笑っている
見下ろされて恥ずかしくなる
毎日は
知らないところで進んでいた
取り残されたような寂しさが
独りぼっちみたいで悲しかった


 あの、
 昼間に薄く青くなる
 広大な陰 ....
 
空をさす小枝のような
父の指に
赤とんぼがとまる
お父さん
声をかけると
赤とんぼを残して
父は飛んでいってしまった
驚かせるつもりなんてなかった
いい年をして、と
笑われるか ....
朝の七時に電話が鳴るのは
たいていの場合
良い報せではない



受話器の向こう側で
母が

 お父さん、昨日の夜、シンキンコーソクで、


妙に軽やかな声で言った

 ....
たとえばいつか
時計の針が十五時を指したら
南向きの窓辺に腰をおろし
熱いミントティーを飲む
白壁とコバルトブルーのきらめく
シティ・ブ・サイドのカフェにいるように
乾いた風が吹いたら
 ....
自動車の走る音が
強くなり弱くなり
いくつも重なり合いながら
都市の柔らかな肉声として
アスファルトの上を満たす海として
ビルに押し寄せては砕けていく

ヘッドライトの百鬼夜行
ライト ....
写真にない記憶の中で
四つ葉のクローバーというものを
探し当てた
四つという概念に覚えがあり
クローバーというものをすでに知っていた
だからこれが
初めての記憶ではなかったのだろうが
初 ....
夜は泣いている
あの星の輝きは涙の輝き
青い瞳の奥底からあふれて来る
真珠のような涙の輝き
あちらこちらで涙を浮かべた
悲しい少女の星よ
なぜに夜に泣くのか
この静けさの中で息を殺して
 ....
この地上に暗い轍をのこして

あかるい陽射しに出会いにゆく


雨の日のグレーな景色に

甘くて重い日常が

扉をひらいて現れている

繰り返し見てきた

それは冷たい湯のよ ....
俺は八名信夫から勇気を学んだ
「まずい〜、もう1杯!」
この言葉は困難にも積極的に立ち向かう強さを示している
その先にはきっといいことがあるんだと
八名は体を張って教えてくれたのだ
「まずい ....
 おれの友達なら「地球の時転だって、おっさんのくしゃみだって、ぜんぶ詩なんだぜ」って言うだろう。そう言った後で「おれは全然そう思わないけど」と付け足すに違いない。



 日本列島が歯車を剥 ....
むずがゆい 言葉を 一つしたためて
咀嚼したのさ 春の日を
町はあきらかに 浮ついていて
力を抜けよと 僕に言う
言葉の力は弱いんだ
でもそれは時と場合によるんじゃないか

かすかな希望 ....
頭痛でも笑ってなごませている
乙女さを兼ね備えた剣
身を切るほど抱いていたい

かなしみ、こんにちは
すべてが、かこになる
おもいでを わらってもいい
すきとおる 君は翠


 ....
 愛おしいひとからの糸が垂れてくるのでそ
れをするすると引っぱっていると空がほどけ
てすっからかんの空になってしまい空の上の
ひとに「なにを考えているんだ」と怒ら ....
ある人は
上手にすくったものを
目を細めて ごくごく

ある人は
上手にすくったものを
パンにつけて ぱくぱく

ある人は
上手にすくったものを
塗りたくって べたべた

未だ ....
常々思いますのは、いつしかのあなたに会いたいということだけなんです
それだけの女なのでしょうか
過去に引きずられている私は無様でしょうか
笑いたいのならば笑って下さい
それを見て私もきっと笑顔 ....
こんにちは

さようなら

めくるめく日々へ

安定こそ最大の恐怖

口数少ない彼に

愛していると

毎日が

過ぎて

5年後も

愛していると

言えるよ ....
それほど変わらない
目線の先に
僕達は
同じモノを見た




楽しい時も
辛く苦しい時も



同じ様に


たくさんの感情を
交差しながら


明日を待った ....
コンビニで子供たちが

小島よしおの話をしていた

小島よしおが好きだと

言いあって外に出ていった

それがなんともかわいらしかった


べつになんにも変わりやしない

一 ....
 玄関がうるさいので「うるさい!」と怒鳴
りつけると「ハウス!」と鳴いて犬が実家に
帰ったのでだから、ぼくはこの犬小屋でひと
りなのだけれどでもぼくは、さみしくな ....
五月のある日、僕らの戦争
一千年の孤独は終わった

