柔らかく重なる
雲の色彩は
思う
あなたの
帆走する
今を、未来を
かすかに拓かれる
澄んだみずいろは
呼吸
わたしの
アクアリウム
泡よ、せつなよ
いつのまにか、ふた ....
それはいつもと変わらぬ朝
変わっていたのは
あなたと
わたしの
気持ちだけ
確かに
二人は
愛を交 ....
あの日 小指から力なく垂れ下がった一本の赤い糸
小さくぷつんと切れた音が 本当に聞こえたんだ
小指から伸びた赤い糸は 君と一生結ばれて解けないものだと思っていたのに
そのとき わたしは気づい ....
寝過ごした朝。
きまって天気は快晴である。
乗り過ごした電車。
溜息だけが運ばれてゆく。
今日という日は、いつも訪れるのが遅すぎる。
与えられた時間は有限
そう
産道から引き離された時から決まっている
二度と
母体に戻ることはできない
有限の砂が
流れ始める
そうしてあれや、これや
娯楽
勉強
仕事
そ ....
071108
導いてから殺す
それとも
殺してから導く
君は
どちらがお好みかと
死神に
問われているが
まだ生きていたいと答えたら
かってにし ....
1.
ハイスクール・ボーイなりの事情でひきのばしたまま、と、自身の怠惰らしき怠惰な事情を知りつくしたまま、で、まったくアップテンポな27歳その年にして彼は、初めて煙草を口にした結果かどう ....
嘘だと思いますか。
私が今夜あなたを想っていることを
嘘だと思いますか。
私が本当は彼を想っていなかったことを
嘘だと思いますか。
私は、嘘だと思います。
いえ、思いたいのです ....
***
だから
まず
そういう一年だったのだと
あえて
濃いめのカラーで
かざることにします
あとは
ほんのすこしだけ
ぼくを
行方不明にしておきます
....
私には心が二つある
一つは己自身を意識する心
一つは周りを意識する心
どちらが欠けてもいけない
私ではなくなってしまう
あの太陽も己を意識し、周りの星を意識しているのであろう
己が崩れぬよ ....
さぁ、耐えねばならぬ季節がくる
木々は余計な葉を落とし
迫り来る冷たい冬に
まるで清楚なクリスチャンが祈るように
凛として空を仰ぐ
煌きが冴える季節でもある
人々は暖炉あ ....
071105
水色の流れの中を走るのは
走る顔をした顔をした顔は
風の滴る汗も気にしない顔
夕焼けの冷汗三斗を量る顔
物部守屋の乱暴狼藉を語い
五街 ....
おい!子羊
哀れな子羊
振り返ったお前
そうお前の事だ
おう!羊 子羊 羊 羊 糞羊
俺が思い描いていた最悪のシナリオが
現実になりやがった
最強であって最悪と呼べる ....
今の自分とは違う場所に未来の僕がいるのか
今の自分のムコウガワに僕がいるのか
とりあえず目の回る生活の中で
一般論は別にして
人間大砲で吹っ飛ばされてやっと行ける自分に会いたい ....
君は凄く不器用で
僕の手を借りなきゃ左手の爪も上手く切れないような娘だった
だけど不思議なくらいこころに届く微笑みを所有していて
触れると指先からラベンダーの香りが流れ込むような娘だ ....
全てを、そう
寂しさで塗り固めて
寂しさに囲まれて
生きていたら
いつかしか
寂しいなんて感情は
消えるのだろうか
ひ ....
黒山羊がゆく
とだえることのない
長い列
めえめえ鳴きながら
とぼとぼと
山のほうへと歩いてゆく
瞬きをする音さえも
聞こえる程の静寂
灯りが 燈された
不眠症の人間の 寝室
あなたは
机に向かい
一心不乱にモノを
書き綴る
その指は文字に塗れ
あたしは
ベッド ....
空の上に 空が あるなら そこは きっと あなたの 空でしょう
ランドサットの 青い圏
ぴえろ・ぎゃろっぷ の空
きょう 望む 晴れた 空は 青が 深い と
かなしい です ひたすらに ....
この世界は
よくある話ばかりだけれど
その魔法がかかれば
ミステリアスなものになっちまう
勝手なもんだよな、こころって
胸のあたりを腫らして
この世界にあふれた ....
砂へ溶かしてしまいたい喪失
止まればいいのにと外へ向けて口にした
嘘はそれだけ
胸に詰まる、喉の内側の感情
あなたが噛み砕いてくれたらいいのに
出口を見つけられず入り口から戻っ ....
寝転んで見上げた天井に
どきどきできたらたいしたもんだ。
泣きたいくらいのどきどきに
金属バットで空振るときに
目は閉じたままでいいのか?
俺たちは ....
どてかぼちゃ どてかぼちゃ ぼくは ぼくは どてかぼちゃ
ぼーくーはー どてかぼちゃ みた目はわるいが
なーかみーは うーまいぞ こーゆいあーじー
じっくりとー そだーってー きーたんだーよー ....
きゅうくつなくつぬいで
にんげんせかいからぬけだす
ひとのよははかなきものだから
とりやさかなのやうになりたくて
きゅうくつなふくぬいで
はだ ....
さまよっている
無数の
点のような光
つなぐ
糸も簡単にほどいた
前に進んでも
後ろへ下がる
エスカレーター逆走中
あなたの心に迫る拳銃
打ち落としてあげる
埋葬されて ....
金は純度が高いと
弱いものです。
鉄は炭素を入れると
強くなります。
鋼はさらに純度が高くなり
不純物が減り
使いやすい鉄となります。
柔軟性が増します。
人はたたかれ
たた ....
─ぽつぽつ
ぽつぽつぽつぽつ…
雨が降り出した
空はいつでも私の味方してくれる
でも、そうやって優しくされたら
また涙、溢れてきちゃったじゃない
─ざぁぁぁ
ざぁぁぁざぁぁぁ ....
ランチのあとについてきた
小さなニューヨークチーズケーキに
君は幸せそうな顔をしてた
コーヒーの苦みを
よりいっそう素晴らしく思うのは
君が喜んでいるからかな
鏡の中 はしゃいで ....
図書館の本は
公務員みたいに黙って
読まれる、という役目を
少し怠そうに待っている
田舎の図書館は
どうも品揃えが悪くて
本にも覇気が無い
手に取ってみても
抵抗はしないけれど ....
四国の夜
ひっそりとしています
ひっそりとしているのは
夜ではなくて
わたしなのですが
宇宙のどこか小部屋から
その魔法なら知ってます
四国の夜
....
4444 4445 4446 4447 4448 4449 4450 4451 4452 4453 4454 4455 4456 4457 4458 4459 4460 4461 4462 4463 4464 4465 4466 4467 4468 4469 4470 4471 4472 4473 4474 4475 4476 4477 4478 4479 4480 4481 4482 4483 4484
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
9.8sec.