いつからかな
あなたを見ていたことさえそろそろ忘れそう
だけど忘れない
誤魔化して曖昧であやふやにして
だけど自分はあくまでも自分
消えないのに
忘れそう
うそ
....
ミクロになって
きみを見ている、感じている
きみが動く、おおきな風がおこる
わざとじゃなくても
ぶつかると、死んでしまう
きみは
ぼくに対して
無意識だっ ....
菩薩 薄絹 紫煙の香 薫る風
音楽を再生すると
かぐわしい香りが してくる
情景が浮かび上がり
ありありと 見えた
時間と空間を越え出て
今 私に届く コンパクトディスク
....
私、空を見た
霹靂から覗く一億年の日常が優しい香りになり
ありがたい涙が止まらなくて
つたった 青天の中で笑う
冷たい冬乗り越えた
私、になる
ついでに全てを包み込む
少女 ....
すべてを打ち明けたら
すべてが壊れる気がしたから
おお、すべて見えていない{ルビ徴=しるし}に
思い出の風 舞い散る
ウインストンのあこがれが
ふたりの、足元にまきつく
最後に話した背 ....
もうダメだ もうやめよう
もう何度もそう思った
でもそれでも続けている
俺はまだわんこそばを食っている
もう何百杯食ったかわからないし味もわからない
俺がわんこそば大会実況中継の解説者だった ....
積もり積もった思いが
儚くきえる。
その光景は
なによりも美しい…
生命がきえるとき
その光景も
美しい…
それに立ち会えた僕は
素晴らしい。
みかんの皮をむくと
いくつかのいのちが並んでいる
土にまけば
また
みかんといういのちが
生まれていたにちがいない
くやしがっているだろうか
人の手が汚いと
叫んでいるだろうか
....
恋の敗者・・・・
あなたと行きたかった
あのレストラン
切り抜きだけが
壁に貼ってある
花丸までつけて
いつしか
一緒にいる空気が
変わったのは
本当に小さなすれ違いから ....
文字のとおり
捻りなんて何もない
暗い
冷たい
厳しい
季節
でもその下で
新たにはじまるものがある
暗いからこそ
明るさを
冷たいからこそ
温かさを
厳しいからこそ
....
いつも誰かが口笛を吹いている
長い廊下に響き渡る
外は晴れ
青空には適度に雲が浮かぶ
見たくも無いものばかり目に入ってしまう
聞きたくも無い音ばかり耳に入ってしまう
外は晴れ
青空に ....
其の一、
電源をいれて、タイトルロゴの出る間
ボクはほんの少しだけドキドキしている
キミと交換したあいつが消えてなくなってしまって
ボクとキミがつくった世界がどこかへ
いなくなってしまっ ....
人は{ルビ絆=ひと}を求めているのかもしれない
例えば
ミクシィをやっている人は知らない誰かと絆を求めている
同じ趣味とか
友達同士とか
オフ会とか
そんな風に自分と繋がりを求めて ....
元栓を開ける
妻の背中がさみしくて
それでも朝は訪れる
目玉焼きを焼いたら
少し黄身が左に寄って
それを僕が真似る
どこ見てるの
ため息混じりで聞く妻の声も
どことなく左に寄 ....
端から見れば私達、透明になっていく。細胞だとかが出来た時から怠け者となじられていました。胸の苦しさの原因は、ワインの瓶を飲んだから。社定時速を超えて加速していく、行く先々に上司のデスク、キャラメル色の ....
まっしろな世界を見ると
落書きがしたくなるんだ
まっしろ世界にただひとりで
寝転がってひとりきりさ
からだを刺す
寒さと
何だか変な
思い出せそうで思い出せない
誰かの笑顔
....
風船のパンチ
ハーモニカのプラグ
やべぇ 尿意催した
たんたらんら たんたらんら たんたらんら ら
あ ぅー ぅ
ふふふんf ふふp^^ppp
ひとりでに笑うにんぎょ^− ふふんp^ ....
腐臭にまみれたあたしたちでも
網戸へぶつかるコオロギには愛されていたと思うの
あの子たちの祈りを許さなかったのは、賢明だったと思うの
あなたはバラバラになって深い溝をゆくわ
落ち葉と、ヤスデに ....
黄緑色の 幻想達
食い尽くされた 穴だらけのキャベツ畑の辺で
取り残された 蛹 は唄う 昨日までに見た夢を
甘い花の蜜の匂いも 此処までは届く事は無く
青くて冷たい匂いのす ....
遠い 遠い 冬の国
もし誰の足音も 届かない様な
そんな国が 在るのなら
一人 足跡も無く 消えてしまおう
其処に 生きる白くて無機質な 父の木の
固く閉ざされた 蕾の ....
君のまぶたと
君の四肢が重くなだれる
夜、
セミダブルベッドの上で耳をすまして
スーパーカーが空を飛びまわる音を追う
「月に向かうあの人たちには
わたしたち、きっと一生届かな ....
求めない
包むのでもなく
彼の肩に舞い降りた桜のひとひら
にさえならない
静かにみつめている
微笑まれても
物足りなそうでも
触れない
繋がない
5月の風が頬を撫でて ....
頂(いただき)に辿り着いたら
総てを見渡せて
達成感は味わったけれど
あとは降るだけ
なんて
寂し過ぎるから
頂(いただき)に辿り着いたら
次の希望(いただき)が見える
....
いつからか
従えずにはいられないような
ある種の隷属のなかで
炎をおぼえた
つめたい石を蹴飛ばしながら
無言の
雨に
含まれ、ながらえ、
水たちの森は
....
丘のひだでは孤高な門扉が居留守を使っている
ひなびた市道では玩具の車が目的もなく突っ走っている
街角を曲がると郊外では風と光がゆれている
はつは ....
もう降ることはない、と思っていた
はねゆきは
やわらかに降り
わたしの熱でとける
一面の白は
すべてを覆いつくし
またすぐに
熱でとける
鋭い氷の尖端がわたしを刺す
いっ ....
もう一度、
てのひらに
つつみこむ仕草で、ストレッタ。
空間を割いて、
胡桃のような空間を割いて、
胸の奥へと、ストレッタ。
時の鮮明な切断面は、
もはや誰のものでもない。
ひ ....
腕時計
壁に掛けても腕時計
変な話だ
腕時計
棚に置いても腕時計
変な話だ
いずれ何処でも時は動く
いずれ何処でも時を刻む
雪のつもった日のバスは
渋滞でみんな遅刻のはずなのに
なぜかこころやさしい
雪化粧の街を窓外に眺める
人々をぎっしり乗せた
バスのなか
ネクタイのよれたおじさんが
あんパ ....
そんなもの、と思った
くだらない
直視できずにうつむいた
若さを消耗している途中、それが今日のこと
わたしがかつて
人差し指にくるくると巻いていた、
彼の襟足はもう随分 ....
4334 4335 4336 4337 4338 4339 4340 4341 4342 4343 4344 4345 4346 4347 4348 4349 4350 4351 4352 4353 4354 4355 4356 4357 4358 4359 4360 4361 4362 4363 4364 4365 4366 4367 4368 4369 4370 4371 4372 4373 4374
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
8.43sec.