未来は過去だ
そして
過去は未来だ
なんて言うと
歴史学者か何かと
思われるかもしれないが
ある時代を生きることのできる
人間の絶対量は決まっている
たとえば
西暦1969年生ま ....
嘲笑と自分で生み出した言葉の海の中で溺れて眠る
冷たい階段の踊り場で目を閉じて
眠る
通りすがりのブラザーが俺に聞いたんだ
「よォ兄弟、歌は好きかい?」って
だから俺は答えたんだ
「天 ....
薄いビル
民家
靄のかかった空気
嫌な匂いの雨上がり
吐瀉物
黄色い線の内側
ガム
看板
現実さえも
「そんなこと、あったっけ?」
嫌ね、忘れてしまうなんて
時の流れに負けてしまったかしら?
それとも新しいデータに支配されて
過去のデータはデリートされた?
....
タートルネックガール
毒殺ハニー
撲殺マドモアゼル
つんざめく夕立
ざわめく人たち
どよめく轍
サーカスはもう来ない
サンタクロースも
真新しい朝も
コンクリートの道でさえ眠って ....
いつか君の狂気が芽吹いて
僕の精巣から飛び出たら
君の子宮を突き抜けて
幾重もの肉壁を破って
栗の花を咲かせるだろうから
そうしたらお花見をしようよ
そのまま根を生やして
桜の木の下に眠 ....
五十五年前の
六月十三日に
タイムスリップ
ぼくはそこに
命を籠めにゆくんだ
この命を使うんだ
五十五年後の
六月十三日に
タイムスリップ
....
さよならってなんのためにあるのかな?
ばいばいってなんのためにあるのかな?
てをふるってなんのためにするのかな?
わかれってなんでいつもとつぜんなの?
てくのろじ ....
寒さが身体に凍みわたる頃になりますと
不思議と故郷を思い出します
わたしがそこで過ごした十八回の冬は
どれも特別に寒くはありませんでしたが
むかし むかしは雪が深い
それが当たり前だった土地 ....
僕
飛んじゃった
修学旅行が中止になった
からっぽのバスが雲の中で立ち往生
青空がね、
大き、すぎた、ね
もう写真を撮らなくていいね
顔を落とした40人の子供(せんし)たち
す ....
ねぇ神様
もしそこにいるのなら
罪深いあたしを
どうか許して
くださいな
アーメンザーメンチャーシューメン
統合不全
情緒不安定
不安障害
今までの自分をぶっ壊せ
全部正しいよ
そういう風に世界は出来ているのだもの
誰かが迷惑を被り
誰かの願いが叶う
摂理だ
そんな一言で済ませないでよ
あたしにも涙流す権利を
権利を頂戴
....
ヒリヒリしたことばを書くとしても
きっと奴らは寝ているだろう
生まれてから今まで
ずっと目を開け続けている人間などいないのだから
みんなどこかで見解をこぼしている
ソクラテスは無知の知だ ....
リズムに乗れるほど
人生は軽くない 軽くしてくれる?
拒食症になった君がそう言って笑うから
欲望塗れの俺が過食症になってあげよう 全部ぶっ殺してやる
声が出ないという君の為に僕は発声練習を始め ....
雑踏で喫煙をしていると
衛生的な感じの服を着て
酸素マスクを付けた人たちが
群れを成してやって来て
あなたはどうして煙草を吸うのか
と言う
くちごもっていると
健康の為に今すぐにやめ ....
キラキラしたものが
上に登って行くのを見てた
ふわっとして
とてもハッピーな気持ちになって
生きたくて
キラキラしたものを見ているだけで
こんなに幸せなんて知らなかったから
床に足をつけ ....
人の想いは伝染する。
だから、
いつでも素直でいよう。
いつでも笑顔でいよう。
沢山の愛を感じていよう。
小さな幸せを見過ごさないでいよう。
素敵な気持ちでいよう。
不意に闇に包 ....
キャンドルサービスの
チャペルは光の海
穏やかな海
かすかなざわめきと
小さな炎が重なり合って
ゆるやかな波ができている
本物の海にも似た
あたたかな波が
わたしのこころのすぐ傍まで
....
新しいソウルが始まる時に
未来のカベがありました
あなたのことを 君の事を
思う度に 想うたびに
どこまであるの、 どこに居るの ....
好きだよ 君の言葉が空っぽの心を満たしていく
でも間に合わない
この乾ききった星は潤うはずの心を何処までも吸収し還元する
サイクルが足りない
駆け足で通り過ぎる日常を横目に ....
母に堂々と指差しをしながら
「ばーーか、かーーば、どじまぬけーーー」
と小僧が歌うので
小僧を指差しながら
「あーーほ、かーーす、でぶさいてーーー」
と歌ったら
小僧「あ ....
あなたは何処に威ってしまうの
人間よりも悲しい事を あなたがやる必要なんて 綯い
あなたのことを 思うよりも
(はい、ごめんね。どうせぼく ....
静かな水面を犯す
色あせた小船
風に運ばれ
流れ
中ほどで止まり
つっと少女が生え
東雲の空を仰ぎ
湖に
か細い背を預け
ざばん
透明なほのお飛び散り
幾多の波紋 ....
もう裏切られることにも慣れてしまったのに
それでもまた信じてしまうのは何故ですか
なにもしてくれないこともわかっているのに
それでもまた期待してしまうのは何故ですか
とおさん ....
あなたのためならどこにでも往けるの?
(食いものもないくせに)
あなたと共に別ちあう『アイ』それこそ真実の遇い
ああ、どうしてだろう、わたくしの心に
....
あ
ああはは
かわらが
さらさら
はたはた
なかまは
はかばだ
まがらば
やかたは
らあらあ
わら
飴と続けるのを怒られたので
う
木々のそれ ....
忘年会がえりの坂道
コンビニの袋
影がさきに角を曲がる
サイレンの音
冴えた冬の香
吸いこむと
くちびるが冷たくなる
空に散らばる
ちいさな輝点
....
僕は見てはならぬ光景を
見てしまいました
知らない事が幸せだと
そういう事もありましょう
見なければよかったと
後悔しても記憶は
薄れるどころか
色鮮やかに何度も
そう幾度となく
....
地平線の上で
縄跳びをしている
少女がある日
その向こう側に
行ってしまった
縄は残されたまま
速度をうしなわずに
今もまわり続けている
地平線の向こう側には
言葉のい ....
振り返ればファンタグレープ
定員オーバーで入れない
トイレの壁の亡霊
熱いと思ったら冷たかった
自然な流れを心がける
お腹を踏んで乗り越える
メキシコの八百長プロレ ....
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