起こされるのではなく 自ら目覚める朝
妙に頭が冴え 迷いのない朝
空気に全身(からだ)を浸したいから
コートを羽織り 明るみはじめた外へ
静かな寒さに 顔を上げれば
....
かじかむ理由は
雪ではないね
それは
雪のなかでこそ
探せるものだけれど
雪そのものは
寝ているだけだね
てぶくろは
つかのまの嘘だと思う
夢だとか ....
わたしの夢には
水色の鯨が出てくる
とても綺麗で硬質で無口な鯨だ
そんな鯨にも、夢があるらしい
『誰かの夢に想われたい』
顔馴染みになった頃、そんな言葉をもらした
わた ....
巨人のパティシエの仕業だろうか
車の中から見える景色は、ケーキの上を走っているのかと思わせる程の出来栄えだ
案外遠くにあるのだろう、あの山も
その梺に広がるやや段差の作られた田畑も
国道との接 ....
傍にゃ布 風力発電の日々で干す
遠く霧笛が 聞こえる
目の前を這う生き物の 吐く息と混ざり
無意識が 僕の体を溶かしてく
平原の緑 枕もとには夕日
もう、
電気を消してもいいかな
僕は嘘をつかなくていいかな
「人を愛します」なんて
できないこと、笑わなくていいかな
そう思ってるだけでとっくに愛しててもいいかな
僕の愛を決めるのはい ....
箱庭には僕らだけ、
それから息をするけものたち
いちばん優しかったのは柔らかい雨
幾度と無く願ったっけな、
息絶えるのは美しいイマジネーション
生まれ変われた世界のなかで、
ひたす ....
「教えてもらった刹那とゆうものは、紙のヘリだったり机のかどだったり、引っ張った鉛筆の線の縁だったりしました
もしも、その刹那から指先を差し入れて広げることができたら、それは永遠になるんじゃないかと思 ....
もえる火の中でインクの文字が黒く浮きでたと思うや、寸時ののち、
ひときわ赤くかがやいた。一瞬、炎がわたしの心臓を、わしづかみ
にしようと触手をのばしたけれど、ここまでは届かなくて、わずか
に頬の ....
人生における
たくさんの願いごとを
一から十まで書いてはみたが
なかなか思うようにはならんので
丸めた紙に思いのたけのすべてをつめこみ
えぇぃ 好きにせぃ〜〜〜
....
こうしている
時間がすき
君のことを考えて
優しくなれる時間
眠れない夜も
痛みにも
慣れないけど
なぜだか 安心するよ
明日は
晴れるといいね
....
私の中には海がある
体の中を悠々と
真っ赤な海が流れてる
私の中には風がある
風船のような洞窟を
いつも風が行ったり来たり
私の中には土がある
私の体に根を張って
育つ生き物 ....
考え事が一人歩きして
寒空の下 僕は震えている
耳にこだまする罵声
退いては返す波のような苦痛に戸惑うばかり
僕は弱い
限りなく弱い
たまらなくて叫べた ....
やさしいための息をして、あなたの胸に冷
たく溜まる、それを、吐き出して。もう一度、
たった一度でいい、やさしいための、息をし
て息をして息をして息を、して、あたため ....
寝過ごしても何も過ぎていない
共感ってどこまでが境界線?
居るだけでなんて、遠い昔話
存在感が欲しいだけ
繊細さが時に邪魔
寄せ集めで出来ている
「気にしなくていい」と
....
重い眠気の網膜に映る景色に
君の目と母子の姿とシマウマの目
違う世界に生まれた僕を呼んでいる様に
耳鳴りが高く鳴り止まない
雨と雨と晴れ間と入り混じる
煌々と太陽の明かりは次々と映し出す
....
鰐君
君は
すれっからしのように唄っては
ひとり
夜の片隅で泣いてる
沼地の夜は
命を
育んで
君の仲間は身を寄せ合っている
闇の底で
嗚咽が響く
鰐君
君ひとり
人 ....
限界はある。
限界は終わりなのか。
限界に近づき
維持する。
そして初めて
限界が見えるんじゃないのか。
平和って何だろう
戦争がなくなったら平和??
地雷や核兵器がなくなったら平和??
飢えに苦しむ人がいなくなれば平和??
目に見えるものだけ解決しても
平和にはなり得ない
....
ひんやりとした
廊下に座って
歯を磨く
いつもの位置で
視線を
下ろす
口の中を
泡まみれにして
訪れる無心
闇の中に
浮かぶ声
今日
わたしの刃は
誰にも
向け ....
すいかの「す」
きりんの「き」
「すきやき」の上2つ
たぬきの「たすき」
・・・どうして素直に「すき」って言えないかなぁ
その世界では、
雨のように雪のように
隕石が降り積もる季節が過ぎ
スーパーノヴァ、
拒絶された星が断絶されたこの星に
人、月に祈りを
人、星に願いを
きっと届かない
漠然と知りなが ....
ぼくはかなしみと戯れる
踊り狂って つかれた
でもなみだはかれない
さあ ワンツースリー
夜なのに太陽が出ている
あかるい
とてもしずかだ
ぼくは声をおしころす
こんな声 きか ....
{引用=体温の変化って
すごいね
}
+
うるんだ夕刻の
スプリンクラーからは
雨
しずまないでいる陽が
不遜で
わたしたちは
落日みたいなことばで喋る
....
時に穏やかに
砂浜をあらい
時に激しく
岩礁に打ちつけ
砕け散る
砕け散る
人は
海に癒され
海を畏れる
穏やかな海
激しい海
海は様々な{ルビ表情=かお}を見せる
し ....
天窓から降りてくる自然光で
満たされた
新しいホールのエントランスで
君は未来の話をして笑っている
ただ与えられた職務を全うするだけの犬が
大理石の廊下に
爪の音を響かせんばかりに存在 ....
映画館で私は単なる映写幕に過ぎない。
私の皮膚の上をひかりとかげが交互に駆け巡り
さまざまな色彩が躰じゅうを舐めまわす。
しかしそのことによって陶酔することはない。
なぜならひかりの舌 ....
肩を
すべり落ちてゆくものを
不可能なくらいに
拾い上げるから
忘れておけない
まなざしの青
つないで
必死につないで
自分の口から出た言葉が
たとえ終わりを決めるもので ....
興じていたのはロックンローラーごっこ
現を抜かして 飛び回っていたいのさ
あと少しだけ あと少しだけ
夢が見れる内は
鏡の裏で嘲笑わないでよ
好きなことだけやらせてよ
虚言癖の毛布にく ....
はだしのさらまんだー
そのみじかいあしのゆびは
しずんだねゆきのふかいすきまで
しょじょのほおよりまっかにそまり
あかいふとうめいななみだをためた
くるいさくやえざくらのちゅうお ....
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