僕らは幻灯機に映し出された
街灯に群がる虫、
晴れた夜の星、
引きちぎれた空の染み

僕らのテリトリー
心の奥底で光ってる、
散 ....
おりかけた踏切を越える数が
息つぎの数を超えてゆく
骨にそのまま吹くような
すずやかな朝


沈没船の数
鳥の数
波の数
星の数
誰かの何かになれる数


石 ....
スロウダウン
スロウダウンして
一日が終わる

スロウダウン
スロウダウンしよう
怖くないさ

スロウダウン
スロウダウンして
夜明けを待つ

スロウダウン
スロウダウン ....
もういいんだよ。

冷めてしまったんだよ。

一度冷めた心は
もう戻らない…

一番わかってるのは
自分自身じゃなかったのか。






2月25日
少し伸びた髪のあたりから
あなたは植物になって
黙ってしまった

毎日少しずつ水やりをして
葉だけが生い茂り
花はまだ咲かなかった

自分でやったのか
間引かれた葉が
土の上に冷た ....
テーブルの上に広がった海へ
そっと釣り糸を投げ入れる
古びたソファーに腰を深く沈め
ダージリンを一杯
それから
小さく溜め息をついて
今日一日分の孤独を釣り上げる
懐かしい匂い。
懐かしい感触。

あぁ
これが雨。

音楽を聞きながら
横になる。

少し深めの深呼吸をして
目をゆっくり閉じる。


懐かしい記憶が
目の前を過ぎる。
 ....
もうここに望むものは無いから
左手にある出口から出て行ったらいいよ
追うことはしない
追うことはもう止めるから


淡白な日曜日に落下した
簡潔な性格がことごとく
キラキラ ....
青白い手のひらに紅色の月を透かし
斜めにそびえる塔への梯子を探せば
遠くに捨てた金の鍵が森の中できらりとひかる


朽ちた木のように横たわる老婆と少年の
永い恋は幕を閉じ
後に残るは少年 ....
命に値段はつけらんないらしい。
じゃあ、僕のこの、カワイイ子は命じゃなくてなんだろう。
お金で買えるイキモノは、命じゃないんだろうか。

考える。

命に値段をつけるのはニンゲンだけだ。
 ....
 しお きかせてくれ
 なみのまにまに
 うまれた
 しろい
 あわつぶのようなしお

 なつのうみからあがって
 かわいてゆくくろいはだに
 いくつも結晶するしお


 しお  ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
簡単に空を空とは呼びたくない小原あき12*08/1/29 14:56
赤とんぼたもつ2908/1/29 14:33
シンキンコーソク大覚アキラ308/1/29 14:26
たとえばいつか石瀬琳々7*08/1/29 13:40
葉leaf608/1/29 13:20
未詩/独白/告白佐々木妖精5*08/1/29 12:43
夜は泣いている[group]未有花8*08/1/29 12:06
地上にて吉岡ペペロ108/1/29 11:44
八名信夫新守山ダダマ108/1/29 11:27
カルマちゃんN哉308/1/29 10:59
夢うつつsk108/1/29 10:01
翠の剣唐草フウ4*08/1/29 8:04
「 いとおしいいと。 」PULL.5*08/1/29 7:04
黒糖とプリンFUBAR9*08/1/29 6:05
これから少し、嘘をつきます無知アコ1*08/1/29 5:30
exit0*08/1/29 5:10
蓮未1*08/1/29 2:11
小島よしお吉岡ペペロ208/1/29 2:02
「 かもなまいはうす!。 」PULL.2*08/1/29 1:43
メーデー室生008/1/29 0:14
わたる ひびき木立 悟208/1/28 23:50
スロウダウンゆうと0*08/1/28 23:10
冷たい心xたろおx008/1/28 23:00
夫婦小川 葉408/1/28 22:54
ダージリンTsu-Yo408/1/28 22:44
xたろおx008/1/28 20:40
「借部屋」菊尾1*08/1/28 19:15
語り湖月2*08/1/28 18:43
イチキュッパ008/1/28 18:07
水町綜助8*08/1/28 17:42

Home 戻る 最新へ 次へ
4325 4326 4327 4328 4329 4330 4331 4332 4333 4334 4335 4336 4337 4338 4339 4340 4341 4342 4343 4344 4345 4346 4347 4348 4349 4350 4351 4352 4353 4354 4355 4356 4357 4358 4359 4360 4361 4362 4363 4364 4365 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.79sec.