真冬の公園ベンチにひとり
冷蔵品のように座っていた

と 鈍色の空に
クカカカ
声が響いた

 鳥だ 近くに鳥がいる

思いがけず嬉しくなり
そちらを見やると
熱を帯びた視線に驚 ....
   常識を逸脱したこういは
   けしからん。


   弥生にうった雨の後
   しずかに
        ただ
           しずかに 謡う


   あ ....
きのこ、ひとわんのきのこ
ヒグマの親子のように
部屋でくつろぐ

きのこ、一つまみのきのこ
音のない時計が
時を刻む

きのこ、ひともりのきのこ
絵を見ては
ため息をつく
爆撃機に母親の名前をつける

アメリカ人の感性にダイブしてみたけれど

言霊の国のオレたちじゃ

その気持ちになれるはずもなかった


エノラゲイ

それは、音だ

肉でもな ....
この快晴烈風に
栗毛の駿馬の体が発している
いななきと情気した 赤い汗

馬が飼われている

隣の部屋では
いつも朝日が細く差し込んでいる

扉を開ければ
広い原野は俺のものだから ....
黒いジーンズに黒いセーター
黒いロングコートと黒手袋
街灯を避け夜に浸ると
アスファルトが
願いで輝いているのが分かる

ウルトラマンになりたい
今年こそ東大に合格したい
宝くじで1等 ....
子供のころに
見ていた
夕焼け空は

まるで
体こと
つつんでくれる
母親の手の
ぬくもりみたい

今日も
きれいな
夕焼け

あのころに
見た
夕焼けのように
きれ ....
わたしは研ぎつづけた

おんなを描く絵心を

おんなを纏めるスカートを

のこるはおとこ、一刀両断!

もはや敵なし過去よさらば
砂漠の真ん中
君の顔だ
顔だ
君の
顔の君だ

雨雲の隅を
君はかじる
かじる
君は
かじる君は

花が咲いた
砂漠の真ん中
鼻に咲いた
君の顔が

死にそうなぐらい ....
マリンスノー
ふりつもる死骸

わたしというイキモノのうちそとで
生きたり死んだりしている生物たち

顕微鏡下の冬の水は活発な動きを示さない
微動だにしないとうめいな殻
わずかに繊毛を ....
淡く澄んだ飴玉みたいに
いつかは溶けて一部になるよ
まどろむ夢と夜の狭間で
在りもしない声に酔いしれていた

君が渡したモノクロームの空想
僕は絵の具でそれに色付けて
羊が騒 ....
居座るダニの塊は血の詰まった蝉のぬけがら
工場に響く怒声が間接的に私の脳を焼く
二階の出窓は写真一枚置かれず一人
埃は初雪のように優しく彼らを包む
午過ぎて、出前ラーメンの隠し味わからず
屋 ....
注ぐ姿が暖かいのは
優しさが含まれているから
うつむいた視線の先に
想いが溶けこんでいる

蜃気楼みたいに遠くに居るのに
不思議と寂しくない
それは確認できるから
見える ....
幸せが側に来ると
男は
おびえて
目を背けた

いままで
幸せなどというものを
見たことのなかった
男の目に
それは
あまりに
まぶしすぎた

男が
幸せから
目をそらし ....
わからなくて良かったもの
少しずつわかってしまって
 
 
真っ暗だった視界に
(どこからか)光が差し込む
 
それは、そう
決して望ましいことではなく
 
けれど、そう
概して ....
カーステレオが今夜に限って耳障りで
今までそんな記憶は無いのだが
どうも体内の何かが脱け殻で
何故かお前は笑っているのだな

この夜は間違いだらけで
正解な部分を見つけることは極めて困難だ ....
深くもぐって息をしない
きみは深海魚
死んだようだ
ぼくからは鈍色 海の底
見えやしない

ぼくは打ち上げられた貝殻だよ
目を閉ざしてなにも見ない
だってきみを想っても仕方がないのだも ....
あのひのにおい
あめのにおい
きみがこわれたんじゃない
ないたのはぼくだ

