首から下の感情が
水の底にひらいている
水は濁り
水は隠す
鳥が一羽
木守りの実を突いている
子らの悪戯な指と目が
雪の枝に残っている
ほのかなものが上にな ....
人生なんてコメディーだよ
そうだろ?
ひっくりかえせば
何もかも笑えちまう
不幸だって?
ごまかしちゃいけないよ
人間喜劇には最高のネタ
あっちフラフラ
こっちフラフラ
酔っ ....
オレンジ色の太陽が
真上から覗き込む
とても明るい駅前広場で
足の長いおじさんは
子供達に風船を渡していた
沢山の風船に
その足の長いおじさんは
今にも飛ばされそうで
まるで味がし ....
ほんの2ヶ月という短い間だったけれど
交わした言葉はとても少なかったけれど
多分君のことは忘れることはないと思うよ
長いまつげが君の瞳をさらに黒くする
愁いを帯びた物悲しい瞳を
静かな光 ....
夕立が
やっと
やんだ
しばらく
すると
虹が出てきた
とても
きれい
しばらく
そのまま
光を
照らしていた
虹って
とても
きれい
素敵な
雨上がり ....
幼い日の
みんなの
ひとり
ひとりの
それぞれの
顔が映っている
あどけない
いろんな
表情だ
夏の日差しにも
寒い風の中でも
みんな
まぶしく
輝いてた
卒業 ....
私の気持ちに
気付いて
ください
ときめく
この
心を
受け止めてください
あなたのことが
知りたい
私に
もっと
もっと
気付いてください
青でつながってる
どこにいるかも解らぬあなたへ
ひさしぶり だね
わたしもしばらくここへ来ていなかったし
あなたももしかしてきっと ここへはもう来ていないのかな
だからいえる
「ひさし ....
天然ボケだよ
バカと言わないで
必死なんだよ
かっこ良くない
OH YEAH!
冗談を言って
楽しく居たいんだよ
からかわないで
朝霧の中
鳥の声
サルが吠えて
今蘇える ....
満天の星空を仰ぎ
潮の音を耳にして
灯台の光が眩しい
ちっぽけな自分が
くしゃみがでた
なみだがでた
はながでた
世の中は冷たかった。
南天の実が一つ
鳥が飛び
落ち葉
....
空からは
乳と灰が溢れて
現実味のある
灰色の雲は気だるく
生あくびを押し殺している
今 雨は
この地上に幕を掛けたように潤すだろう
乳と灰が溢れる地上は
液化燃料が燃えて
....
そらを飛ぶ
きっとやまねこは
高いところに住んでいる
高級なんだな
やまねこはきっと
金持ちなんだろう
やまねこはきっと
こまりごとなんて
ないんだろう
里のほうには
堕落した ....
微かな香り
私の唯一の記憶
青い海の上をハングライダーで飛ぶような
それでいて排気ガスのような
曖昧な記憶
あてもなく彷徨うのは慣れているけど
背中のリュックに詰め ....
{画像=110522224220.jpg}
ふるえる手の私から
ふるえる胸のおまえへ
心を受け渡そう
ふるえる私の指から
ふるえるおまえの乳房を押え
ひそひそした想 ....
フリーダム。
自由は、雨あがりの蛍光灯にぼんやりとしている。
*
コツコツする足音、地下鉄のホーム。に、つるり鮮やかな緑色の椅子立ち並ぶミニマルな夜は、終電の少し前に酔ったような ....
教室の窓から3列目
頬杖ついて黒板を見る横顔に
囁きかけて…って思ってしまう
第2ボタンまで開けた白いYシャツ
肘までまくり上げた袖から続く
長い指の爪の先まで見つめてしまう
....
あなたは何故あのとき僕の日常に小さな嘘をねじ込んだりしたのだろう
だけども、僕は、まだ広漠の空の下で息をしている
酩酊していたのは確かなことだった
とはいえ、血を吐いたことは、正直よく覚 ....
雨に愛された悲しみは
月の言霊に身を染めて
未完のせせらぎを飾り
何処か嬉しそうに
流るゆく
川の跡はまるで
月の大地のようだ
いくばくかの沈黙はいくつかへの有機物と ....
どこか遠くへ行こうと思う
カバンも財布も何も持たずに
此処が何処かも分からないまま
歩いて
歩いて
歩き疲れて
行き着いた場所が
静かな村であるといい ....
雪は降りぬ
この庭に
サンタが下りぬ
この塔に
この日は誰もが
喜ぶ日
この日は喧嘩を
したくない
心の暖炉に
火を燈して
どんなに貧乏でも
生きようと思った
腹一 ....
フラスコ内部が一気に沸点を飛び越えた
頭上で炸裂した新型爆弾のあとは
巨大なキノコ雲がごうごうと
僕らは「それ」を見下ろしている
焦土と化した一帯に黒いスコールがたたきつけ
それから
定点 ....
あしたはおれの誕生日だ
そんなもんが夜に浮いてら!
空間というものは
時間に輪切りされていて
微妙のあいだに姿を変えたりする
ひとつき前喧嘩ばかりしていた
彼女すら ....
それが、
どんな言葉だったのか。
風呂にでも入りながら考えるとしよう。
空っぽの口に装弾した犯人のことも。
まもなく、
冬がやってくるというのに
さながら、
新品の漆黒のコートに
無数 ....
森のなかを流れる
チェロのように
日々が穏やかであればいい
雲母の放つ
光りのように
心地よく剥がれる断面を重ねて
生きていきたい
うまく思い出して
うまく笑う
どんなと ....
はじめから分かっていた結末を
予定通りに迎えただけのこと
何も始まらずに 何も終わらずに
それが自分で拾い上げた唯一の答えだった
隣にいつもいるあの人を羨ましく思う気持ちを
憧れ ....
最近運動不足だったので
行きも帰りも
家と駅の間を歩き
めっきり乗らなくなった自転車が
ある冬の日の玄関で
肌寒そうに置かれてた
( 今日は休みだたまには乗るか )
....
遠回りした日々は本当に無駄でしたか?
繰り返すだけの日々は本当に繰り返すだけでしたか?
貴方の理想は貴方が本当に欲しいものですか?
それは誰かを犠牲にしてまで手に入れたいものですか? ....
指輪を失くしたと
手を擦り
目が覚めた朝は
階段を慌しく降りる
冷たい空気を吸い込んで
駅へ急ぐ
人の波、人の波
わたしを忘れないように
改札機に名刺を入れて
こころだけしゃがみこむ ....
長い一日が終わる
あなたの口癖が移る
ロッカー室の突き当たり
鏡の向こうの世界には
まだ行ったことがない
タバコの煙も
赤く見えるらしいと
誰かが囁いている
笑い声が硬く響き
あなた ....
空の青い昼間
緑が泳ぐ風のなか
メキシコの風の神様が見ていた
あなたの喉は
無防備に剥き出しだった
咬みついてもいいかと問うて
答える間も置かず
甘噛みした
あなたは声を上げなかった
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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