{ルビ劈=つんざ}いてほしいんだ
掻き{ルビ毟=むし}ってよ千切り取ってよ
口元をあんなに汚して
僕はそれを醜いことだとは思わないよ
{ルビ肖=あやか}りたいね
その無限の感情 ....
目を伏せるほど途方もなく
君には無駄な事もなく
僕の両目は焼け焦げるように熱く
空欄ばかりの空に埋める言葉を探している
半額にもなれない適当に上手な林檎菓子みたい
真っ黒なワン ....
ラ ラ ラ
って、雨が降り始めた
数える 頬に当たる奇数の雨粒だけを
次第に高揚していく私の手は
洗面器に張った水を揺らして減らしていく
掻き乱して、掬いあげて、
零れ落 ....
今アメリカと日本が戦うとすると
小生は屈強な米兵にライフルを向けられるのだろう
争うなら差しで戦えばいいではないか
首脳同士で殴り合いでも撃ち合いでも罵り合いでもして下さい
あなた ....
歳経てその泥亀が石となったのは三世紀の事であった
アレクサンドロス大王がしばし馬を休めてチグリス川に憩うた時
その亀は大王の右足の傷を認めたのであった
亀はたちどころに卜し、大王の死の近い事を知 ....
夏は恨めしかった太陽が
こんなにも恋しいだなんて
朝もやの景色に舞い降りる太陽の光が
こんなにも美しいだなんて
そんな何でもないことにふと気付いたら
なんだかふんわり幸せでし ....
また一段と濃くなる静けさに
救いのかけらが混ざり込む
求めても求めても
得られないものの正体を
つかめずに
失っても失っても
なくならないものの正体に
呼び止められる
また ....
硝子を失くした窓の列を
鳥と花と草木が通る
ここは痛みを知らぬ胸
ただまなざしに焼かれるところ
道から湧く音 光まじる音
重なりを解いてはつなぐ音
....
暑くもなく 寒くもない
昼と夕の変わり目に見る太陽は
ぼうやり として
霞み懸かった空の川を
漂うように 浮かんでおりました
このように 繊細な秋の日には ....
たとえば
信号変わりそうな横断歩道で手を引いてくれたり
たとえば
受話器の向こうからあなたの声が聞こえたり
たとえば
後ろからぎゅっと抱きしめてくれたり
たとえば
日記にコメ ....
今日も酒を飲むよ
日本酒2リットル飲み干すよ
ワッハッハ
生後三ヶ月を風呂につける
いきていやがる
いきていやがる
生後四十七年が
血の繋がらない孫のようなもんを
ゆにつける
あくびしやがる
いねむりしやがる
はねやがる
うりの ....
海と空は手を合わせ
真っ白で
ふわふわの
雲のじゅうたんをつくっている
風はごうごうと
じゅうたんを
夕日にひきわたし
夕日は
やさしく
オレンジ色に
染めている
通りか ....
夜、夜はキライ
やなことばかり
頭に浮かんでは
私の心を
食い尽くすんだもの
早く朝が
くればいいのに
ながいながい夜が
またハジマル
よどみない涙の音がする
あなたはいつも隅にいる
渚の色に似たものよ
深海ににたあなたの涙よ
やわらかな光があって
それを与える指がある
雲は陶器のようだよ
空も風ももう優しいよ
....
夕暮れる
市街地におりてゆく
桃いろも紫いろも
うすく煙って
青と灰白が溶け出している
街明かりが
星のように滲んでいる
15分もすれば
あの光のな ....
裸足で歩いておりましたら
誰か聞き覚えのない声で
僕の名前を呼ぶのです
立ち止まり振り向くと
そこには小太りの
白いワンピィスを着た
婦人が一人おりました
もうすぐ雨が降るから
....
夕陽の色
果実の匂い
合成化合物のワックス
ピカピカに磨き上げられた窓に
時代を反射する
七色の油
骨と骨の接続部から
体液と見られる潤滑油が採取される
清潔に加工
真空パックで無味 ....
朝の笑顔を迎えた日曜日
夢紅葉
雑誌も吟味、眠れないままに
秋色のフリーペーパー
君の趣味趣向
時事ネタの展開
絞っていくプラン
H2Oに近い水が
流れるような呼吸 ....
私は深い深い湖の底にいるみたい
そこは光も届かなくて
でも
ずーっとそこにいる。
淡い淡い
小さな泡が
私の周りを取りまいている。
もう
もがいたりしない。
神様、
助 ....
青が光る
息を殺せ
穴に漏る
恥と憂鬱
僕は夢の中のカウチでうとうとしていて
隣にいる人が
僕の髪を撫でていてくれて
触られてるのに
ちっとも嫌ではなくて
お ....
空は そっと倒れこみそうだ
深い雲がみえて
時は静かに止まってしまい
庭先に灰は降りて
やわらかな綿毛が吹き寄せて
湿った窪みに時を
ゆっくり積み重ねている
凍るように
音 ....
色づいた葉のステンドグラス。
紅茶ポットの林檎みたいな影。
窓際に置いた、観葉植物が陽を受けて輝くさまは
幸福の感情を形作ってくれる・・
たいていはそうだけど。
でもたまには、 ....
僕の瞳に写る景色は 絶え間なく姿を変えた
鮮やかな黄色い花びらも 手の平ではくすんで見えた
かさついた茶色い落ち葉も 風に吹かれてダンスを踊っていた
通り過ぎゆく女性の髪からは ともに暮らし ....
誰かに相談する時にはもう道は決まっているんだよ
相談しようとしたらそう言われた
これは拒絶だろうか
うそをつきました
つまらないウソでした
まるで嫌いな授業のように退 ....
常に 眼前に 執着せよ
垢抜けた 子の如く
お前の 裏切りに 寛容であるな
月曜 太陽の 白痴ぶりが 子らを
合掌する!
ピアノ線が 割れている 病んでいる
肺病 ベトナム兵士からの ....
潮風にさびる
落日の{ルビ夢幻=むげん}
ゆく手には
茫洋の{ルビ天=そら}
遠音の影を
ひびきつづける海岸が
涙できず知らぬ世で 立ち尽す
瞬息の流星
ほそぼそとあが ....
暗い部屋で
かすかな雨の音を
聞いている
そっくりそのままの
わたしを好きって
その言葉を
信じよう
たとえ
あの梢の烏のように
お互いが飛び去るにしても
きれいな声で
うたってた
金糸雀みたいに
誰もいなくなった教室にかばんを置いて
二階の廊下から駐輪場を眺めながら
校庭でもくもくと走りながら
ボールの弾む体育館で人知れず
ほんとうに ....
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