「目には見えない神仏は
いったい何処にいるのでしょう」
わたしの問いを聞いた師は
砂を一山{ルビ笊=ざる}に盛り
{ルビ篩=ふるい}にかける
どんなに激しく振り落としても ....
風よ お前は自由でありながら
いつも居場所をかえているね
風よ お前は気まぐれでありながら
時々 やさしさをくれるね
風よ お前は孤独でありながら
ふと 誰かの傍で寄り添っているね
風 ....
黙り込むあなたを見習って
軽はずみに言葉を使わぬよう
恐れるべきなのかもしれない
些細な事柄も全て
退屈は限りなく死に近い
以前、死人だったことのあるわたしは
自分を守るように行動する ....
水色のそらを眺めていると
水ではないのに水であるような
或いは逆でも済むような
忘れものの気楽さを
ひとつふたつと
思い出す
降るものは
雨なのだろうか
不思議そ ....
誰も選ばなかった空白 それが僕の指定席
それ以外の空間が 僕以外の 人の席
こんな僕でも その優しさに会いたい
そう願うのは 醜さでしか ないのか
それでもいいと 言えない心を 殺したくな ....
12月になると それとなく
あなたはジョン・レノンのアルバムを引っ張り出してくれる
音楽なんてアニメの主題歌ぐらいしか知らないくせに
ビートルズも クラウス・フォアマンのジャケットデザイ ....
外では雨が降っていた
この時期なら雪に変わるだろう
ふっと外へ出てみた
Tシャツ一枚で
寒いのは当たり前
もう12月
分かってる
分かってる 寒いこと
分かってなかった あの子のこ ....
おーぃ 山小屋から鬼火がみえるぞぉ
おーぃ 竜宮城から漁火がみえるぞぉ
おーぃ 海のかなたにゆめがうかんでいるぞぉ
おーぃ 空のあなたにまぼろしがうかんでいるぞぉ
おーぃ ....
たった一文字を
入れるべきか
どうすべきかを
悩んでいる。
その一文字は
最終文の
。
なのだけど、
これがあるとないとでは
....
余ることも欠けることもなく
生まれて生きている
過不足なき花鳥風月
それで俺は何を感じよう
これからどう生きようか
いっそ死んでみせようか
未消化のまま進めども
翻弄されてふらつ ....
言葉には命がある
それは自分だけじゃなく
相手にも見える小さく大きい生き物
だから暴言は生んだ人間の首を締めに帰ってくる
どうして私を生んだのか
何で私はこんなに醜いんだ ....
がんばらない
がんばり過ぎない
がんばりすぎて
心も
身体も
壊してしまわないように
マイペースに
ゆっくりと
好きなことを
やっていこう
がんばる
必要はない
ひ ....
恋人でもなく
知り合いでもなくて
ただ
偶然に見かけた
あなたは
なぜか
美しく
みえる
まぶしく
見える
そんな
あなたに
何となく
起きた
恋の予感
恋の ....
悩むことも
苦しむことも
あるさ
だから
強くなれる
優しくなれる
前向きに
生きよう
詩を愛する人が
亡くなったと知ったのは
今さっきのこと。
きみ、
がんばりすぎたのだね、
あいしすぎたのだね。
知ったのは、今さっきのこと。
....
フィチカ、雨の国。
春には雨の花が咲き
夏にはきらめく雨がふる
秋には雨も紅葉し
冬には白い雨がふる
(誰か)が「冷たかろう」と言い
(誰か)が「寂しかろう」と言う
....
ユラメク洗濯物の白から
太陽がユラユラ。
暖かいいちにちは
こんな具合いに
産まれるのだな
そう、想うのです。
+1
を叶えてみたのだけど
....
体内に刻み込まれた
幾十もの年輪
季節の変わり目は
体が軋んでしまうのです
空に架かる 枝の腕
太陽さえも
掴めてしまいそうで
少し 怖くなりました
肩にとまる 鳩 ....
どこまでものびる根に絡み取られて骸が溶ける
けっして混ざりあうことのなかったいずれの骸もへだてなく
地上にあった輪郭も 根の国の薄暗いぬくみの中に薄れ
あなたもあたしもない黄泉比良坂のなだ ....
日々! 高度の中での 残照 悪意ある魔術 そして 安酒!
高い 眼下から 酒を 飲ませよ あの 労働者の 頭髪に!
更に 高い 山々から 自由の鐘を 鳴らそう
そして 一番 低い場所で お前の ....
いつまでも 大切にしまっていたかった
けど もういいかな って 思ったんだ
冬の明けない 西の空の蜜柑色した 思い出
雲の過ぎ行くを裾野にみては
ため息の理由
この胸の辺りまた今日も零れ落ちてゆく
明日くるを忘れさせた 空
一人 風に触れることもなく過ぎていった 午後
お漬け物と繕い物と ひなたぼっこ
君が爪弾いたギターから
粗野な音がばらまかれて
僕の部屋の天井に沁みを作る
それらは光をうけて
くすくすと輝きながら
一つずつゆっくりと
確かに覚醒してゆく
指先で繋げて ....
誰もいなくなった
傷付いたスーパーマーケット
一階には生鮮食品売り場があり
上には日用品売り場と
もう一つ上に家具売り場が
整然と人知れず並べられていた
蜜柑は一 ....
かんかん鳴る階段をあがると
お隣さんの
ドアノブにかかる
ビニ傘
ドアの前に置かれている
飲みかけのコーラ
朝には片付けられてたけど
帰ってくるとまた
首を傾げ
なんだろうと訊いてく ....
「言葉足らずでごめんね。」
君に比べれば、僕が伝えられる言葉はすごい少ない。
うまい表現や比喩とかそんなの全然わからない。
勉強はしたんだよ。少しでも君に僕の伝えたい気持ちを分かって欲し ....
ばっさばっさ。
ひかりがまだとおい、
ななめまえの目標は まだななめまえのまま
光源らしからぬ ぼんやり加減で眼前、から はなれない
羽、では力がはいらない。
翼と言い切る強 ....
新しい朝
新しい風だ
朝、
部屋を出て
飛び込んでくる
空の青
凛としていて
高く、高く
季節は秋だ
靴を履いて
エレベータの前で
きみを待つ
きみを自 ....
壊して
確かめる
この気持ちの意味
そして
終わったものに
ひとつずつ順番に
名前をつけて
それで
安心する
陳腐な構造で
思い込みの螺旋を
縺れながら滑り落ちる
交感
ある ....
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