眠りが浅くて
何度も同じ夢を見る
形にならない世界
言葉にならない世界の夢
破れたシャツばかり身にまとって
午前零時には目を覚ます
冷たさに曇った窓を見て
カーテンの ....
日常の不便をなくそうと
研究を重ねて 様々な
機械を作り上げた
それは不便をなくして
人に優しい社会への一歩
予定では。
機械相手に慣れて
相手を思いやる事を忘れて
人の心は少 ....
茫漠と空
暗闇 満ちて
ガラス片を散らした 星々
月明かり 銀の細い線
その腕を伸ばし
木々の枝
関節は節くれだち
月から伸びた銀線
冬枯れの枝に接点を求めて
その成長に揺れ ....
初めての記憶
それは母に手を引かれ
七つの子を歌ってもらった記憶
母が私の10倍生きていた記憶
木綿のように滑らかなその手に
生活という兆しがささくれ立っても
私をいつまでも包み、育ん ....
あなたと歩いた大学通りには
銀杏並木があるの
黄色に色づく頃には
いつも一緒に歩いてた
緑の若葉の匂う頃も
葉がみな落ちてしまう枯れ木の頃も
銀杏のそばを通ると あたたかい気持ちが ....
血が滴れ落ちる心臓を握る右手
潰さない様に一定のリズムを保ちながら
君が還って来るのを待っている
花はいいよね
寝そべる君の横にも咲いている
水をあげればいいだけだから
何なら僕 ....
071123
蒸気機関車が走る音がするから雨
電車の警笛が聞こえるから晴
クルマのバックファイヤーが聞こえるから夕立
いじめっ子が死んだから花火を上げてお祝い ....
揺れた草っぱらが
秋に、さらわれて
そのまま
教室をふきわたったという
走り去った青春は
秋とミスマッチに
交尾した
ミシミシと音がなり
ブラウンを
かもしだす校舎を
うっ ....
願い
心
祈り
いろんな人のいろんなモノを君は一人で抱えてる
でもそれを誰も知らなくて
それでも僕らの心を癒してくれる
『でもそれが僕だから』
君が笑う
……ごめんね
僕は弱い人間だ ....
昔より少しやわらかい指で
通勤バスの「降車ボタン」を
押すようになった
力むでもなく
緩むでもなく
ほどよい緊張で
ともにすごす
誰かとの間にたゆたう
絆の糸を結べる ....
「 無 」の風が吹きぬける
わたしの胸のましろい空洞から
ひとり・ふたり・・・と
かけがえのない人影がこちらに歩いてくる
一、二、三、四、五、鐘の音が五つ鳴り響いて
休符がひとつ
雲母の欠片の降る
廃寺の砂利 男は座って
手の無い赤子のように甘える
直立する足の甲を刺すのは羽虫か枯葉だ
廃寺の砂利 ....
妊婦の体から
大人の男を引き摺り出した
体液に塗れたその姿
言葉を発しようと、口を開くが
伸び切った粘液に閉ざされ
大きなシャボン玉が膨らむだけだった
ジャボン玉の中で回転する言葉達
....
{引用=なんて純粋なのでしょう。あなたの感覚は。
曇った現実で、曇らないあなた。
あなたの詩を読むと、私は詩が書ける、
あなたの姿を見ると、私は詩を書かなくなる
夕暮れ今夜が眩しい、
ゆ ....
今日の
真実が
明日には
偽りに
そんな変化は
ありふれたこと
今に捕らわれて
ばかりいても
ダメなんだよね
強い意志
持てたなら
こんなに
苦しくないのにね
いつでも
心は揺らいでいて
僕を惑わせるんだ
ほら
また今日も
人が怖くて 目が合うの避けて歩いて
責められる前にあやまってばっかり
そんな自分が 超キライだった
いつも迷ってばっかりで
何を決めるのにも時間ばっか掛かって
いつも誰かをイラつ ....
肉球の無い猫は
ビヤ樽のような胴回り
胴長く四肢は極端に短い
転がるように動く
十二の動物の輪を横目に見やる
孤高の脱落者
日がなカルヴァドスを舐め舐め
嘘を書けとうそぶく ....
歯磨きがしたいんだ!
私の中に眠るマントヒヒ
私は子猿なんかじゃない
指は舐めない
でも、上目遣いはする
マントヒヒのお母さんが
家出娘の私を探してる
ような気がするよ?
だってそうじ ....
今日は
日曜日
とても
いい天気
家族
みんなで
今日は
ピクニック
高原を
散歩したり
山登りして
汗を流しましょう
新鮮な空気
澄んだ
きれいな
川の水
....
地上に穴は、ありますか
地上に塔は、ありますか
神さまは、昔、保育所の先生に怒られました
粘土遊びをしていた時のこと、
ころころ、ころころ、手のひらの上でまるい球体をつ ....
どんな時も
君と一緒に
歩いていきたい
笑いながら
悩みながら
苦しみながら
お互いに
どんな時も
離れずに
いたい
ずっと
これからも
君と一緒に
歩いていきた ....
一目見ただけで
たった一度
すれ違っただけで
あなたに
恋をした
ときめく
胸の鼓動が
それからと
言うもの
鳴り続いていて
なかなか
治まらない
あなただけを
好きでい ....
白い楽屋の中
蒼ざめた哲学がひとりきり
鏡の前に坐っている
しばらく目を閉じることと
目を開け 鏡に映る自分の貌を見つめることを
繰り返している
楽屋から舞台への通路には憂鬱な霧が立ち ....
俺をこたつから引きずり出すな!
離せ! このまま俺にみかんを食わせてくれ
のほほんとさせてくれ!
わかってるよ こたつはヤバいって
一度入ったらなかなか出たくなくなって
そのままつ ....
きみに電話してしまう
きみからの着信がしばらく続く
アドレスは変えてしまったから
ショートメールをいくつか交わす
十一月の空に罪はない
おたがいディスプレイのむこうに ....
永遠とは観念だ
ゼロもまた観念だ
ゼロという概念は
永遠よりも
あとに生まれた概念だ
きみの言葉は漢字がふえたね
ひらがなで話せるなら
また会ってもいいか ....
おーい。
鏡に映る私に問う。
あの時の私はいますか?
ある香りに卒倒しそうな私があった
ある曲に涙ぐんでしまう私があった
けれども、もうそのどれによっても動かされない
鏡に ....
損をしてしまった
とりのこされた形だ
確かにその丸は
さまよえるユダヤ人とさまよえるオランダ人の
こっち側の耳を表わしている
それは卵アレルギーの奴だ、私だ。
飽きられないセンターは完 ....
輪になって踊る。
いびきをかいて眠っている。
裏をかいて朝です、今は。
表を借りて御覧なさい。
今日という今日は、
君の背中をかいてみようと思う。
君の背中を借りて。
星を信じて。
4405 4406 4407 4408 4409 4410 4411 4412 4413 4414 4415 4416 4417 4418 4419 4420 4421 4422 4423 4424 4425 4426 4427 4428 4429 4430 4431 4432 4433 4434 4435 4436 4437 4438 4439 4440 4441 4442 4443 4444 4445
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.74sec.