雨にぬれないように
雨にぬれないように
(ぴちゃん、ぴちゃん)
あの子にばれないように
あの子にばれないように
(どきん、ぴちゃん、どきん)
....
もう何十分も前から答えは出ているのに
お互いにこの結論を避ける術はないことは知っているのに
それを口にするタイミングに差し掛かると無言になってしまう僕らの間には
きっとまだ線はあると思うんだ
....
コトリさんコトリさん
逃げないでおくれ
ボクは何も
取って食おうなんて
思っちゃいないのだから
それじゃあ
まるで
sekkin=nigero
とinputされた
ロ ....
なにももたらさない人間は
寂しかった
何かをもたらしたかったのに
いつも途中であきらめた
なにももたらさない人間は
必要とされたかった
でも自分を信じれなくて
....
一つ目が見ているので
それに目を合わせている
すみません
ちょっと宜しいでしょうか
劈くように音が鳴って
警備員が走るのが見える
光は結合して
パルスに流されて行くだろう
....
お気に入りの毛糸のベストが
母が赤いいちごを編み込んだベストが
もう入らなくなってしまったと気付いた十二の春
すこし悲しいと思ったのは
自分が大きくなってしまったからなのか
ベストが小さ ....
お金のにおいは
だいきらいー
だけど
ぼくからは
そんなにおいがするそうです
いろんなひとがよってきます
さ ....
着脱可能な精神で夜と昼を繰り返したい
希望の面積は年々縮小傾向にある模様
カシオペア座が描く僅かな亀裂
空が落ちたら僕達はどこへ逃げようか
計算に基づく誰かの図式
似たような顔 ....
意味がわかんないって
考えもしない内から言わないでくれ
遠く及ばない言語感覚
何もかもがズレているんだよ
またいつもみたいに朝になって
君が横に眠っていて
そんな夢をいつま ....
木枯らしの鳴らす歌
コートを着込んだ人々は共鳴し続ける
了承もなく何も交信せずに。
軽やかに走り抜ける黒猫
車道の上でも華々しく在る黒猫
僕は間抜けに口ひげにお茶をこぼした
つむじ風の ....
27歳という年齢を見た。
まだ、若いなと思った。
23歳の俺が、そう思ったんだ。
だから、俺はまだまだガキなんだ。
子供という子供の
誕生の胡散臭さ
ったらない
しばらく田園風景を走れば
必ず男どもに会うが
あのバカバカしさったら
ない
それだから孕むのだ
微笑むランナーは
凝り固まった睾丸の確認 ....
君へ
あなたへ
親へ
兄へ
他人へ
喜びへ
悲しみへ
寂しさへ
惑いへ
公哉へ
香へ
マー君へ
光太へ
ミッキーへ ....
線路が2本ある
上りと下りの電車が
すれ違う場所がある
鉄骨の狭間
砕石の中
ひび割れた
コンクリートに
根を張る
一本の花が
風に巻き込まれて
揺れている
電車はすれ違 ....
どれくらい信用しているのと聞かれて
5ミリくらいと答える
マックスは5ミリ
信用も5ミリ
少ないように思うでしょう?
でも100パーセントなのよ
光る君の歯を透かして見たらば私、何の悔いもなく
三回転半、ラビオリジャンプ
「生きる
というのは、」
君、プールサイドの哲学者で、
編み椅子に優雅に身を横たえ、うん、
これがか ....
眠りが浅くて
何度も同じ夢を見る
形にならない世界
言葉にならない世界の夢
破れたシャツばかり身にまとって
午前零時には目を覚ます
冷たさに曇った窓を見て
カーテンの ....
日常の不便をなくそうと
研究を重ねて 様々な
機械を作り上げた
それは不便をなくして
人に優しい社会への一歩
予定では。
機械相手に慣れて
相手を思いやる事を忘れて
人の心は少 ....
茫漠と空
暗闇 満ちて
ガラス片を散らした 星々
月明かり 銀の細い線
その腕を伸ばし
木々の枝
関節は節くれだち
月から伸びた銀線
冬枯れの枝に接点を求めて
その成長に揺れ ....
初めての記憶
それは母に手を引かれ
七つの子を歌ってもらった記憶
母が私の10倍生きていた記憶
木綿のように滑らかなその手に
生活という兆しがささくれ立っても
私をいつまでも包み、育ん ....
あなたと歩いた大学通りには
銀杏並木があるの
黄色に色づく頃には
いつも一緒に歩いてた
緑の若葉の匂う頃も
葉がみな落ちてしまう枯れ木の頃も
銀杏のそばを通ると あたたかい気持ちが ....
血が滴れ落ちる心臓を握る右手
潰さない様に一定のリズムを保ちながら
君が還って来るのを待っている
花はいいよね
寝そべる君の横にも咲いている
水をあげればいいだけだから
何なら僕 ....
071123
蒸気機関車が走る音がするから雨
電車の警笛が聞こえるから晴
クルマのバックファイヤーが聞こえるから夕立
いじめっ子が死んだから花火を上げてお祝い ....
揺れた草っぱらが
秋に、さらわれて
そのまま
教室をふきわたったという
走り去った青春は
秋とミスマッチに
交尾した
ミシミシと音がなり
ブラウンを
かもしだす校舎を
うっ ....
願い
心
祈り
いろんな人のいろんなモノを君は一人で抱えてる
でもそれを誰も知らなくて
それでも僕らの心を癒してくれる
『でもそれが僕だから』
君が笑う
……ごめんね
僕は弱い人間だ ....
昔より少しやわらかい指で
通勤バスの「降車ボタン」を
押すようになった
力むでもなく
緩むでもなく
ほどよい緊張で
ともにすごす
誰かとの間にたゆたう
絆の糸を結べる ....
「 無 」の風が吹きぬける
わたしの胸のましろい空洞から
ひとり・ふたり・・・と
かけがえのない人影がこちらに歩いてくる
一、二、三、四、五、鐘の音が五つ鳴り響いて
休符がひとつ
雲母の欠片の降る
廃寺の砂利 男は座って
手の無い赤子のように甘える
直立する足の甲を刺すのは羽虫か枯葉だ
廃寺の砂利 ....
妊婦の体から
大人の男を引き摺り出した
体液に塗れたその姿
言葉を発しようと、口を開くが
伸び切った粘液に閉ざされ
大きなシャボン玉が膨らむだけだった
ジャボン玉の中で回転する言葉達
....
{引用=なんて純粋なのでしょう。あなたの感覚は。
曇った現実で、曇らないあなた。
あなたの詩を読むと、私は詩が書ける、
あなたの姿を見ると、私は詩を書かなくなる
夕暮れ今夜が眩しい、
ゆ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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