それからあなたは
セブンスターに火をつけて
煙を吐き
蚊取り線香みたいだ
と思った
私は
かぼそく
悲しい
と言って泣いた
江古田のアパートで阿鼻叫喚していた頃
鎌倉高校前の砂浜で
途方に暮れる
溢れる涙は
激しい波打ち際で海の滴になる
どれだけ涙を流せば
砂漠は森に還るだろう
ドキュメン ....
僕は愛しい君と北鎌倉を歩く
新緑萌ゆる樹々
色鮮やかな草花
心地よい音を奏でる清流
小鳥たちの歌声
明月院の石段を踏む
両脇を埋め尽くす紫陽花は
彩りの季節を待っている
....
{画像=110417072954.jpg}
そうだ
ぼくたちは みんな
夢中になっているんだ
こんなにも
こんなにもさ!
何にかって?
それはぼくたちには関係ない
それはぼくたち ....
あいつが吠えてるよ
母親に毛並みが嫌いといわれて
吠えてるよ
妹の庭で吠えてるよ
姉の美味しいご飯を大好きな
僕の優しい言葉が大好きな
首輪のとれたあいつが
父親に寝相が悪いといわれて
....
ぬばたまの闇の髪持てる乙女よ
汝が思ひ出の道をたどれ
我が元に来たれ我が元に戻れ
汝に相応しき唯一つの生を求めよ
漆黒の夜の瞳持てる乙女よ
我が娘らと楽しき鳥屋に宿れ
我が娘らと唄ひ踊 ....
私の心で
確かな感覚がある種の傘として開いた
陸はまるで白く
今私のどこに
電気が流れているか
その甘い唾探り
見たもの一つ一つ消して、また、科学の視界開こう
また、一つの糸も無 ....
夜明けまで待ち続けた。
音も無く流れてゆく涙のように、
「静かすぎるよ」
と、君は言った。
壊れてしまいそうなくらいに、寂しく。
あたしがまだ幼なかった頃、
....
1、私
道路のわきに沿っている
白いはしごがひどくゆがんで見える
テールライトが砕け散ってしまっていて
私はここにいない
頭の中でゲシュタルトが崩壊していくように、
二足歩行の ....
機関車が吐いた雲が
今日はめずらしく
空になっている
そのはるか上層部で
空はやわらかく
諧調をなして
やがて海が広がっている
海は黙ったまま
何も言わずに
ただ海であろうと ....
あのころ
小学校五年生だった
少年少女たちが
まわりにはいっぱいいた
みんな同い年だった
同い年ばっかりが当たり前にいた
いまもう彼らは
38か9
....
もし僕が
100歳まで生きるのならば
まだ5分の1も生きてないけど
もし僕が
明日死ぬのならば
ほぼ生き終えてることになる
いつまで生きるのか
なんて
そんなこと分からないから
もっと今 ....
あなたは美しい
姿も 生き方も
声も 仕種も 横顔も
きっと僕なんかよりも
素晴らしい未来が待っているんだ
僕には見上げることしかできない
愛しくて 愛しくて
....
僕たちは汚れた道を
掃除しながら歩く
次から次へ
また汚れるのを掃除する
道はきれいになった
誰かが俺の道だと言った
僕たちは入ることができなくなった
また違う汚れた道を
僕たちは ....
凍えた指先にへばりつく意地だ
壊れた玩具に染み込んだ過去だ
廃れた音楽に閉じ込められた未来だ
硬く閉じた唇の中で四散した言葉だ
数えた死体の数は歳の分だけ
逃した獲物の大きさは身の丈 ....
071214
クジラの物差し
いらんかね
イランの金持ち
知らん顔
お金の無い国
匙投げる
お金のある国
見えたので
仕立屋銀次が笑い出す
....
僕を作った女の子は
満足そうに、駆けていった
僕はなんのためにここにいるの?
なにをすればいいの?
動くことも話すこともできないし
寒そうにしてる人を ....
{画像=071202010012.jpg}
夜のカンバスの上に
ぼくは一本のボールペンと
一枚の紙を置く
そして
そこに言葉を書きつける
一行 一行
言葉を積み重ねていく
それがぼくの ....
年末だっていうのに
部屋を大掃除する気にもなれず
やたらと浮かれ気分の
テレビを見る気にもなれず
かかってきた電話はきっと
夕方会う約束をしてた友人から
留守電にかわったとたん 聞 ....
きみがしあわせになれれば
それでいいと願っていたあの頃は
うそじゃないと信じたい
だけど、
なみだがこぼれて止まらない
今も、ぼくは、
いつかのこころの真ん ....
24時を撃て!
5分前ではいけない
5分過ぎてはいけない
ピアノソロ始まって
その時刻
最高に高まるはずが
いつも不満だ
音に文句は言いたかないが
24時の音は何とかしてくれ
....
自転車に飛び乗って聖蹟桜ヶ丘へと漕ぎ出す
夕刻は燃えはじめていて
ペンタブレットを壊してくれた天使に少し感謝して
関戸橋
私みたいに粋がった多摩川を見下ろした
嵐がえぐった流域は
新しく生 ....
この管理社会に狂気を携えて
部長の頭をかち割るぜ
この管理社会に狂気は正気
いじめる奴は股裂きだ
不条理 矛盾 渦巻いて
叫びにならぬ 嗚咽 飲み込む
今日も晴れ
元気ににこにこ ....
彼女は僕の詩だ
光り輝く日曜日
彼女は際限なく
僕に降りそそぐ
恵みや潤い
優しいぬくもり
彼女は僕の詩だ
彼女は僕の生命の源
これくらいは未来があって
このくらいは過去がある
なにもしらない。
が、どれほどの弱さと強さをうむか。
ぼくはまだ、しらないでいる。
まだ ....
妻との空
コーヒーハウス
霜月の昼
コロッケ・ピラフ
翻る女さざめく
雰囲気になじむ
美術館
妻と二人
平山郁夫語りあい
笑い声
あれは女だ
アサヒスーパ ....
軽快なモーニングコールで
目覚める僕の朝
始まりの鐘が鳴る
まだ 眠ってたいのに
布団のブラックホール
もう少しくらい
あと少し
引き寄せられて
引き伸ばさ ....
朝焼けの 光の中に 立つ影は 鏡を無くし 空を見上げる
あなたの言葉が 今も 耳に残る
点滅する街燈の 下は 黄昏時
じっと見ていた あなたの顔を 遠ざかっ ....
唾液
の中に
残る記憶が
行き場を失って
外に
吐き出される
消滅音は
未来
店頭に並ぶ
果物が
口の中で
溺れて
切れた唇
上手く発音できない
歯は
トウモ ....
灰色に曇った窓の雫を
つ、となぞると
白い雨は上がっていて
弱々しい陽射しの予感がする
こうして朝の死角で透けていると
ぬるい部屋全体が
わたしの抜け殻のようだ
だんだんと色が濃 ....
4396 4397 4398 4399 4400 4401 4402 4403 4404 4405 4406 4407 4408 4409 4410 4411 4412 4413 4414 4415 4416 4417 4418 4419 4420 4421 4422 4423 4424 4425 4426 4427 4428 4429 4430 4431 4432 4433 4434 4435 4436
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.76sec.