あなたに
君のセックスの意味が分からないと
意味の分からない質問をされて
質問という言葉の意味を問い直す作業をしていたら
分解された
別れられないはずだから
分かり合える
離れ離れに ....
もし、ね
あのとき 僕が君の手を掴んでいたら
もし、ね
あのとき 僕が君の名前を呼んでいたら
もし、ね
あのとき 僕が君に想いを告げていたら
もし、ね
あのとき 僕が自分より君が大切 ....
女は生きるのが恐いと言った
俺はこんど裏切ったら殺すと言った
女はふるえながら俺のしたで泣いた
俺には女がイクのが分かった
愛しているよ、
あたしのなにを?
離 ....
うん、
わたしも
ほんとはもう好きじゃなかったの
もう嫌いだったの
ぜんぜん好きじゃないの
だから、
いいよ、
さよなら。
そんな言葉も、
強がりだって
見抜けるくらい、 ....
今日
他界した父の
初めての
誕生日がやってきた
昭和
何年だったか
いつまでたっても
覚えないまま
もう
数えることはない
死者の生まれ日
ある年は土曜日で
ある ....
一度口にした言葉 やり直しがきかない
発した言葉には それなりの真実
勢いにまかせた言葉が 人を傷付け
おまえに言われた言葉は忘れないぞ
別れ際にそう言われた
あなたに贈られた言 ....
水色の空を
たこ焼き機で焼く
君は大阪人
光沢の揺れる液体を
凹む鉄板に注ぐ
一口サイズの雲を入れ
紅い雨もアクセントに
お次は雪玉ぱらぱらと
燃える太陽の熱に
香ばしい湯気が立 ....
幸せになる決意をしなさい
幸せになりたかったら
決意しなさい
心の底のその奥で
幸せになる決意をしなさい
他人と比べて良い環境が
幸せなのだとしても
自分が満足してい ....
バスにもたれて揺られていると
なつかしいひとが乗り込んできて
私のすぐ後ろの席に座っている
バスにもたれて揺られていると
いつのまにか、どの乗客たちも
花びらになって ....
のたりくらりのらくらり
朝はまだ明けぬ
霜柱の立つ冷たい風
コケの生すまに
時はのろのろと
さざんかははらりひらり
雪が降ってきた
鳩が2羽飛んで来た
夜は明けて
一面真っ白 ....
隣の学級ではもう
朝の会が始まったらしいが
今朝の彼は
いっぱいにしかめた顔で
着替えをこばむのだ
棚の上
きのう買ってきた
新しいおもちゃ
電子音のにぎやかな を
かくし忘れて ....
「 2月14日あけておいてね 」
期待しちゃうじゃない チョコレートとか
平日で仕事も忙しいけど 有休取って会いに行くよ
引っ越しの手伝いなんて 聴かされたのは前々日
より ....
水の泡
ぷかぷかぷかり
魚たちの鼓動
波のオーロラ
逃げろや逃げろ
人間がやってくる
水中の楽園を壊すもの
金持ちが苦しむ仕組み
有機スズ、PCBの生物濃縮
第一子が沢山譲り ....
郵便ポスト、その赤
狭い歩道、低い街路樹
助手席から、眺めている
くんっ
はっ!?
くんっくんっくんっ
鴬じゃねえかっ!
郵便ポスト、その赤
狭 ....
おんなから
そんなこと言われりゃ
逆ギレするしかないわけで
逆ギレしたところで
それはふたりの
延命装置でしかないわけで
寒が山を薄くしている
アイドリン ....
呼びさえしなければ
知らずにすんだ苦しみを
あやまることしか思いつかず
ただ 宿っただけの意味を
悲しんでいたのだけれど
あれから十年以上もたち
やっと今 私だけでなく ....
右手が滑らかな風を受けて心地よい気持ちがする
道端の葉が陽の光を反射して右手が暖かい気がした
猫がひょうと横切り
犬に見つめられ
自転車が身をかすめる
人の視線がこっちを見ないままで
....
おまえは
虚空に
なにを探す
道を失った子供の眸して
どこを見つめ
なにを思い
そして
誰を待つ
翼をたたんだコウモリの肘
切り取られた鶏の足、左手
咽せるとろみ茶
刻み ....
あの夏休み
部屋に引きこもっていた私を
あの童話が飲み込んだ
友人が大切にしていた全集
その中にあった 生まれたての雛ような輝き
部屋に立ち込めていた黒い霧を
物語の中にあ ....
電子レンジでチンしたごはんは
つめたい感じがする
せんせいの がんばれは
つめたい感じがする
募金おねがいしますの叫び声は
つめたい感じがする
テストの点を聞くあの ....
彼女は彷徨する
宇宙のもっとも昏い場所で
輝度分布と力学的質量分布の不一致を求めて
五次元を通り抜けるために
彼は停止する
宇宙のもっとも冥い場所で
客観的には停止した時間のなか ....
耳に入った雑言をまとめて返す力に長けても
何も無い虚空から世界を創ることは出来ない
ほころびかけた既存の台詞は深い味を出し切って
今は舌を通る音だけで足りたような演技をしている
知らないことを ....
その坂の上は外人墓地になっていて
少しだけ風がそよぐ。
港町を見下ろすその場所で、
土の上に居場所をなくした人々が 眠っている。
その風を、汗に濡れた指先でなでるのが好きだ。
....
たとえば外が見渡す限りの草原で
はるか遠い地平線のうえ
まろやかな月が重たげに光っているなら
外は月夜で
という古い唄をうたってもいいとおもう
あるいは外が見渡す限りの大海原で
薄暗い ....
こころにとまった鍵盤が
偶然、泣きたい気持ち
降ればいいのに
アスファルトの上
からころ転がって
軽快な音跳ねる
割れそうな色だ
いつもどうしようもなく
触れたくなる透明だ
....
呼ぶ声がするので
窓を開ける
小さな庭に
いつものように
日が差しこんでいた
午後
僕はこの星でたった一人
光合成をはじめる
息を吸っては
自らの命に
窒息しそうになりながら ....
だってそうさ
いつか消えちまうものを
積み重ねて 思い出して
明日もまた繰り返すことに疲れたんだ
涙の出処があるなら そいつを潰してしまいたい
きっとそうさ
そんな不確かなものを
作 ....
静脈注射が流れこむ
静脈注射が流れこむ
静脈注射が流れこむ
吐瀉物に塗れたベッドルーム
次は青空に吐き出すよ
強酸で世界を溶かしてるよ
静脈注射が流れこむ
静脈注射が流れこむ
静脈 ....
ウィルソンチャックな丘の上
あいつをバラシに駆けつけよう
幼い二人が騒ぐ時
虹色螺子が弛みだす
揺れる野ばら
大地を疲弊しようとも
黄色が吹きつけ
笑いだす
aa、、生きていた
AA ....
冬
愛しさを連れて 君と湯町
乾いた太陽の熱が嫉妬を増幅させる
君の唇から小さな白い吐息と湯けむり
悲しまざるは僕と石畳
君の足が時計の針
昨日の僕が明後日を招く
海が見える ....
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