僕は音のない森の中で
語りかけていた
それはかつての恋人だったり
疎遠になった親にだったり
亡くなった姉にだったり
これまで出会った人達に
とにかく僕は語り続けていた
その間当た ....
19歳とハタチの間に引かれた一本のライン
昨日までが子供の私で、今日からが大人の私
そんなのおかしいんじゃない?
だって
昨日と今日じゃ、私は1ミリも変 ....
どうしてだろうと 口に出すときには もう
半分ぐらい答えを知っているのだ
ただ、
その答えがあんまり泣けるので
海辺の砂地にまぎれてしまえばいいのにと
思うのだ
船虫 ....
朝食のバナナをほうりこみ
口をもぐもぐさせながら
ねぼけまなこで
汚れた作業着をはく
ポケットから取り出した
昨日の悔しい仕事のメモを
丸めてゴミ箱にすてる
窓から ....
反骨の精神、それは
押し競饅頭の競争社会を
蒙古斑のヲシリで乗り切る事。
ストレスの溜め過ぎで外部不経済を
起こさぬ様、ビフィズス菌を常日頃から
....
車のなかで吸い込んだ夜気と煙が
真っ赤な嘘だったら、もしそうだとしたら、
一体、煙の何パーセントがメロディで出来ているのか。
芯の抜けたロウソクに再び炎をともすには、
かざした手の平を何と呼ぶ ....
あなたを自分の中に招き入れる自信はないくせに、
あなたに土足で踏み込む私。
自分勝手でどうしようもない。
あなたのそばに居たいのに、
あなたを傷つけよそ見ばっかり。
後戻りできなくなってきた ....
071113
夾竹桃の種を
茶封筒に入れ
芽が出るのを
待っている
トンボ眼鏡の
オジさん
どこから来たの
赤い花弁の緑色
そ ....
何かを掴もうと 手を伸ばしたら
逆に引っ張られた
欲しい物が手に入った と思ったら
精巧にできた まがい物だった
声をかけられて 振り向いたら
同じ服装の人たちが 手招き ....
緑色のクレヨンで世界地図を塗りつぶしたら
雲の轍が木々をざわめかせながらその緑を侵食していく。
カンヴァスの存在を知らない子供たちの
そのクレヨンを持つたどたどしさが、なんだか妬ましくて
私は ....
誰も知らない小さな広場に
誰も知らないサーカス、星をかかげて
青いテント 青いテント
少年は見つけた 舞台の上に
真昼の光線のしたたりを浴びて
少女が一人 くるくる回る
風のようなピルエッ ....
ぼくは真綿だった
たった一つの雫がぼくの総てを染めた
夕焼けはぼくを畏れさせ
きみのもつ昏さがぼくをひきつけた
棘はまるで無かったけれど
....
今日は 雨
傘さして街中を歩く
水たまりに広がる波紋は
ゆっくりめのリズムをきざむ
蛙の鳴かないこの季節には
お決まりの「曇の日ソング」を口ずさむ
空を仰ぐように足 ....
例えば変に糖質を多く含んだこの雑酒が
今年採れたてホップの絞りたてのビールだったなら
こんなにも虚しい気持ちにはならずに済んだのか。
ある日突然 捕らわれの身となってしまった小鳥
昨日まで あの大空を飛んでいたのに
今は 小さなカゴの中
何が起こってしまったのか よく分からないけれど
ただ
....
いつの日か必ずと言っていた言葉は、
いつの日か言っていた言葉で必ず終わってしまう。
僕はそのいつかを信じて、
いつかの人になっていく。
大好きな人の肌に唇を押し当てるのが好きで、
その熱と、鼓動を。
生きていることに感謝する。
生きていたことに感謝する。
熱と鼓動を確かめる。
余計なことをすべて省いてしまえば、生きるとは ....
きっと何処かで眺めていた
吐いた撒いたのこの事態
そう簡単に逃れられる物なのだろうか?
いつか尋ねてみたい
そう簡単に忘れられる物なのだろうか?
いつか実感してみたい
この ....
しかし、私の名前は、今はまだ明かせません。
堺さん?
私は過度のコレステロールで、内臓器官に負担をかけたくないのです。
堺さんでしょ?
私は睡眠中に右上腕部にミミズ腫れを作ってしまうこともあり ....
街が凍る
どこまでも白く輝く
ここではカラスも鳴かない
太陽の乱反射でビル達が輝く
キラキラ
キラキラ
美しくも冷たく
吐く息の白ささえ悲しみを連れてくる
....
やさしい人に出会ったの
笑顔が素敵で
時々いじけるわ
大きな孤独をはらんでる。
あの人が不安な時は
いつも布団を被って縮こまる
暗闇で光を抱えてる 小さな子供みた ....
今日の空を見て
不気味な笑顔を
浮かべた君を
僕は
きれいだと思ったんだ
雨の降る夜
君を抱いて
そっと見つめた空を
ふと思い出す
明日、晴れるかな
....
今まで何も成し遂げられなかったし
これからも何もできそうもない
物事を成すためには才能か努力が必要だろうが
そのどちらもありそうもない
幼少のころは利発な子供で
機知や学習能力を賞賛され ....
犬が走り回っている
犬と犬が
たったかたったかと
飼い主の目を盗んで
逢引きに出かけたのかもしれない
たったかたったかと
路面を爪でかく
犬特有の足音
保健所に ....
途切れた旋律
耳を塞ぐ
暗闇の中
声もなく君を呼ぶ
反響する残像
離された手は
鮮血を欲す
あてがわれた切っ先
鈍色に光る月
反射する斜面
饒舌な沈黙
額に飾 ....
電車の中の年老いた鳥、ランコさんランコさんあたし胃カメラ飲んだのよ、ベージュのレース、そう、田島先生、優しかったワお上手でね、しわがれた声、ううん、つらくはなかったワ寒天みたいでねチュルっと、 揺れ、 ....
シルバーキャットは元気が無い
どうしたどうした虚ろな目をして
どこか遠くを見ているところか
何か飲む物でも欲しいのか
生きてる風に見えなくて
池に沈めて斜め切り
水が揚がれば元気も出る ....
小さな頃に見上げた木
いつの間にか光に消えて
ぬるい陽浴びたシロバナも
今では姿を見かけない
手を出しては駄目なのよ
掴んで壊してしまうから
ほらね。
雲よりはかない水に ....
自然のクロスワードパズル
符号の一致
言葉の袋小路
迷宮から帰らねばならない毛糸はある
背後の薔薇の茂み
静謐の聖櫃
今は裕福な浮き世
芸術家も浮いている
個人主義
代議制民 ....
わからないならぶん殴れ
未完成でも投げつけろ
孤独な二重窓に切なく空を見上げる他人を
窓を砕いて投げ飛ばせ
怒れば良い 叫べば良い
泣いて良い 寄り掛かっても良い
....
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