こんなに月の
白々しく明るい夜には
体中を打ちつけて
踊り狂おう
カーテンに閉ざされた
人工の灯の
なんと弱々しい夜よ
建物の形 電柱の影
路上にうずくまる車の
おぼろなシルエッ ....
ホームに立ち尽くして 聴いていたよロックンロール
今夜解りあえるのはこのメロディだけさ
ひと気のない電車のシートにもたれこみ
今日の疲れの中でひとつため息をついた
ところどころに点滅する明 ....
どこまでも強くはばたくんだ
失敗を怖れずに
力強くつき進むんだ
噂なんて気にしない
自分の果すべき仕事をこなし
人を愛する
知を愛する
一歩一歩確実に歩くんだ
それには美味い物 ....
自分が
もとめているのは
言葉ではなく
理屈ではなく
その人にしかない
実際に動いている人の
あたたかな
ぬくもり
あたたかな
愛情と心
言葉は
人との
かかわりから
....
私を
生んでくれた
母にありがとう
今まで我慢強く
定年まで
働いてくれた
父にありがとう
私自身に
ありがとう
生きていてくれて
この世に
生まれてきた
私にこころから
....
自分の
決めたことを
やり通すのに
実行に移すのに
正しいことなのか
正しいことじゃないのか
私は
時々
考えます
社会のルール
今は本当に
役に立っているのか
どうな ....
風のおとがすると なつかしい気分になるの
音もなくしずかに駆け抜けていった季節
雪がふりやむと なつかしい姿がうかぶ気がするの
しづ心なく 舞い落ちていた あの桜の花のように
シンセリ ....
よく晴れた強い風の日だった
気がつけば雪が降っていた
ライスシャワーのような雪だった
人生という森のなかで
ふたりして
夕日について考えてた
よく晴れた強い ....
頭でわかっていたことを
体でわかったとき
何かを失っていることが多くて
得たものを全部失ってもいいから
それでもまだ欲しいものが
その中にはいっていやしないかと
宝 ....
屈折する光の中で
溶け込もうと腕を伸ばしたのは
過去と未来を行き来する
案山子に憧れてしまったから
猫の町は霜だらけで
悴んだ感情を抱き締めるのに温度が足りなくて
なぞりながら捨てよ ....
光の布が
足跡を聴く
異なる色に
離れてゆく
雲は癒え
残りのうたが降る
視界には常に
羽根が映る
直ぐに落ちた火が
足もとを廻る
光の芯の光
触 ....
前略。
眼を閉じて、
瞼の向こうのあの入り江まで、
ずっと、
裂けてください。
一。
かわいた夜のあなたは眠れない、寝葉樹 ....
缶コーヒーが
だんだん
冷めていく
ほんとうのことだけ
しゃべってみようって
ガードレールで
決めたけれど
信号機がかわるたび
人は行き交い
高いお買い物と
安いお買い ....
小さな公園に降り積もる
いつか、という遠い未来
約束しないジャングルジム
電線のように
ふるえている
なによりも本当を隠す
誰からも遠くに隠す
それが凍える雪
冷たさに救われる時
....
るりいろが からみつく
くろいもの みつけた
こわしてる けしきから
しんきろう もやり
すべからく すべはなく
あまいもの なめなめ
ないものは ねだって
....
{画像=080401004444.jpg}
ガラスコップの水滴を見ていた。
ひとつひとつに映る宇宙。
そこにいることの幸せと、
ここにいることの不幸を想う。
わたしはそこにいて、
....
いいお天気だ
海みたいな空をちぢれ雲が航行していく
小鳥たちはおにごっこをしているし
家の前をじーさんがゆっくりと歩いていく
外はなにもかもがキラキラと輝いている
ぼくはといえば布団の中 ....
それに
包丁を当てる夢を見る
それは
四角いスイカ
グロテスク又は滑稽
転がらないそのかたちは
妙な不安定を感じさせる
むしろ丸いスイカより
どこへも行けない窮屈さが
そ ....
冬の白い陽射しに かすかに 力が込められた
木の葉を透かした光
春の芽吹きを予感させる 柔らかな緑が届く
晴れ渡った朝 昨夜までの厳しい氷風は
少しだけいねむりをしている
人々 ....
ぷぅくりと
朱珠が浮かぶ指先を
ぱくりと咥えて見詰める先は
雄雄しく見ゆる棘ひとつ
禍々しき雰囲気も
神々しき表情も
なにひとつ纏わぬ棘は
柔らかな皮膚に
黒点を穿つ事 ....
最後の海まで 水平線まで
砂漠の広さなみの浜に足跡をつけてゆく
要所要所 風が吹いて 海がどこにあるのか
どちらへ歩けばいいのか
それでもわたしは 最後の海に着くまでに
....
全てが始まった
夜明け前
霧が立ち込め
モノノフのうめき声
今千年の眠りから
目覚める
立ち上がる
不安と期待の渦
日の光が温かく
包んでくれる
良く頑張った。
これから ....
どれだけできたって
誰かに好まれたって
救われない僕がいるんです
どれもが半端だって
なんにもなくったって
ひっくるめて自分なんです
残 ....
息子を公園に連れていって
一緒に滑り台で遊びながら
あんな時もあったな
なんて思う日がくるんだと思う
仕事が忙しくて
一緒に遊んであげられなくて
お父さんきらい、なんて
言われた時も ....
週末に飲むビール
一通りのつまみを食べてしまうと
決まって君が冷蔵庫から取り出すちくわ
飲み物がワインや梅酒にかわっていても
決まってちくわと練りわさび
その動作を観察する僕
君は
....
真夏の夜だ。
蛙の鳴声。その、むせ返るような自由さ。或いは、
青春の悪徳を手に―体育倉庫から盗んだバレーボールを片手に、
的外れなコートの上に、田んぼの中にぼくらは突っ立っていた。
「試合よ ....
あなたの涙を追いかけたら
不快な色を見つけたの
触ろうとしたら それは震えて
ふるふると剥がれて溶けた
いつも
泣いて
喚いて
笑っていたのは
あなたじゃないか
また話そう
今度は
私が
きっと
絶対
ゆっくりしゃべるから
自分ではないような
人生だった
母さんがそう言うので
じゃあ母さんの人生は
どこにあったの
と、僕が聞くと
遠くを見つめる
母さんのまなざしの先に
僕ではない僕が
母さんではない母さ ....
"まだわからない"
この言葉をいつも胸に
負けていても
勝っていても
忘れてはいけない
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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