二十世紀らしく
賑わっていた街が
二十世紀の博物館になった
二十一世紀の街

欲しかったものは
当時の十分の一ほどの
価値で手に入る今
戦争の意味さえ
その程度のものだったらし ....
鱗を詰めた反射
町は光を散りばめて
何もかも忘れ晩餐を始める
牛色の車が走り
ファンデーションの声が聴こえ
君の目にはレコードが挟まっている
何かこうやって来てはいないのか

 ....
  けさ乗車率120パーセントの山手線に乗ってたら
  五反田か目黒の辺りだったかな
  必死の形相でイェス=キリストが
  閉じかけの扉に体をねじ込んで
  ぼくの隣の吊革につかまっ ....
感じるままでいい

あなたを見せてください

詩は手紙じゃないよね、だから


メラニンが透けて

髪がしろくなるように

木々は緑を透かせて

黄や茶や赤を纏うだろう

 ....
うすみずいろの空気のなかに
波のように広がる まろやかな階段
動きを止めた時計の針
薄い氷の窓
やがて
透明な光が窓から差し込んで
いつかのざわめきが聞こえてくる
青白く輝き出す壁の陰で ....
車窓を過ぎる異国のあかり

そのむこうに

傷ついた兵士をむかえる女がいた

なにも言わず

ただ笑っているだけの女がいた


なにも考える必要などないの?


車窓を過ぎ ....
かのじょはぼくを連れていってくれない、高いところへ!
かのじょはぼくを連れていってくれない!高いところへ!

彼がかのじょを連れていってしまう!高いところへ、
彼がかのじょ ....
どこまでも青い
たしかに
ソラが見えたんだ
白いクモ突き抜けて
黄色いコエを待っている
だけどオレは
なかなかキミに到達しない
どうなってるんだ
伸ばしたこの手を掴んでくれ
音姫さまに、はじめてお会いしたのは
小学校の修学旅行で東京に行った日のこと

なんのために、そこにいらっしゃったのかわからなかったが
音姫さまは、水の流れる音をお出しになるそうなので
さっそ ....
 詩を書こうとすると
 どうしても足がついてしまうから
 事実という名の警察がやってきて
 私のえんぴつに手錠をかけてしまうから
 だから私はいつも
 原稿用紙を前にえんぴつのオシリを口 ....
真昼の空を仰ぐ。星はどこにもないけれど、
見えないだけで本当はそこら中に溢れているんだ。
どんなに視力を上げたって見つからない、
高性能な望遠鏡もどんなレンズも役に立たない。
君には聞こえるか ....
渇かない みずたまり
カエルみたいに
泳いでいく
 
遠く 荒廃したビル
天国の在りか
探してさ
 
 
フラスコの内側
丸い砂漠
ビー玉の、そら
 
 
どこか行こうか
 ....
右翼と対称であること



脱資本主義過程とは
なんなの?



射精の直後、鼻づまりが治まるような
社会の遷移を望んでやまない
昨晩は夕餉のあとに 
家族みんなでテレビを囲み 
遠くへ嫁いだ姉が送ったビデオを入れて 
5歳の姪が懸命に踊る姿を見ていた 

今朝は早くに目が覚めて 
寝ぼけ{ルビ眼=まなこ}で水を入れ ....
なぜ俺は岐阜の人間ではないのか
なぜ俺は島根で生まれなかったのか
三重のようなところで生まれていたらすてきな恋に生きただろう
青森で育っていれば今ごろ宮城あたりで金持ちだったかもしれない
茨城 ....
なにか言葉を発したいんだけど
具体的な言葉が出てこない
むずむずしているんだ
でも何と言えばいいのか
言いたいことがないわけない
選んでるんだ
探しているんだ
そしてオレはもどかしい
 ....
 
