呼び慣れた名前が耳に残って
空回りする思考の意識もあと僅か
無人の駅ではあの頃の影が張り付いたまま
今の姿は砂塵に紛れてしまいそう
明確な手段は隙を作った
たとえそれが在り溢れ ....
あなたが必要とするのは
継続していける現実
いくら探してみてもそんなもの
持ち合わせていない事に気付く
埋め合える隙間が見えないのは
隠し方だけ上手になってしまったから
あ ....
たくさんの数式が
空を組み立てている
わたしたちの頭の上は
簡単な算数で成り立っている
履歴を割り算してゆくと
わたしたちは
無数のゼロの繋がりである
割り切れない集積である
....
私はもう
自分の存在なんて求めてない。
求める必要が
どこにある??
何処にも無い。
求めるだけ時間の無駄だ。
....
ふわ ふわ ふわ
雪が舞う
雲をはなれた
雪の結晶は
空を巡り
思いきり手を伸ばして
触れた指と指をからませ
おおきなふわふわになる
牡丹の花のように
ふわ ふわ ふ ....
湿らせておくれ
軟らかくしておくれ
骨に響く 歌を聞かせて
骨に響き渡る 言葉を その発声で
骨にひび入る 言霊が咽喉から溢れて
潤った声帯は愛に震えながら
情感が喉から零れ落ちた ....
人にどんなに貶されようが
馬鹿にされようが
私はかまわない。
私は私であればそれでいいと
思うから・・
人の言う事なんて ....
忘れてしまいたくなるようなことばかりだよ
目を閉じれば忌々しい記憶が瞼の裏に焼きついて離れないし
目を開ければ開けたで
愉しいこともうまく愉しむことができないで
いまのいままで生きてきてしまっ ....
ロックンロールの
いちばん先っぽに
くちづけて
鳥になったイメージで
口笛を吹き鳴らす
何も事件がおきていないので
テレビでは
過去のニュースの再放送が
だらだらと垂れ流されている ....
外では雨がふっています。
あなたの音はきこえない。
窓をたたきつける声がなんだか
あなたに対するあたしの気持ちのようで
ひとり、室内雨にうたれているのです。
開いたままのアート ....
鍵を持っていたんだよね、君は
閉じた空に背を向けて、僕らは山へ登っていく
道筋を辿って、汗をぬぐって
ひたすら
足の上下運動を繰り返す
ねえ 君は
上下運動なん ....
慌ただしく過ぎる日常の時間
あなたはいつも頑張ってた
「頑張ってないよ」なんて言いながら。
しんしんと積もる雪
さらさらと流れる川
そんな時間もいつもあなたは頑張って ....
壊れているのは今の世界
それは違うんだって
気付かされた
曲がっているのはあの人
正義だとか口に出して
掲げた剣はただの
暴言ではないか
生きている事に
死ぬ事に
価値なんて ....
転がしてよどんだ魂を復旧中
川の流れに運ばれた石ころは
角がそげて丸くなる
理想とかけ離れた現実が
少しでも夢色に染まれ
不器用な詩が人を傷つけることもある
私の痛みは私 ....
自転車のタイヤがパンクしたので
中からチューブを取り出したら
古い友人が出てきた
すっかり雰囲気が違って
歳をとったのか
顔にはたくさんのしわがあった
飴をくれる癖があったので
すぐ ....
半月がころがった
夜の{ルビ帳=とばり}に
埋れたふたり
冬の星座は
オリオンしか知らない
道すがら探して
明日は晴れるね、
大体毎日言う
大体毎日
同じ相槌を聞く
手袋が欲し ....
吸えもしない煙草を吸ったり
知りもしない話題にうなづく
そんな歪んだ習慣の集積が僕らの日常
何かを食べるのが好きで
歌ったり眠ったりしていればそれで幸せ ....
家畜が叫ぶ
俺の頭は迷路に迷い込んだ
自ら浪費しすり減らした魂に今更気付く
彼は傲慢も良い事に
自分が求めた物の真意について知っていると言う
そして負った古傷を撫でながら
何か ....
あの夜の夕食を思い出せないまま
今日まで生きてきた
妻が初めてつくってくれた手料理は
少し難しい名前だった気がする
思い出してるうちに
思い出すことさえ忘れてしまって
思い出せないまま
....
一枚だけとります
はじめの折りすじのとおり まず半分 それから
もういちど半分
自民党の文字と園芸の新書のタイトル
お悔やみ 不明者の名前と スポーツニュース番組
犯人は弟でした ....
若いときいちばん食べた即席麺は日清のあれではなくサンヨーのサッポロラーメン醤油味だった。
大きめの丼に粉末スープと麺をいれ刻みネギをのせスパイスをふりかけてから熱湯をたっぷり注ぎ
大学ノートで蓋を ....
正月を過ぎたら
なにがなんでも
(たとえ気温が零度以下であろうとも)
春がきたと決めている。
占星術師は
(ひどく寒いのにもおかまいなしで)
窓を開けて夜空を仰ぐ。
深夜の冬空はすでに春 ....
時々遣って来る壊れそうになる僕を
繋ぎ止める方法が解らなくて
誰かに止めて欲しいと
助けを求めた梅雨の夜は
物音一つ立てずに過去へと過ぎ去り
雲の隙間から零れ落 ....
燃えておりました
街は真っ赤に燃えておりました
ぼくは、ぼんやりとテレビの前で
その光景をながめておりました
電気はつながっていました
すぐ横には、
割れたガラスの ....
わらっていられる時間
のびすぎた爪
わたしをよぶ声
切り取られては
棄てられていく
かいざんされた記憶
またのびた爪
わすれさられた音
すべては ....
もやもやする。
君のコト、考えるだけで、
胸がキュンってなる。
苦しくって、死んじゃいそう。
もしかして。
そうか、
これが、猫ってやつか。
私は猫し ....
続くで終わるストーリーに。
涙腺に脈を打つ。
終点に向かう電車に。
バックすることは出来るのか。
日常という異常は、
明日も続くのだろうか。
あぁ、あぁ。
涙 ....
東京から新神戸まで
出張帰りの夜をゆく
夜と平地と町あかりをすぎてゆく
じぶんに話しかける
夢や願望をたしかめる
こんなスピードで向かっている、
訳ないか・・やっぱ ....
黄色く塗られたカラスが
朝のバスに轢かれ
夜のバスにも轢かれた
親がつけた
火事のなかで
こどもたちは遊び
眠る
道端に転がる
ひび割 ....
踏み切りを待つおれはばつの悪い思いをしている
おれは焼酎の入ったスーパーの袋を提げている
おれの後ろには車の列が何台か続いて
犯罪者を追跡して喜ぶ公僕のように
執拗 ....
4340 4341 4342 4343 4344 4345 4346 4347 4348 4349 4350 4351 4352 4353 4354 4355 4356 4357 4358 4359 4360 4361 4362 4363 4364 4365 4366 4367 4368 4369 4370 4371 4372 4373 4374 4375 4376 4377 4378 4379 4380
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