鍛治町二丁目金具屋の よごさ入ったみぢで
真っ黄色の針達磨さなって 呻いでらネゴごど見だじゃ
あだっちゃんだが何だが わんつかウロウロしてらばして
せづねせづねて鳴いではっけでらじゃ
「 ....
やりたいことが10あって
始めたのなら、
終えるときには、
やり残したことが
20ある
そんなふうに
世界はできていて
そんなふ ....
あなたは誰ですか
わたしとは価値観のちがうあなた
わたしは誰ですか
あなたとは価値観のちがうわたし
わたしを決めるのは
あなたをふくめた誰か
あなたを決めるのは
....
おとなはみんなこまった
あるいは
憐れむ目をしている
幼さは無垢である
無垢は無罪ではない
うつくしいことばを
どれだけならべても
乾燥しきった
血色のない唇から
つたう おとの ....
遠くの空からやってきたものが
通り過ぎていったから
私の体は水を含んでしまった
かさを閉じて空をみあげる
灰色のくもが笑いながらうたっている
ついてくる雨音が聞こえる
歩いても歩いても ....
黒い道路を
雨が流れて
激しい雨が
夜を始めて
光が映って
楕円に歪で
激しい
雨が
降って
鍵盤を
両手で
駄目な
両手で
ちぎれ
....
雨に滲んだ九月の京都が
空から町へ静かにふりそそぎ
初めての懐かしさが
消えそうな時を満たしてゆく
この匂いは何処でも同じ
この思いは今ここにだけ
雨に ....
071027
インフルエンザの大人達
子供の顔して震えだし
大人の顔して入院して
子供の領分荒らします
パラパラ漫画を読み下し
笑い出したら良く ....
パラパラ漫画の
途中のひとこまが足りなくて
ぎこちない様子は
まるでぼくの人生のようだ
足りない日記の一ページのことは
思い出せないけれども
思い出せないふりをしているだけで
ほんとうは ....
悲しいくらいに青い青に泣きそうになった
忘れられた様な鉄道の線路
遠くまで見えるその先に浮かぶ海
空とと混ざり合った青は
果てし無い奥行き
永遠に届かない青
深くつくため息
心をえぐるような予感
君からの言葉が出る瞬間に耐えられなくて
煙草に火をつける
尽くした恋だったかもしれない
全くの他人がこんなにも親しくなるなんて
そんな奇跡に酔って ....
あなたのこころが欲しいけど
あなたのこころはヒラリひるがえって
簡単にはこころをくれないので
わたしは毎日悩んでは諦めている
たやすい幸福は
わたしのあるべき場所にあるわけで
夢に見るまだ ....
銀杏の並木
ならんで歩いたのはいつの日か
木洩れ日落ちる夕方に誓った愛
人の心は天気予報のように
目まぐるしく変わり
思いもしらない街に僕達を誘う
サイレントムービー
君との ....
1
野原を駈け抜ける
モノクロテレビの遙かうえ
空が上手に飛んでいく
秋だな
と誰もが呟きたい秋に
ベースボールは歌わない
アウトとセーフの間を
走るのはイタチ
追いかけるもの ....
長いことほったらかしていた
自転車のハンドルとサドルを拭いて
空っぽのタイヤに空気入れ
寒くなりはじめた街に
長袖でくり出す
鮮やかな白と紺が
入り混じる通学路
生徒達は ....
美術館前の石畳は冷たい雨に濡れ
慌てて開く折り畳み傘は
夢のなかから引き摺りだされたのを
ごねてでもいるのか
機嫌の悪さを隠そうともせず
冷えたこころをあたためてくれた
あなたの背中が ....
ほねつぎから帰った祖母が
我家の壊れたインターフォンに
「故障中」を貼ってくれと
ガムテープをさしだした
腰を痛めて休養中のぼくは
マジックで「故障中」と
力強い字で書いて ....
大地と空が
触れ合い
お互いを確かめ合って
一つに溶けている
横たわる夜は
静かな寝息が
そっと 部屋から漏れていって
夜景の街を満たす
夢 追うように
ベランダから
夜を ....
秋の空は澄んでいる
そう思ったら
澄んでいたのは
わたしの方だった
あのひとは今
春なんだな
そう思っても
わたしの気持ちまで
春になるとは限らない
ふとポケットに手を入 ....
雨の日にモーツァルトの{ルビ弾=ひ}く
ピアノの単音を背後に聞きながら
今頃声をかけあい
ひとりの老人を介護する
同僚達を思い出す
{ルビ忙=せわ}しい職場を離れ
こうして ....
月曜日
わたしには仕事などない
だけど、うちにばかりいると叱られるから
とりあえず、仕事に行くふりをして
たんぼの畦道をよろよろと歩いた
畦道は細くなったり
太くなったりして
歩きや ....
往生際にしゃがみこみ
手鏡に覗く ためらいが
すうーっと横を 過ぎる気配 /よぎる
「いいのです」と 言いたいけれど
知らぬ存ぜぬ通せば
あきらめて 腰をあげるかとも
想 ....
まるで難破船が発信したモールスのように
大きな不安に
小さな勇気。
この病は進行し
いつかは、きっと。
ぼくを 蝕むだろう。
....
この雨が
濁りきったこの瞳を
くすみきったこの心を
汚れきったこの体を
洗い流してくれないかな
飛行機の窓から見える
あの澄み切った
とんでもなく綺麗な青空みたいに
してくれないか ....
靄が立ち込めて
息を止めるほど
鈍く 濁った 沼
曇りの空を
正確に映し出す
水の留まり
大地の無意識は 静止していた
息継ぎが罪悪のような 静寂に
時として 陽射しは落ちて ....
ねぇ、きこえる?
風が吹き抜ける音が
川の流れる音が。
海の波しぶきの音が。
空にはばたく鳥の羽音が。
雲が流れる音が。
ねぇ、かんじる?
潮風の ....
パパ、ママ、あたし、弟。どこにでもありそうな構成。
それぞれの役割を演じながら赤い繋がりを営む。
大人の真似をしたがる友達の中で、あたしだけが、そのまま子供でいたがった。
好き放題に我儘言ってあ ....
手ぶらボーイがゼブラで交差点
明け方の町
わたしの足長おじさんコンドームの中で死んだ
ヘイ ベイビー グッドモーニング とか言いながら
二酸化マンガン必要としてた
でもわたし 三角フラス ....
つなぎ忘れた何かを探そうとして
それすら不意に
忘れてしまう
星空は
いつでもその名を受け取りながら
毎夜を必ず終えさせる地図
瞳がうつす一瞬を
嘘かと惑い
ときには真逆に ....
冷たい空気は
一人佇む
この、時の流れを
少し切なくさせる。
寝転んだアスファルトは
冷えていて
孤独の闇を誘い出す。
けど、目を ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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