まぁやぁ 赤ちゃんて
こんな ちぃせぇもんじゃったけぇなぁ
玄孫の姿を
光の乏しくなった瞳でとらえ
しわだけの顔になって
ひいばあちゃんは言った
そして もう一度
同じ言葉を繰り返してか ....
夢の中な
もう このまま
毛布 包まったまま
静かに そっと 夢
の中で 永遠に なれた
――なら
キミのいない キミだけ
僕は そんな世界 で
どう遣って 喜び 見つけ
― ....
友は途中で
生き別れ
愛は彼方に
消えてった
親は居間で
垂れ流し
ここで
お前と
一騎打ち
涙はどこだ
無くなった
河に流れる
ブタのケツ
煤を被っ ....
それは、浅はかながら
艶めきを晒している
狂い踊る群衆の隅で
一心に
咲き誇ったまま
燃える
******
....
途切れた先のピアノ線
かつての相対的な不協和音
世界中のノイズから
取り残された果て
遠くで一瞬のまたたき
目を凝らした瞬間に
それは波動に飲み込まれ
見えない明日をブ ....
背の小さい盲目の少女が
ノッポな友達と腕を組み
うれしそうに通り過ぎた
コートのポケットに
両手を突っ込んだぼくは
耳に入れたイヤフォンから
Bump of chicken ....
071227
凝縮された生活の規範
気むずかしい規律を呪う
ホームランを打ったからといって
お金になるわけではない
草野球の名捕手が
....
路面
濡れたように凍っている
ラピュタの兵隊のロボットみたいだね
あの プロパンのやつ
あたまのところが よく似てるよね
君はそんな風にして
ハンドルを離さず あごで
前のトラッ ....
2007年のクリスマス
山手線の吊り革に手をかけて
ぶら下がるぼくは
新大久保駅で停車した
車両のドアが開くと
ふいに思い出す
2001年・1月26日
この場所で線路に落 ....
きた側へ去ってゆく季節によって
咀嚼される草むら
の あちこちが光っていた
きょうだいは 決まって
言いつたえられた子供の姿をしていて
目が合えば表情だけでわらう
語るべき ことが ....
カーディガンの
襟のあたりに雨が降っている
まだ痛んでいない
グレープフルーツを選んで
買い物かごに入れる
銀行強盗は涙をながしていた
妻の匂いがするそのあたりを
抱きしめたいと思えば ....
手段のふりをしているけど
言葉は手段ではありません
はじめに言葉ありき、とは
昨日うまれたイエスの言葉
言葉で歌う
日本語で歌う
英語で歌う
言葉が歌えた ....
昔覚えたうたのような
還る記憶にうつ伏せて
包まる毛布の
裏葉色に眠ろう
小さな迷いがやがて
声を嗄らす前に
今宵のほつれた
カーテンの隙間にも
人知れず月は失わず
....
湿った空気
落ちてくる温もりを指差して
何かを祈ろうか
銀世界に
溶けないもの一つ
***
人一倍寒がり
冬は君の生まれた季節なのに
矛盾してる
なんて笑って ....
今年も終わりましたねと
トナカイは角を外しながら言う
雪と埃を落としながら
布をぐるりくるりと巻き付け
元の通りビニール袋に入れる
黒く細長いケースを開け
赤い柔らかな型に嵌め込む
今年 ....
誰が持っているんだろう
欲しい言葉やこころ
いつもどこかで期待している
言葉は言葉だけに乗っているんじゃなくて
瞳や腕や筋肉や呼吸から発せられて届いたときは
涙ぐむほどで
あなたの言葉 ....
銀色の鍋でじっくりことこと、
蜂蜜は茶色の小瓶から、
そんな情景にあこがれるけれど
現実世界の僕は まぁ
時の流れに逆らう気力など持たず
透明なカップを電子レンジに、
プラスチックケースか ....
つき/でした
あかいつき/でした///
/体に/ぺたり/と張り付いた/黒蜥蜴/の腕/模様を描いてい/ます
/夜の 中で/// ぺたり ////インクをたらすように/器用にも
ポ ....
僕は車に寄りかかって
煙草を吸う
君はお気に入りの帽子を押さえて
波打ち際を歩く
僕は踏切に立っている
君は向こう側で小さく手を振る
僕は飛行機の中で居眠り
君は隣で楽し ....
地面一杯に落ちた椿の中で
ひとり囁く者、有り。
群生林である椿は木の上にはもとより
私の足下まで赤で染め抜いていく。
生温い血溜まりに座り込んで
私は貴方の声を聴く。
「はやくはや ....
お金や幸せを掻き込むという
縁起物の熊手
わたしの望む幸せとは
そんな熊手の上手から漏れた小さな幸せ
例えばそれば
何時に無く目覚めの良かった小春日和の午後
所在無いままに陽だまり ....
ランダム係数で導き出された値を灰青色の明度に代入すると
コペンハーゲンブルーからグレーまで アフリカ模様を織り上げていった
明けの瞬間には眩しく開かれていた空を
規律と道徳の名を戴いた機械の翼が切断して
開拓という爆撃を開始する
一昨日や昨日と変わらぬ素晴らしい統率
一糸乱れぬ編隊の航行は白 ....
夜をかさねた底で
かすかに聴こえてくるのは
淡くほどける
ひとしずくの
きらめくゆらぎ
一定のリズムを打つ心拍
冷酷に刻まれる一秒
整然とした規則の中で
とぎすまされた ....
電灯に照らされている僕
雲が月との間を遮る
君と僕を遠ざけるかのように
今日は空が暗い
何故こんなにも遠く感じるのだろう
ついこの間は近く感じられたのに
雲の向こうは輝いているといい
....
優しい言葉も
今では
嘘のようで
その唇から零れる
声は前のような
温もりを
纏っていない
溝を再び埋めたくて
埋めたくて
ねぇ、僕達は
もう戻れないの、
離れて行か ....
今日は綺麗な日
鳥だって飛ぶのを止めて見惚れてしまう
見たこともない何重もの輪が溢れて
君も僕も体が白く包まれていく途中
そんな事だって過去になるけど
明日までの距離はもう ....
キコ キコ キコ
刃物
キコ キコ キコ
刃物は裸にされ
燻し銀の鈍く照り返って
キコ キコ キコ
刃物は研ぎ澄まされている
流しの蛍光灯の
白々しい明るさ
ザク ザ ....
お前たちは人間だ
動物達から突きつけられた言葉が
訊いている
年金問題に揺れ
教育に揺れ
事件に揺れて
私たち人間は今
どこへ行こうとしているのだろうか
たなびく雲の隙間から
海と空が混ざり合い 互いの青を否定する
鳥 が見上げる空は
ここより高く
墜ちる事を考えないからきっと飛んで居られる
私 の見上げる空は
どこまで ....
4363 4364 4365 4366 4367 4368 4369 4370 4371 4372 4373 4374 4375 4376 4377 4378 4379 4380 4381 4382 4383 4384 4385 4386 4387 4388 4389 4390 4391 4392 4393 4394 4395 4396 4397 4398 4399 4400 4401 4402 4403
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.79sec.