 
迷宮入りの
記憶に住む風景は
微笑む理由を
教えてはくれない
 
 
赤い炎すら
つめたさを流すから
ほろりと笑った
きみが寂しい
 
 
塀に沿って歩く
怖いの ....
暗い夜の底に閉じこめられているみたい
そう云えば夢を見ていた
金色の光なんて何処にもなかった
君の名前は悪夢と云うの


爪先から秋になろうとしていた
金木犀が散る紫の夕暮れ
手を伸ば ....
橙のかげ
古い写真みたいにかすむ

あの煙突からたちのぼる
霧のような灰が眩しい
太陽はしずみかけで
手のひらの大きさの池に浮かんでいる

死んでみたいとくちにした
動脈血のながれる ....
ビールは
駄目人間の味がする
そんな時もあるさ

駄目にしてしまう夜も


そんな時もあるさ

ドアが開きっぱなしの昼も


そんな時もあるさ

顔を埋める朝も


時には尻尾を切られた豚みたいに
 ....
地面を掘り続ければブラジルに行ける
そんな話を簡単に信じる子供だった
なにひとつ疑うことなく
銀色のバケツに小さなスコップを入れて
近所の公園へと向かった
掘る場所といったら砂場に決まってい ....
「どこにいるの?」

いないよ。

「それ。どうしたの?」

えのぐだよ。

まるで、まるで。

それは、まるで。

泣かないで。ぼくは生きてるから。

洗濯したら治るよ、この赤色も。 ....
あなたが残してくれたのは
覆ることのない事実
花束が吹かれて飛び散って
あたしはそれでも笑っていた

喉に詰まってうまく言葉にできない
感じ方を落としてしまった
けれど
 ....
三時過ぎに受付で待っている
あのソファーの柔らかさ
嫌になるぐらい沈ませる

甘い事象は溶けていく
日々は虚ろに
鳴っては止んでいく
表と裏の違いにさえ気付かずに
僕の踵 ....
雨に不安と不機嫌を飾り
原のなかを歩いている
遠く 近く
水の姫は咲いてゆく


坂へ至る午後があり
ふいに流れ落ちてゆく
遊びも笑みも
到かぬほどに落ちてゆく


 ....
慌しくビルが建設されてい
るその隣では解体中のビル
が何かの憂さ晴らしのよう
に乱暴に破壊されていてそ
の隣のマンションの一階の
コンビニは昼食を買い求め
るサラリーマンで溢れてい
てす ....
あたしみたの
あそこでみたの

ひとが 死んでゆくところ

あたしみたの 
たくさんみたの

ひとが 生まれて 歩いてゆくの


川と土と木があって
虫と人と動物と
植物さえ ....
明日のための『今』を食べる
『今』を吸収した体は少し古くなり始める
古くなる体を抱えて、明日の続きに怯えたり、期待する
明日の続きは死へと確実に繋がっている
一つの歯車が錆始める
きゅるきゅ ....
同じ人とも
毎回違う出会いがある。

降るように舞う落ち葉が、頬を打つ。
アスファルトに、小さな渦を作ってる。
涙が湿らせて、それは終わった。

彼女は走って行ってしまった。  ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
博物館小川 葉207/12/6 3:05
世界の端っこたけ いたけ007/12/6 1:31
イェス=キリスト、山手線に乗る草野春心007/12/6 0:53
詩は手紙じゃない吉岡ペペロ107/12/6 0:44
心の部屋よしおかさく...3*07/12/6 0:41
異国のあかり吉岡ペペロ107/12/6 0:31
_鎖骨0*07/12/6 0:25
タマゴudegeu...007/12/6 0:11
音姫壺内モモ子007/12/5 23:58
蛇足THANDE...307/12/5 23:37
『真昼の星』東雲 李葉007/12/5 23:09
空漠ノウム107/12/5 22:41
左翼の条件A-29007/12/5 22:40
空の器 服部 剛3*07/12/5 21:58
都道府県A-292*07/12/5 21:56
空中で受けとめるudegeu...0*07/12/5 21:54
不安旋律に嘆く森さかな2*07/12/5 21:46
有邑空玖307/12/5 21:20
熟れる頃 きみが泣くアオゾラ誤爆407/12/5 20:15
悩みの種matu207/12/5 19:58
時にはへこむ豚の歌短角牛007/12/5 19:05
ブラジルの穴Tsu-Yo507/12/5 18:39
洗濯ヲノダ アサ...007/12/5 18:29
「あなた」菊尾007/12/5 17:22
「過ぎる」107/12/5 17:21
冬神楽木立 悟407/12/5 16:35
観察大覚アキラ107/12/5 15:56
くしゃみをした日エチカ6*07/12/5 14:47
たべる小原あき12*07/12/5 14:00
会い別れmegie107/12/5 11:37

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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