こんなに幸福に笑っていられる時間が
なんだか少し 怖い気がするよ
明日になれば何もかもが
ウソに変わってしまいそうで
あなたがそばにいてくれる
今日が止まってしまったらいいのに
時が過ぎた ....
街の片隅で 捨て猫のように凍えているボクと
傷だらけの君の瞳の中に
同じ色彩が見えていたら
それはたぶん
愛と呼ぶのだろう
ふたりが十字架を構成するラインになったら、
今度こそは誓いをたてよう
なまぬるくって抜け出せる程度
うらをかける隙をのこしておこうね
あなたはなわぬけが得意だから
そくばくに気 ....
空に飛沫を上げ
雨飛ぶ
暗雲しかし
太陽の眼光
硬直した頬を打つ
漆黒の夜しかし
太陽の眼光
蒼ざめた心臓を打つ
蒼ざめた空を見上げる
蒼ざめた夜がやがて来る
それでも ....
言葉の言葉は。(分かり易く帯を付ける)
実体の実態という実体でさえ。(脳を揺らす)
のされてしまった、
のされた、
のされている。(「言葉だけになってしまって」/「あいろん」「 ....
ソファーの彼女は雑誌の右側しか見ていなくて
星占いによると君は明日死ぬらしい
ポストに入った絵葉書を手に取って 遠くに行ったアイツの口癖真似る
面影ばかりが此の街を覆って
住民は一歩を踏み出せ ....
しわしわの祖母の指を見る
指のシワはそのまま五線譜のようにのび
窓を抜け
空の彼方まで飛んでいった
飛びつづけた時間の
縫いとられた時間の
針と糸の通った縫い合わされたところ
日々の ....
耳の、奥
疼くであろう膜は
憂いのように湿りを帯びて
たしかな変化を
告げる
その呼び声に
ほんの少し瞬いたあと
通り過ぎる光の筋は
私が知る ....
昨晩は錯乱して
まるで
密林で春をひさぐ女たちの
割烹着に付いたシミのよう
木漏れ日の夜を塞ぐバスクが
なりをひそめ
フランス調の哀歌が響くとき
騾馬に詩歌をつまび ....
なぜか君の名前をググってしまう
いつもなら
真横から朝日を浴びる時間に
ライトを点灯させた車が
飛抹をあげて通り過ぎていく
ふいに
まだ夢が続いているような
不安にかられる
クレーンを折り曲げた重機が
ごうごうと ....
世界を愛したり、隣人を憎んだり
二股かけたり、三股かけたり
そんな器用なこと、できないんだ
劇的なことのなにもない
はり合いのない日々だよ
世界を愛したり、隣人を ....
母は
今も悔やんでいる
父が逝き
毎日
毎日
こんなにも悲しいのに
泣けないのはなぜだろう、
と
私もそうだ
父の
いるべきそのあたり
ふすまを背にした
低い食卓
....
例えば君が思うこと
赤い自転車 甘い香り 新しいシーツ
より良く僕たちが暮らしていくために必要なもの
例えば僕が思うこと
おいしいごはん 楽しい夢 ふわふわの毛布
明日が ....
071213
なにかをもとめてなかにしさんのうちにゆくと、
かけらのようなおとこのこがかけてきて、
たもとをひっぱるので、
なくなったはずの ....
夜を、
わたしの、夜を、
誰かがたやすく追い越して
ちがう、
誰か、は、
待ちぶせる
かけら、
手のひら、かけ、ら、
わたしの言葉は瞳を閉じ、て
もうじき嘘になる ....
街角には、白い柱が一本立てられている。象牙の色のなめらかな小さな突起に覆われ、大人が手を回しても少し届かない程度に太く、もたれるのにちょうどいいへこみがいくつもあった。 手を触れると、人によっては柱 ....
きよらかな ふゆの
卵を ひとつだけ
孵らせる ために
些細な じぶんを
しきりに ふりおとす
愛してもらいたいなら愛さなければならないとか誰かが言ってませんでしたっけ?
俺って実はプライドの高いさみしがりなんです知ってたかい?
愛せるものも見つからない俺って愛される資格がないってことで ....
たとえば鏡を覗きこんでも自分が見えなくなったとき
そこに詩が生まれる
たとえばシャーペンの芯をシャーペンの先から入れようと
凄い顔をしながら必死になっている人 ....
ブウーウーン
むやみにうるさい羽音を鳴らして そいつはやってくる
しばらく その辺をうろついてから
ピタリと 軽やかな着地
少し口吻を動かして あたりを入れ、
何か思いきったように、ブスリと ....
照明を落としてフロアーに転がり
腐乱死体の真似をした
ずるり、と
眼球が零れ落ちたときには
なんだか満たされた感じがしたぜ
そのまま灰になり
真っ白い骨格になったころ
携帯に ....
あかん 好きに なったら
あかんのや けど
好きなんや
あかんと 思えば 思うほど
けいたいの
でんわばんごうの
並び方さえ
好きなんや
せやから 抱いているとき
辛いじかん ....
見えていた?
いつ?最後に確認したのは
姿見にはもう布を被せてしまったが為に
君は不安や恐れしか見えなくなってしまった
手の鳴る方に何がある?
最早、爪に色も落とせないのだろう ....
どんな存在になっている
どんな形に組み込まれている
崩れれば雑にされてバラバラに
無邪気に意図的に別に変えられるんだ
つまらないなぁボクはつまらないなぁ
サイドに流す前髪がとて ....
わたしに春のかぜをくれたあなたは
いつも冬のかぜをあびていました
人には春を
花を喜びをいっぱい渡すのに
なぜ
自分には冬の吹雪を与えつづけるのですか
春の訪れを拒 ....
横になって夢を待っている
夢が来るのを待っている
待っている間少し眠る
たくさんの夢が来る
たくさんの夢が来るのだが
良い夢と悪い夢がある
悪い夢には入らず ....
(私の身体にある悪をすべて打ち消して)
(痛いくらいの優しさで満たした)
(そんな人間になりたいと願ってた、ずっと。)
私と彼女は正反対
感情のままに怒鳴る彼女 ....
交差点を右に曲がって
2つ目の信号を左折するとおおよそ500メートル先に
ローソンがあるのでそこをipodに上書きされ
ピチカートがブラボーブラボーいうので乗るはずじゃなかった高速道路を東京方面 ....
陽射しに青く染まる
耀く朝の枝で首をすくめる氷点
つめたいしずくが
透き通った時刻の表面を伝う
ちいさな吐息は宙色の結晶となり
遠ざかる背中に音もなく降り積もった
....
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