無駄にしたじかんを
かってすぎる回転を
あたまにしまって
きょうも生きてる
心配そうな男の顔
傷ついた、女の顔
わからない
仕舞ってしまって
....
飼い猫が死んだ
風邪をこじらせて
咳がつづき
衰弱して死んでしまった
僕はそれを
トイカメラにおさめて
フイルムを
鞄の奥のほうに押しこんだ
*
昔
花火を見に行った
....
こわしてあたしを
あなたの言葉で
こわせる?あたしを
あなたの視線で
こわして
こわれて
ああ
まただ
こわれてくれてる
あなたがた
幸せだ ....
言葉でうまく紡げない夜を
上手に{ルビ梳=と}かしてくれ
海を幽かに織り込んだ
雪にもなれない
中途半端な雨風が
並ばなかったピースを
山のふもとに吹いてゆくから
こんな夜でも
....
流線型の半年が繰りあがってイチ抜けた、といって
1年になりました
クライマックスがヒートアップして三弦の
張り過ぎた日々が淡々と張り詰めて溶解
ほこりが積もっていく音に耳を澄ます
通り抜 ....
時空は
踊っていました
ぼくは、といえば
女心などというものはない、
女の人に心があるだけなのだ、と
わかったようなことを思いつきまして
抽象が
めくれていくので
ぼんやりとし ....
どこに植えたのか
その場所だけは
今もはっきり覚えている
この広大な大地も
この荒れ果てた大地も
いつか菜の花畑になるのだろうと
いつかれんげ畑になるのだろうと
その光景はは ....
キン、と手が凍る夜
決まって裸の木になって
斑になった空の隙間に
貴方を探し始めます。
「いらっしゃいますか、まだそこに」
三日月が私に笑顔を向けて
安堵したのは数日、{ル ....
朝も夜も
頭に思い浮かぶのは
ただひとつ
あのこの
おっぱい
何よりも柔らかく
何よりも近寄りがたい
そのふくらみが
すべての悩みをぶっとばす
すべての望みもぶっとばす
....
山々の間の空を
喜び一杯に翼をひろげ
流れていった
雀の群
{ルビ翻=ひるがえ}り
枝々に小さい太陽を灯す
柿の林に舞い降りて
無数の黒い音符になった
天 ....
壁に埋め込まれた青のガラス球が
深く次元を縫いとめて
どこか知らぬ土地の街角を写している
白い壁に埋め込まれた青ガラスの半球は
日の光を浴びることができない
でも これ以上何処へも転が ....
迷える羊の群の
一匹であるわたしは
たとえ世の牧場が
冷たい雨に打たれる日さえ
何を思い煩うこと無く
風の首輪で牽かれるように
只わたしは従いてゆく
天に向けて角笛を鳴 ....
まことの恋は
いつも風となり過ぎ去る
誰かに掘られ口を開けた
夜の墓場の前を
白い 渦をまいた貝
(ふふ ふ)
ばらまかれた月は
きれいな はなみたいはなみたい
緑いろのいい 目をしているね
....
ショートカットして 編集される 僕の心臓の位置が間違ってる
僕は警告を鳴らす マクドナルドの店員のような笑顔で
白い黒板に向かって 正しい位置はここだと
工場で作 ....
はじめの一歩
踏み出すのに躊躇い
はじめの一歩
踏み出す前に考え込み
はじめの一歩
踏み出すことが できなくて
はじめの一歩
きっと考えるより踏み出した方が早いなぁ なん ....
ほらドアを閉めれば一人きり
ステレオはオフにして
雨がフロントガラスを弾く
時折タイヤが水溜りを踏みつける
音しか聞こえない
オレンジを灯す ....
朝がくるまでに
悪いことしましょ
朝がくる前に
悪いことしましょ
願いごと叶えてあげるわ
悪魔のKissしてあげるわ
朝がくるまでに
悪いことしましょ
....
朝のひかりがさし込んで
おいでよ、と
気もちのいい ハンモックが
てを招く
まよっていたさまよっていた
さ
自分のそんとくは
消すことできないよ
空ながれて
ひとりひとりが、 ....
象の足なら足跡を刻む事が出来るか
一瞬の内に門を開いて頂けるでしょうか?
私の世界には林檎が足りません
バナナなら有り余るほど
入園口で僅かに目を合わした程度
そんな人に林檎を欲しが ....
蛸壺の中で何人も嫌味を言い合っている 煙で見えなくした無表情の顔で
三秒間で繰り出した言葉が 何人もの内臓をえぐり 来世さえ摘み取ってゆく
知らない顔も知ってる顔も ホッチキス ....
冷凍庫に
たくさんの思い出が保存されている
消費期限が古いものから解凍して
毎晩妻と二人で食べる
これは去年の夏の海ね
妻がうれしそうに話す
去年の梅雨の日のドライブ
まだ残って ....
華やかなのは
時代ではなくて
なあ、おまえ
今どうしている
青い影を歩くのか
友よ
夏の日の葉裏よ
秋の日のコンビニよ
冬よ
春の夜のセックス ....
何か大切なことを知らないまま
僕らは生まれた
何か大切なことを見つけるため
僕らは生まれてきた
僕らはまるで
食べても食べても太らない
アフリカの子供
満たされない気持ちは
....
曇へ向かう本
曇へ向かう本
忘れられた頁の
砂と波と息
羽に包まれ
石が流れつく
本は見つめ
火をふりかえる
雨が雨に落ち
空になる
手のひらの空
し ....
しなやかな早足で
若い犬が旅をする
自分を妨げるものが
けっして後ろから追いつけない速さで
険しい瓦礫のスラムは
犬の柔らかな足先で
まるで草原を走るように乗り越えられる
強 ....
正義は必ず勝つ!!
そんな世界で
一度生きてみたい
生き残れるかは、
分からないけれど
しんえん と呟きながら
浅瀬をえらんで 辿ってゆく
夢をつたうひんやりとした風が
時折 うなじに触れてゆく
誰かが指をつないでくれているような
そうでないような気がする
深淵
踏み込 ....
「赤い空って見たことあるか?」
「あは、夕焼けとは違うよ」
「どっちかっつうと朝焼けかな」
「でも違うよ」
「赤いんだわ」
「雨上がりに見えるんさ」
「ちょうど今日みたいな、傘 ....
愛から 一つの 砂塵に対する散骨 続いて 老人達の 生ぬるい 語り部! が
鐘 鐘 希望より 手紙が来たが 太陽は! 続いて 黒陽は 胡散臭い
匂いと 私は 山中lost氏と 時効であり
バイア ....
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