こどもたちが
口を真っ赤にしながら
園庭であそんでいる
誰かをつかまえ
気に食わなければ噛みつくために
こどもたちは
細い睫毛にひとつずつ
金銀の王冠をつけており
その毛並みは ....
三日に一度は
インスタント食品レトルト食品
ベッドに広げられたシーツの皺のように
時間は寄せ集められるから
僕は読み止しの本を手に取る
気の利いた中国製の服が
安価で手に入るから
....
きらめくギターやドラムが綺麗で、やっぱり俺は赤が好きだと思ったんだ。
左目なんともないの。
右目は涙ダラダラダラ。
大音響なのか乾燥なのか。
マスカラ・コーラス。
ボロボロおちる ....
雨がまず髪を染め
くたびれた道を舗装する
雨が黒いのか
眼差しが閉じているのか
景色が見えない
落ちてきたのは塗料だろうか
コーラだろうか
アスファルトが溶け
鼻につく
....
新幹線で夜を抜ける
街の明かりはゆっくりと
夜は星のようなところだ
見落としてもいいよ
きみにおかまいなし
生活がそこにはある
新幹線で夜を抜ける
街 ....
わざと寄り道をして
今夜
辿り着けないでいる
いちばんほしいものは
まだまだ手に入れないでいよう
おかしな病気に罹って
笑っているのです
あなたは
身につまされる思い
ではありません ....
最後まで
射しこむ視線
うっとりと透ける黄金の光に
浮かびあがる白い顔が沈黙をまもっている
一瞬間、
じゅうりんされた庭に
咲く血の花が
わたしの静脈でかおる午後
いく ....
春と夏と秋と冬
春と夏と秋と冬
春と夏と秋と冬
春と夏と秋と冬
春って暖かいのに
夏って暑いのに
秋って涼しいのに
冬って寒いのに
それぞれ違うのにね
いつだって同じ様に争い ....
静かで音ひとつしない水辺に座る
木のベンチは既に湿っていて私の体温を脅かす
平らな水の広がりは午後二時の強い日差しを受けて黄金に輝く鳥たちのための道
雨が降ってきて、それを見届けよう ....
神に祈る価値はあるのかと
少女に尋ねたら
当然のように頷いて微笑んで
其の瞳がいやに澄んでいるのが気に入らなかったから
ピストルを取り出して
引き金の部分を舐めさせたんだ
火薬の匂いがした ....
「忘れた。」
口にすればそれは嘘だと
彼女は気付きながら
繰り返して、繰り返して、
ルーペから黒紙へ
伝える熱は優しくない
温度差のあるアレとソレ
誰も彼もが遠すぎて距 ....
朝起きる
飯を喰う
家を出る
教室に着く
椅子に座る
ありゃりゃ
机の上に首がある
まいっちまうよ
邪魔で仕方がない
でもどかすのも忍びない
しょうがないから
机 ....
季節の顔のかそけきは
年を経るたび強くなり
侘び寂びの頬を擦りては
盲いるときのいつぞくる
そればかり懼れ日を送る
たとえばおれが今夜
習慣にしている夜の散歩がてら
捨てられている、うすぎれた皮を着た羊顔の子供が落ちているのを見かけたら
気まぐれで拾って手をつないで小さな歩幅でスキップをしながら帰 ....
あなたのこと考えると
少しだけ世界が輝いてみえる
泣きそうなときでも
ちょっと笑ってみようかなって思える
そんなあなたに伝えたい
独りで抱え込まないで
ありのままのあなたをみせてほしい ....
手を繋ぐと
聞こえる音が
聞こえなくなりそう
明日のように曖昧な
昨日の出来事のように
今はまだ
起こるべくして
始まるべくして
ただ静かに
呼吸をしている
空が遠い
あ ....
{引用=
僕が都合の良い魚になって
遡上するならあなたへ、と
}
キューブを完成させる方法
かしこく、方程式どおりに回すのか
バラバラにして組み立て直すのか
完成し ....
{画像=071212001810.jpg}
光は雲に映り
雲は流れ
流れ
雲は流れ
青に映す秋の心
光は映す
影の薄い秋の想い
影は足元から指先へ繋がり
遠く千葉港に貿易 ....
彼女はなぜだか気付かない
たとえばときどき僕が抱く浮気心に。
ほんのいっしゅん抱くだけだけれど
彼女はたぶんぼくの詩を読めない
理解はできても
言葉のさけめから臭いたつ
臭気をかぎわけ ....
きみのりんかくをぬいあげていく
オルガンの重さが
ひかりににていて
急に
まぶたがいらなくなる
砂糖の
あじをわかりたくて
紅茶ばかりのんでいる、午後
猫が行った
声に体 ....
パイを焼き上げた
外はこんがりたぬきいろ
中は湿ったきつねいろ
眺めて味を想像する時
食べてる時より良い顔
眼には優しさの炎
口元は甘い微笑み
恍惚に濡れた午後
煙を立てないオ ....
広告に
幸福装置ついに完成!是非お買い求めください!
どんなに不幸な方でも必ず幸福になります!!
と、出ていた。
競馬で勝って、懐が暖かかったので買うことにした。
....
「ねぇねぇ、サンタさんはいまなにをしているの?」
「クリスマスまでなんてまてなーーい!」
あらあら こまりましたね
それじゃあ とくべつに
ちょっとだけ
ふだんのサンタさんをの ....
それは5年間に起きた出来事
たとえば私にとっての27才からの5年間は
少し人生を棒に振るような生き方をした
驚くような世界をいくつか知って
感情に呑まれて行方がわからなく ....
癒えるにつれて ひどく
かゆくなる 若いころの
途方もない ゆめをみて
あけがた 目をさますと
指先が 血まみれだった
広告のなかで
おばけみたいな女が
笑う
きっと今日も
教卓のうえで
聖典が晒されていて
朝飲んだ牛乳の
白さだけが
清廉でしたねと
地下鉄をくぐる ....
暗示は歩いてゆく
眠りをめぐる回廊を
重ねられた便箋のあいだを
どこかためらいがちな
静かな足どりで
誰ひとり知り合いのないような
それでいて誰もに挨拶をしているような身ぶりで
暗示 ....
彼方の灯火を目指して
星が時間を登っていく
宿題を忘れた子供のような顔で
君が僕から目を逸らす
様々な哀しみと喜びの選集を
投影しながら窓枠を
低速で横切る薄い雲
ガスレンジ ....
四肢も鱗も眠る
夜 我らは死の裔
耳骨を整え
大絶滅を待っていた
詩を憎め
詩を嫌え
詩を恨め
詩を殺せ
4399 4400 4401 4402 4403 4404 4405 4406 4407 4408 4409 4410 4411 4412 4413 4414 4415 4416 4417 4418 4419 4420 4421 4422 4423 4424 4425 4426 4427 4428 4429 4430 4431 4432 4433 4434 4435 4436 4437 4438 4439
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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