自然の息吹から遠ざかった街で
人は温もりを求めて
ネオンサインを渡り歩く
一人じゃ見れない風景
孤独な夢は夢のままで
挫折する度に視野がせばまる
でも ....
見つけたから
ついていった
きっと昇っていくのだろうと
戻されても
水ばかり飲んでも
同じように昇っていくんだと
あの時この瞳は
きっとすべてを照らしていた
それから
何も見えて ....
歩く、歩く一人で歩く
猫一匹と猫背な飼い主
季節外れなヤキイモ屋さん
本体よりも大きなストラップをつけた携帯電話
その電話で小声に愛を伝えようとしている小学生
この世の中、何かが狂っている
....
海が眠る
その貝殻を
ためらいもなく
拾い上げて
ひとは口々に
語り始めるだろう
春を
春のための春、に
何をも待たず
つとめて実直に
見失うだろう ....
ねむいのに
目をとじればねむれるはずなのに
そばにケータイがあるから
彼におやすみのメールをしてしまう
返信が来るまでお気に入りのページでもながめよう
いつか私もケータイ小説とか書いてみよう ....
結局は変わってしまう
何もかも変わってしまう
僕は悲しみを失った
いくつもの
涙を超えて歩いてきたから
結局は壊れてしまう
何もかも壊れてしまう
僕は ....
「ほらっ」
あっちこっちから聞こえてくるでしょう?
あのすっかりやせ細ってしまった枯れ木の根っこのあたりから
その足元の凍えて背筋をピンッと伸ばしてる土の隙間から
相手を押しのけ押しの ....
なんとなくなんだけど
窓を開けるのが怖くて
窓は全部額縁で隠したの
ほんとは外を見たいし
日光浴や散歩もしてみたいけれど
まだ怖いから
かわりに
昨日窓 ....
何をどこに忘れたのですか?
駅の係員は開いた記録簿に目を落とし尋ねた
普段から乗りなれた通勤電車
それなのに今夜は何かが確かに違っていた
勧められるまま飲んでしまった新年会
赤ら顔の同僚 ....
年賀状の
返事を出しに
近所を歩く
遠くに見える
赤いポストの頭に
新年の日が映り
うっすら後光が
射していた
かけがえのない人々の
名を記した年賀状を
輪ゴム ....
{引用=
冷たく冴えた月光に
白く抑えつけられて
家並みは動かない
家並みの間を
老いた野良犬が
痩せた影を落とし
トコトコと 走る
( この ....
ロック吠アグラ、勃ちっぱなしロック、
スタンディングオベーション、
スタンディングマスタベーション、
スタンディングバック、スタバ、
後ろから、貫け、
その、鈍く、光る、
包丁 ....
真紅の薔薇が日々を分光する
赤/黄/緑/青
その赤だけを銀のスプーンで掬って
ボロネーゼソースに仕立てる
ヒヤシンス絆す忘国の姫君は
黒髪を手櫛で梳くように
カペリーニを茹で上 ....
親指でしか語れなくなった
指先が覚えてしまったのだ
無機質な凹凸に触れるだけで
整然とした文字が手に入ることを
まっさらな紙の緊張や
そこに落ちるイビツな文字
との格闘も捨 ....
道を歩く
たとえば都会の中の
南北に良く延びた
見通しの良い、ゆるい起伏のある道
道の両脇に少し、窪地のように
段差を持って民家の屋根が見え
ちょうど腰の辺りにゆれている鍵束の
しゃんし ....
やっぱり一人じゃないんだね
帰るところをくれる人たちがいる
胸を張って言える "居場所がある"と
そんなシリアスな気づきは
涙が出るほど笑ったと ....
さらさらと
お前は何しに来た
こんこんと
お前は何を話しにきた
しんしんと
お前は何を聴きにきた
さらさらと
また人々の掌に舞い降りてきた
....
初めての 君と俺が一緒に写ってる写真
一緒に遊園地に遊びに行ったときの写真
君がつけているストラップは誕生日に俺があげんたんだ
{引用=
う そ だ よ
}
....
食べかけにしたのは飽きたから
ワガママな性格を許してよ
よく笑うのはよく笑う娘を可愛く思えるから
本質?裏側なんて汚いだけ
甘美な人が何よりも好きなだけ
弱さを売りにするつもり ....
一、たらちね
ふるさとの町は
訪れるたびに輪郭を変えてゆく
けれど
夕暮れどきに帰りつけば
あいも変わらぬ暖かさで
湯気の向うから微笑みをくれる
あの人のおかえり
ただいま、と ....
裏切りはやがて 憎しみへと
色を変える 亀裂が入るは
この心 その奥
優しく疼く
思い出が砕けて 散って
床できらきら光る
ひとつ、拾い上げれば
頬を伝う 冷たい涙
どうして ....
夕方、
神様が道路にしゃがんで蝋石で車の絵を描いている、
ぶーぶーぶー。。。
僕を見離した神さまが、ロケットとか、飛行機とかを描いている、
びいーん、びーん、びいーん。。。
僕にはよくわ ....
わたし、
だからうまれたの
きゅうたいのいのちに
いくどとなく
はもんがつたうとき
わたしは
すいてきになる
そのあと、
またいのちになる
からめるいとは
....
直感で伝えようとして
反れる
裏側にマーガリンを塗る
どちらが正しい
どちらとも言えなくて
また
無邪気に君は笑う
それはほんとなのかな
小さく ....
小鳥を逃がした事がある
さみしい時に啼いてくれたのに
鳥籠にいる姿がかなしくて
僕の目の届かない世界まで遠くへやって
今もふとすると胸うちで啼いている
傷ついたその折れた翼で
....
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造船家の仕事部屋は紙と鉛筆と分割器が置いてあるだけだ
そして窓の夕暮れの光 ....
遠い風の透けた
銀のしずくが
{ルビ月影=つきかげ}おぼろにひびいて
さびしく薫る
ぬれた黒髪
結いあげる白い手
静かすぎる吐息の重さは
うつろな視線の光
映る予感の静寂が ....
曖昧無気力な輪郭
闇に溶けて
雨雲ぽつり
泣けない雲さ迷う
歪んで歪んで
曖昧模糊な感情
泣けない雲連れて
どこか連れていって
....
このくらい→ ,
....
冬
青暗い空
白濁したむこうに
オリオン
座
4351 4352 4353 4354 4355 4356 4357 4358 4359 4360 4361 4362 4363 4364 4365 4366 4367 4368 4369 4370 4371 4372 4373 4374 4375 4376 4377 4378 4379 4380 4381 4382 4383 4384 4385 4386 4387 4388 4389 4390 4391
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