無いものねだりです
けれどそれを誰に言う?
簡単に投げ出されたって
返す言葉が見つからない

拾いに行けない距離に置いてきた
いつでもその場限りの一時的な感情で
分かっている ....
やさしくされるたびに
真冬の鯉になってみせた
一番深い底のあたりで
ひげだけ動かして
じらしてみたりした

春になり
浅いところに出ると
やさしい人は
もういなかった
かわりにたく ....
乾ききった滴りの速さで
砂漠に打ち捨てられた
砂時計は時を刻み始めて
砂礫の大山に沈む

夜の生き物のように蠢動する
艶かしく くねくね
流砂は崩れ去り
乾いた海へ向かう

防波堤 ....
うぐいす色の線を引いて
君に良く似た生き物を書こう
虹色の二時に詰めた薄い憂鬱や
羽音を響かせる蝶番を連れて
 
この世のキャンパスは
まだくもりない君には美しい白に見えるから
世界樹の ....
波の声
かたりかけてくる
じゃまにならないように
ちかく、ちかく、とおく
足元をぬらさないくらいの
ところにぼくは
すわって

つかれてしまったよ
うずくまったよ
なにか答えてほし ....
昨日哀しみを突き放し
今日の瞼は何も隔てない

地表を渡る細波を
裸足でなぞり
葉の無い枝のように
四方へと手指を広げている

数羽の鳥が羽を休める
屋根の上には
ソーダ色の空が
 ....
障子をあければ
いつも おまえは座っている。
白い猫。

雪の日は
いなくなったかと思った。
すると金いろの目がひかった。

時々なでる。
おまえは優しい声で鳴く。

旅の日は、 ....
君の口から出た言葉

今でも胸に響いてる

一目みてすぐ恋に落ちた

電話をかけるその姿

ご飯を食べるその仕草

天使のようなまなざしの

君が好きさ

楽しみにしてるよ ....
例えば拳銃を手に入れた時
君は銀行に走っていくだろうな
あの穴の開いたコンバースのスニーカーで行くだろうな
そして覆面を被ってこう言うんだ
金を出せ


頭が白紙になって  ....
みっちゃんが うんこもらした
みっちゃんが しょーべんもらした
みっちゃん べんじょだ
べんじょだ みっちゃん

ほれほれ おいらのうんこをおたべ
ないたってだめだい
みっち ....
夜の淵の
とおくに浮かぶ一つの雲

煙よりも深い
炎たちがその一生を終えようとしている

知っているだろう
月明かりに照らし出された

燕が巣をつくり
とかげは土で眠る


 ....
線路わきのガード下を歩いていたら
ホームレスのおじさんが
待機中の屋台の横で
大荷物をかかえてよろけていた

感受性は豊かだけど
とりたてて才能があるってわけじゃない

野良猫もすすけ ....
水たまりから削り出した初春に
溺れることなく
干からびることなく
倦怠感の体育座り


水底に届かない手
澱にすべる指


雨だれのみそぎ
わだちを掬おうとする手は
道を温めは ....
芽が出ている
ちいさなちいさな芽が出ている
この真冬の空き地に
まるで荒野のようだった空き地に

風が吹き抜けたからだ
女神に愛された風が吹き抜け
この地にも雨が降った
雨は芽 ....
    ながれるものは きえてゆきます
     ひびくものは にげてゆきます
 あたらしいとしを むかえたというのに
  血のなかのこえが かすれてゆきます
             なぜか ....
階段を上る足音は
後からわたしを追い越して行った
想像以上の現実感
ある日、空に見た一つのひずみ
わたしはそこへ近付こうと
高みを探した

見下ろせば
オウトツの街、色彩 ....
思い出せる全てを思い出した
思い残しのないように
音符の雨と鍵盤の大地
楽曲の晩餐が続いている
その日のくくり方を君は聞いてくる
僕は手ほどきをする


悪い夢はもう消せな ....
指先から奪われる熱
あなたは言った
『手を繋げば少しはあたたかくなるよ』

ひとり
駅のホームに佇む
お気に入りの音楽が
以前より深みを増した
でも
聴きたくてもきけない六曲目
聴 ....
野良猫は仕事を求めている
ダンボールで背広を守るホームレスのように

