曇ってても干し物
ネコがガラス越しにそれをみつめて「ウーン」と言った
わたしは水筒をつかんで「冷てえ」と言った
昨日、珈琲を入れておいたやつ
まだ日のあたらない街灯が夜道を照らしている。
ネオンの光を辿って私の電話が鳴った。
シーラカンスからです。
「僕の骨を探してください」
そう言ってシーラカンスは言葉をおいた。
「見つけて僕の ....
初詣デート前日
明日 お参りした後
おみくじ ひくことになるだろう
『大吉』か『大凶』じゃないと 中途半端だから
さきに神社に行って『大吉』か『大凶』出るまでひいておこう
『大吉 ....
知らないきみは嘆いた。
海のあおさと空のあおさははなから別物ときめていた。
そんな中ぼくはゆらめきをみつけた。
きみは蜃気楼のなか、たっていた。
ふたりにはじまる物語はな ....
俺はいったい何を求めて
こんな所まで来てしまったのだろう
何処にだって行けた筈なのに
何故ここに辿り着いた?
どうしてここを選んだ?
考えたって答えは出ない
感じるんだ
....
100円ドロップ
100円ドロップ・アウト
円ドロップ・アウト・サイダー
忘れた頃に 蝿
飛んで火に落ちる夏の虫
何も無い 何すら無いよな
ピンク色した 唇
咽喉から 吐く ....
赤い感情線と
青い感情線の
交わる先で
蛍光灯に揺らめく 影
まるでだれも気付いていない
まるでだれも存在を認めない
寄生することをゆるさない
この 手のひらの
翻されたときに ....
自我の無欲を知れ
何者でもない声を発する
雪と似た咽頭音
一点の曇りも無く
降り積もれ
欲望の先
掲げられた理性の
希薄なる存在感
撃ち砕け
己が身の希薄さを
水銀にも似た ....
襲いかかるおぼろげな未来から映像
油断した夢の上に降り立つ
怯えるだけでは無能で
かと言って無駄あがきするのも
なんだか腑に落ちず
建前では普通だけど
そ ....
一月一七日が近づくと 朝靄の中 仮設住宅の立ち
並ぶ 通学路を抜けて 初めて学校へ行った日を思
い出す 眠る街は 雪を待つ すれ違うこともでき
ず 呼び止められて 思わず受け取ってしまった 優
....
雨が降っている
今は夜中
過ぎ去る日々は音もなく
ないものねだりの心に雨音
一人の夜
決して寂しくもないけれど
それもどうしたものなのか
ただ、日常に麻痺している ....
揺れているんだ
青い葉の木に吊されて
揺れているんだ
僕は味気無い無地のブランコ
揺れているんだ
夕方の風にさらされて
揺れているんだ
僕はオレ ....
拾い出すか
無理やりに
見つけ出すか
偽者を
ああ、こんなものを
見せたら君は悲しむだろうか
だけども、発作。
効果のある薬はありません。
ただただ、撒き散らして
喚いて ....
16790億と、幾つ、あぶくの夜を数えた。
僕の白い凍えた冠は、少し、角を失った。
それでも、変わら、無い。
あのヒトが、朝を迎える迄に、ふわり、
ワルツをひとつ。
あのヒトが、明けを迎 ....
冬の雨は
フロントガラス曇らせて
季節はくりかえし
ふたりになにを言い聞かせていた
/
あれは冬の白いひかりだ
鳥たちの一斉のカーテン ....
妻が増殖しているのを
街で見かけた
その数はおそらく
億単位だった
そしらぬ顔で
妻が帰ってきた
一人だった
いつも通り
二人で夕食を食べた
お母さんが本当は
恋愛結婚だっ ....
言葉の海に
失くしたものを探しても
見つからないよ
あの綺麗な景色が
見えるとこまで
連れて行ってほしい
きっとあふれる から
気まぐれな
私のわがまま
笑って
許 ....
あなたのコトばかり想って
マフラー編んでたら
こ
ん
な
....
ぐちゃくちゃと ぬかるみにあしを入れながら歩いてきた
どろどろになりながら けれど汚れるのは靴ばかり
ふりかえると つづく足跡がある
ふかい森からの軌跡
うつくしくない 引きずるよ ....
空の上で
少女たちが
花をちぎっています
あなたが窓辺で
ぼんやりと
見つめている雪が
それです
春になれば
空の上で
花は咲きません
すき、きらい、すき、が、
言えなく ....
平和ボケしている僕らが、どうやって危機感を持てばいいのでしょうか。。
やっぱり今日も晴れです。どこまでも
続くかのように見えるのは錯覚でしょうか。ええ、
どこまでも続く空間なんて、無いのは知って ....
pu- pupu- koguma no pu-
二挺拳銃 koguma no pu-
バンバン飛び跳ねてるのは僕
いっしょにだんす koguma no だんす
puriっko puriっko ....
ポットの注ぎ口から
授乳温度の液体ネコを流出させて
膝の上に置く
ネコは不定形
とろーり とろーり
湯気を立てて
うたた寝をしている
ネコの脳波はカップの上で波紋を立てて
き ....
一人の犠牲で
百万人が救われて
百万人の犠牲で
一人の天才が生まれた
口だけでは正確に
的を射る事が出来なかったので
足を使って的をずらした
火が水の中に落ちた
目蓋を閉じれば ....
造り出したモノに
不都合が生じて
それを埋めるために
また造り出す
アイロニー
とおくがこっそりと
ぼくにメールを送信してきた
とおくに行きます
雨の日は洗濯物を干さないで下さい
とおくの方では
誰かが
階だんを作っていた
インスタントラーメンが出来上がるくらい ....
虫の息で、僕は一杯の水をねだる
動物たちは再び化石になって燃料にされる
土に埋まった僕らの祖先の骨から、 マヨネーズの成分が検出される
僕らの笑顔は、教室の後ろに貼られたできそこ ....
貴方だけ
心を許すのは
貴方だけ
私を愛する人は
私だけ
攻めるのは
私だけ
守るのは
激しく
強く
速く
優しく
お日様はいつも明るく
接してくれる。
あたた ....
ペンキの剥げた
「幸福の青いベンチ」に腰かけ
いつまでも手の届かぬ恋の花や
身を粉にしても報われぬ仕事の
やるせなさを思う
誰の手もふれられない
こころのうつむきに
寄 ....
革靴をひやす
ふとい雨よ
正月をすぎてふる雨よ
冬よ、
抱きしめなくても、
おまえは、
革靴をひやす
ふとい雨よ
正月をすぎてふる雨よ
4346 4347 4348 4349 4350 4351 4352 4353 4354 4355 4356 4357 4358 4359 4360 4361 4362 4363 4364 4365 4366 4367 4368 4369 4370 4371 4372 4373 4374 4375 4376 4377 4378 4379 4380 4381 4382 4383 4384 4385 4386
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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