ビニールのかさ
ふりまわして
とんだんだっけ
いっしゅんだけ

ぼうふういきのなかでは
せんたくき ....
私と出会ってくれた人たちに
ありがとう

みんなと出会わせてくれた両親に
ありがとう

いつも助けてくれる友達に
ありがとう

ずっと私を待ってくれているあの人に
ありがとう

 ....
何がプレミアムなのかも分からずに
モルツを口に運びます
くだらない形容詞が世の中に溢れて
肝心なことが言えずに今日も終わる

たった五文字の言葉の中にも
行間が絶え間なく滑り込んで
最後 ....
なにか、きみ
ずっとまえからあなたをすきでいる、みたいなかおしてる
どうしよう
こいをしてるおんなのこほどつよいものはないな
見えないものなど何も無いと
空に嘯いてみたとして
足元に転がる雑多なガラクタの中
光る石ころが拾えないならば
いかほどに意味があるのだろう

振りかざす善意に埋もれた慟哭
今日も薄っぺら ....
               071223


考える人のポーズで休んでいたら
さぼるなと先輩にどやされた
先輩はそのまた先輩にどやされて
休むことはさぼることだと信じている
生きている ....
あそこに見える
あの鐘は
みんなの心の中にあるだけで
実際にはない

一年に一夜だけ
あなたはそんな嘘話を
僕に聞かせてくれたものだった

今夜もまた
その夜が訪れたけれども
嘘 ....
同じ教室で隣同士だけれども交わす言葉もなく
過ぎ行く季節を外の桜で計っていた
悲しげなチャイムが今日の終わりを告げる

真剣な運動部の声が響いている
その中に君の声が混ざっているが  ....
最後に交わした言葉を思い出せない程に
時間は過ぎていた
君の面影は美化されていて
本当の姿がどこにも無い

移り変わる季節の中で
落としていくものと拾うもの
どちらが多いのだ ....
少し風が寒くなる冬の訪れ
霜が土を持ち上げて
それを潰すのが好きな君

缶コーヒーを握り締めて握り締めて
小さな温もりを分かち合ったあの日

遠くで聞こえていた子供の泣き声
 ....
白くて柔らかい紙で折鶴を折った

シャボン玉みたいに風に乗り
ふわんと上にあがって
ゆっくり流れながら落ちてくる
空気に跳ね返ってまたふわんと上にあがる

折鶴に乗っている小さな少女は
 ....
曇った硝子窓の向こうは、
憶えているから。

あたしは、ブランケットで身を包みながら、探し物。
集めたもの、星屑、蜂蜜。水煮の缶詰。
そして、おやすみなさい。の、
声を待っています ....
わたしって
気にしなくていいことを気にして

気にしなきゃいけないことにうとい

相変わらず

そうして
そうやっていきてるから
不器用とか
難しいとか
いろいろ
言われる
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
寒空に泣く明楽007/12/24 17:23
   アルルの女紅山「そわか...307/12/24 17:13
小景叙情生田 稔307/12/24 17:04
エノラゲイによろしく吉岡ペペロ007/12/24 14:33
よく晴れた日に永遠が見えるアハウ707/12/24 13:23
収集佐々木妖精4*07/12/24 13:21
夕焼け妖刀紅桜2*07/12/24 13:06
過去よさらば玲瓏207/12/24 12:19
砂漠の花太陽の獣307/12/24 8:42
呼吸佐々宝砂4*07/12/24 5:37
「ペイン」菊尾2*07/12/24 5:03
パンパンに詰まっている山桃007/12/24 4:43
「蝶々」菊尾2*07/12/24 3:52
心の悲草野大悟607/12/24 3:27
大人の理由青井 茜2*07/12/24 2:34
深夜行智哉107/12/24 2:10
シーアルビノ207/12/24 0:54
ほしがたクッキーゆうと4*07/12/24 0:47
ありがとう優羽5*07/12/24 0:46
シャンパーニュ・ミラージュ快晴1207/12/24 0:13
恋煩いゆうと1*07/12/24 0:13
『和氏の壁』の逸話のように松本 卓也207/12/24 0:03
夢を見る人あおば8*07/12/23 23:33
小川 葉3*07/12/23 23:30
君に繋がる場所海月107/12/23 23:28
無題007/12/23 23:27
雪、体感温度、思い出007/12/23 23:27
小さい頃、折鶴を折ったリーフレイン307/12/23 23:24
猫といっしょ。鯨 勇魚307/12/23 23:18
むだいしいこ。207/12/23 23:17

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