野良猫は仕事を怖れている
歯医者で口を開けない子供のように

野良猫は仕事を決めかねている
半年前の求人誌を読み返す ....
三匹の野ねずみの兄弟
チッタ チッチ チットのおはなし

三匹の野ねずみの兄弟たちは
仲良く暮らしていた
しかし
食べ物を取りに行くのは
いつも長男のチッチ
めんどくさがりやの次男チッ ....
南中 傾きかげん
午後は冬枯れて
ゆっくり暮れ始め
つる草の茎は乾く

雲が湧き立つ
空き地の水溜りに
空が留まり

太陽が雲に隠され
疾風が翔る
空と大地が近づいているだ

 ....
おめでとうサンドイッチマン
おめでとうコブクロ
おめでとう白組
おめでとう 
きっと 
ことしの 
あた し
光のにおいを
燃やすにおい
雪のにおい
水のにおい


空の青を掻く
音だけの吹雪
足もとにすがる
片羽の群れ


かがやきのない
氷の雲から
落ちてくる虹 ....
今日は
日曜日
とても
良い天気

家族
みんなで
今日は
ピクニック

高原を
散歩したり
山登りして
汗を流しましょう

新鮮な
空気
澄んだ
きれいな
川の ....
青空を
見ていると
心が
落ち着いてくる

青空を
見ていると
何故だか
心が
和やかになる

生きていく
力が
わいてくる

青空は
広くて
大きい

何だか
 ....
僕は今
君に
とても
恋をしてる

僕の愛を
受け取って欲しい
君が
好きだということを
わかってほしい

逢えない
時間が
恋を
つのらせる
目を閉じれば
君がいる
 ....
   表す上手い言葉が見つからない。






天国ではなく天獄だとしたらたいして変わりもしない。地獄はそこの交差点を右。俺の言うことを信じてはいけないよ。さわると雪が寂しがるから。紙 ....
桜木町の高架下の落書きの暗黙の了解
新しい絵を描くものは前の絵よりも
素晴らしいものを描かなきゃいけない

それなりに自由を享受していたし
黒光りした鋭利を持ってた俺は
高架下、そ ....
星をばらまいて
ひかる闇
こころに合わせている

曇りもなく
憂いもない
輝くすがたは
わたしへ還る

みずにながすような
綺麗なつよさを
天は汲みとり
映してくれる
やわらかな午後の風が吹きこむ窓のそばの

薔薇色の安楽椅子でまどろんでいる地球に

影をもたない人がひとり そっと近づいて

あえかな接吻をひとつ 残して立ち去った


 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
「ここからは」菊尾008/1/2 17:18
真冬の鯉小川 葉508/1/2 16:05
流砂の街アハウ8*08/1/2 15:10
うぐいす色のしろ[group]ゆるこ608/1/2 14:53
波の声唐草フウ10*08/1/2 14:21
記号松本 涼1108/1/2 12:34
白い猫雨宮孝幸208/1/2 9:58
ヒット・エンド・ランudegeu...0*08/1/2 4:26
隣にいたモノとはHARD008/1/2 2:28
みっちゃんのうた008/1/2 2:26
黒田人柱508/1/2 1:24
立ち食いそばと感受性うめバア108/1/2 0:59
即興——水たまりの春悠詩3*08/1/2 0:44
祈りしろう308/1/1 23:21
迎春信天翁108/1/1 21:43
「近付く」菊尾3*08/1/1 21:25
「クロール」1*08/1/1 21:23
いちごみるく緋月 衣瑠香3*08/1/1 20:25
猫を求む佐々木妖精12*08/1/1 19:53
三匹の野ねずみ0*08/1/1 19:30
輝く雲アハウ408/1/1 19:04
目出co4*08/1/1 17:55
ノート(火音)[group]木立 悟608/1/1 15:49
ピクニック妖刀紅桜1*08/1/1 14:59
青空1*08/1/1 14:55
君への思い6*08/1/1 14:52
当ての無い何かが、榊 慧008/1/1 14:44
高架下のスキャット[group]しろう108/1/1 11:16
玲瓏008/1/1 10:21
淡い神話塔野夏子7*08/1/1 10:14

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