影である。
どこまでも
黒く透ける現し身を
冷たい風がなぞり
さみしい熱を奪い去っていく
だからといって みたされることはない
このささやきが、色づ ....
この出来事は理性ほど明確ではなく
湖に沈んだ沈殿物のように淀んでもいない
投石機が飛ばす燃え盛る岩よりも怒りをたぎらせ
鏃に塗られた猛毒よりも残忍なんだ
城門を壊せ
死体は ....
キミと一緒に居る事で
あの日々が煌きを失うのなら
キミの首に手を掛けてでも
僕は守りたい
まだ今なら間に合うはず
だから、
その眼に映るのは
いつだって僕だけでいたのに
他の誰も立 ....
広がる暗い空の下
孤独だと感じてしまっても
感じてしまっているだけ。
本当は違うから。
孤独なんかじゃない。
そう感じてしまっているだけだよ。
わたしに声が ....
だきあうとき
ぱずるがはまったように
わたしはかれのなかにおさまる
しんぞうのおとがきこえる
せっけんのにおいがする
きすやせっくすはしていても
こんなにしっかりと
「だきあう」こと ....
すきなひとの
はじめての恋人は
十も歳上の人だった
彼女には恋人がいた
それでも愛があったのだと、彼は言った
その
立ち入り難い
聖域のような空間から
彼を離そうとして
煙草 ....
地図の上で抱き合った
そうすれば、どこへでも行けると思ったから
どこへでも行ける手軽さは
どこにもいない悲しさで
そうして、
ことばにできず
ただ抱き合った
飲みかけのペプシコー ....
ガラス張りの夕日を浴び帰途につくと
錆び切った列車がホームに転がり込んでくる
赤い鉄粉を吹き散らしながら
天を衝く花籠
店の名は
物言わぬ圧力の墨で書きなぐられる
灼けつい ....
草も木も、昆虫もばい菌も、
そして私自身も、この大宇宙の中で、
生きたいと思い、楽を求める。
万人の人間たちが、
協調し、争いながら、
不幸と幸福を味わい、所有物を増やそうとしている。
....
最近ろくなもん食ってないから
なんかちゃんとしたもん作ろうと思って
麻婆豆腐作ったら滅茶苦茶うまくて
そのうまさときたら無駄にうまいというか
激スパイシーっていうか鬼スパイシーで
でもどこか ....
マーガレットの花の綺麗さを
1ハナハナとするならば
君のかわいさは80ハナハナくらいだろうか
君は僕のことを好き嫌い好き嫌い好き
占って嫌いで終わってしまうと
40ヘナヘナで芯をくるくる ....
この時代、未熟な力が求められている。いまだ生まれえない、いつ
までも成長することのない力。たとえば秋のにおいのする草原に行
けば、妹という名の下にそれはごろごろと転がっている。妹のやわ
らかさを ....
ぼくはぼくが優しく振舞えば
君が落ちることを知っている
君の瞳にはそう書いてある
でもそうしたところで
その先には何もないのだ
ふたりともたちまち痩せ細り撤退するだろう
愛の前線には敗北が ....
合わせた背中の
その裏の
鼓動がわたる
2丁目に
ちょこんと正座の
恋心
上を向いて歩いたら
足元が見えずに
100円玉、拾い損ないました
下を向いて歩いたら
空が見えずに
流れ星、見損ないました
だからまっすぐ前を向いて歩くことにし ....
女が泣くのはきまっていつも
金曜の夜
それも真っ黒な空に
針月が突き刺さった夜
だから月に二度はそんな夜が来て
女はおいおい膝を抱えて蹲る
女の涙が夜に垂れ込める
酒に酔った男が一匹 ....
かげろうが乱れとびだすのです
ひび割れたトルソの脊柱から
刺客が襲いかかるのです
凍てついたタナトスの陰影から
それは半生のあいだ生かされているのに
....
欲望絡みつくアラビアンナイト
踊り子の華麗なるベリーダンス
マハラジャは結婚を申し込むが
踊り子は首を縦に振らない
彼は強大な財力を使い
あらゆるものをプレゼントした
....
Q1.ご飯が食べたくなって 泣きたくなったことありますか
Q2.ご飯が汚くなって 吐きたくなったことありますか
Q3.ご飯が泣きたくなって 食べなくなったことありますか
Q4.ご飯が ....
木犀が息をする
星が散らばる
中天に傾く
オリオンを探す
あっちが南か
僕は独りだ
夜はとめどなく
秋の透明な孤独を
人はとめどなく
見えない ....
071018
ダダダダダダッ!
ダジラが走る
ダッダッダッ
ダッシュボードが
噛みついたので
かりんとうのお化けが
絡むように拗ねるように
ア ....
罪悪感と後悔の記憶ごと
召し上がれ
滴る赤に
拳の痛みも混ぜ合わせ
吐き捨てた種に言い訳を含ませて
横たわる証に
土を被せたら
まるで被害者みたいな顔をして
....
シリカゲルの砂浜に打ち寄せる波間に
ひとを仕合せに出来る鐘が見えた気がした
それは瞬く間に沈んでしまったけれど
少しだけ笑顔を取り戻したカモメのジョナサンが
何かを叫んで実家に帰ったんだ
眠 ....
みんなが
願いごとを
かけすぎたせい?
叶えることができないから
消えてしまう星。
それとも
願いごとが叶ったから
かわりに消えてしまうの?
ううん
星が落ちるのは
....
どく、どく、と
森と、甲虫を熱くした樹液の脈拍の
どく、
夏の最後の一拍、
の響き終わったあとの静けさが
そっと割れて、孵る、
リ…、ひとつ、
生まれたての、震える鈴が
震 ....
手作りケーキのお店で
あなたを愛した
愛したあなたは
ケーキを作った
作ったケーキは
おそらく誰のことも
愛することはなかった
その向こう
山と海とが
平行に交わっている
窓か ....
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