深い赤
やがて釘付けになる
麗しき赤
キミの唇の美しさを
綺麗に際立たせる深い色
その「赤」の
存在感は、ボクの頭にこびりつき
ハナレナイ
紅を ....
どれだけ金を稼いでも
どれだけ周りに立てられても
闇のなかを焦るのは
しぜんの摂理というものだ
なあ、その塗り絵、
オレにも、塗らせろよな、
どれだけ金を稼 ....
散乱している風景を、工場街の白煙越しに掴む事を試みる。背中を焼いた真夏の陽炎と瓜二つの屈折した光を、諦めにも似た抱擁で迎え入れた。
ひどく人工的な幹線道路を基本線とした網の目の様な街の中を、眉間 ....
背中を通して響く声の揺らぎ
どこかで聞いた懐かしい声
春の夜は人が消えていく
暗示をかけられたい
風の強い日に何もかも忘れる暗示を
薄れてまともじゃない視界の中
散々見てき ....
つま先立ちで そっと
両腕を広げて
目蓋は閉じたまま
屋上で こうしていると
天使になれる
そんな気がしてた
天使は僕の憧れ
純白のワンピィス
柔らかな羽根
羽ばたかせて空を舞う ....
あたりまえのような空白に
止まったり動いたりする記憶
五つの夜のうち
一つはあなたが入り交じる
あたりまえのような静寂に
現れたり消えたりする感覚
五つの夜のうち
一つはあな ....
窓ガラスが曇りすぎていて
朝の陽射しが眩しすぎて
景色がよく見えない
平坦な道のはずだから
何処にも隠れる場所は無く
見覚えのある標識を過ぎて
がむしゃらに向かっていれば
いずれ ....
きみの言葉の行く先を
わたしはひとつに
収めてしまう
無限に広がりそうな
孤独の定義の
予感に
おびえて
きみの言葉に
息づくものと息づかないもの
....
灰皿に盛られたオードブル
そこに手を伸ばすことをよしとしない
もらい煙草が正解。街へ出る際には
誰かに聞かせる小話だけあればいい
もう春なのか
私は暁を覚えていない
布団の底はじんわり温かく
一夜の体温の溜まり場
冬の朝はまだ寒くて
張り詰めた明星の氷が
体温で溶けてしまいそう
私が眠っていることで
誰の邪魔 ....
お父さんはね
お母さんを口説いたとき
自分の故郷には
おはなばたけという駅が
あるよと言ったって
夏に嫁いできた母は
駅前に花畑があると
おもってたと
文句を言ったらしい
お父さ ....
鎧に突き立てた刃
カスカな鉄の響きを奏で朽ちる
無様に砕け落ちる刃の破片
映し出される情けない男の顔
「やっぱり、ダメなんだね」
響く女の声
もう挑まなくて ....
何かを見ている
何かを聞いている
何かを感じている
そんなことを繰り返す
定規で区切った四角の中で
ひたすら歩いている
ひたすら喋っている
ひたすら寝ている ....
17時35分発のスーパービュー踊り子号新宿行き
銀行でお金を下ろし忘れ
財布の中に、三千円しか入っていない私のために
お母さんが買ってくれた切符
グリーン車はちょっと広すぎるよ
大きな大 ....
僕の中の男は、二度目の眠りについたまま、まだ微睡んでいる
鈍い渦が沈殿していく
カーテンの隙間から差し込む光が
僕の足をゆっくりと
犯す
寝返った筋肉が軋んで
いつか誰かとの曖昧な ....
何杯かの紅茶を
飲み終えた机の上に
本の積まれた頃
小皿の上に
時計回りで倒れ{ルビ萎=しな}びた
ティーパック
真ん中に置かれた
{ルビ空=から}のスプーンのみが
....
夢の中の砂漠で
私は「ジェシム」と呼ばれた
スワヒリ語で「砂漠のリクエスター」という意味だという
なんと呼ばれようとかまわないが
私は何者なのか
息が途絶える 闇の極北
袋小路 薄汚れた壁
暗黒の針 立つ 視界
視野はつづまる
うす暗闇の復員船
船倉の壁のシミを
いとおしさで見つめ続けた
どこへも行けない
終わりが ....
今年最初の日曜日
近所のファミリーレストランで
年賀状の返事を書いていた
筆を休める
ドリンクバーで入れた
緑茶をすすりながら
昨日老人ホームの
仕事始めで踊った
獅 ....
指をとりなさい
昔から着せられてた時間
粒を飲んだら海に帰るよ
青しまい終えた夜空のまつ毛に
つつまれたまあるい出窓
しゅっとひとふきで曇るガラスも
つやつやのくうくう
うぶな瞳
「好きだよ」 これは友情の好き
「好きだよ」 これはドーナツの好き
「好きだよ」 これは動物の好き
「好きだよ」 これは恋愛の好き
好きだよ好きだよ好きだよ好きだよ好き ....
みえないけれど おやみなく
ふっていたのだ 透過して
つもっていたのだ 襤褸の
矜恃よ 背をこえてゆけ
あふれて 雪崩れてゆけ
大鷲はじっと期の枝からその眼光を光らせていた
鋭い爪で巨漢の体躯をささえながら
地上に広がるなにものも彼の眼からは見通せた
大いなる羽は彼の冠のごとく
あらゆるものから彼を際立たせていた
....
水の底に置いた昔の言葉
忘れられない君の手の
最初と最後の温もり
息が出来ずもがいている
世界は古いギター
鳴らせなかったFの和音
....
ノートの罫線は羊を囲い飼いするための柵で、わたしも
沢山の線を並べて眠らない羊を囲っている
放牧という体裁で、でも{ルビ消しゴム=力}を楯にしてどうにか飼いならそうと
試みてしまうことが ....
-Ein-
星の上では朝と夜が淀みと流れを繰り返すから、
歩む速度を誤るたびに大事なものを見失う。
太陽も月も同じ速度のフリをするから、
光の速度で世界は歪む。
いつもアインシュ ....
私は選ばない 運命を受け入れる為に し説演で前の官判裁ていつに盾矛無の間
私は選ばない 貴方の声に耳を傾ける為に た後に 銃弾に倒れる 今夜から 人
傾斜する坂道を登る為に降りる ....
眠れない夜は
心が怯えてるから
明日に行くことを拒む
誰もが笑える
そんな日が
僕の人生にはあるのかな?
ふと考えてみるけど…
眠れない夜は
頭が痛くて仕方ない
きっ ....
脳内革命じゃなくて 体外受精したいだろ↑ <ひっそりと暮らそう>
・−・−・−・−・−・−・−・−・−・上に跳んだまま帰ってくるな !!! →
新しさを求めて彷徨う血 ....
さよならさよならさよなら
本当はごめんなさいが言いたかったんじゃないさよならが言いたかったんじゃない
私が言いたかったのはありったけの罵声と悪口と皮肉
それでボロボロにしてやりたかった
できな ....
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