あきかん
なんて寂しい響きだろう
あきかん あきかん あきかん
悲しくなるだろう
あきかん
魂を吸い取られて
中身はスッカラカン
あきかん
そのへんに捨てられ
イテッ
あきかん
....
ぼくらは
朝の光を
深呼吸する
からだのすみずみにまで
光がゆきわたって
ぼくらは
光だ
この暗い世界に
明かりを灯す
光なんだ
きっと
親指はせわしなげに空白の悲鳴を打つので切りました「 」。
夕べ海で、忘れた指を見つけました。指は
貝になり、海の音を打ち続けていました。わ
たしは ....
一面の白銀
深く足が埋まる
掻き分けて
踏み固めて
一歩ずつ、確かめて
"誰かが歩いたところに道はできる"
白い道に埋もれながら
ふとそんなことを想う
....
きっかけに
とどめておくべきで
消え去って
いなくなってしまったいま
ふらふら
のばしたその手で
ながしこみ
うろうろ
さまよわせた手で
くゆらせ
きっかけにはしても
理 ....
毛糸の束が絨毯の上を転がり、橙色の線を引いた。
日当たりの良いマンションの一室で彼女は編み物を続けている。僕は息苦しさに耐えかねて仕事に出た。枯枝を通った光がコンクリートの上でやわらかく揺れていた。 ....
裏切りには裏切りで返して
これで おあいこ
誰かを傷つけて
幸せになろうなんて思わないし
みんな幸せになってほしいと
祈る気持ちに偽りはないけど
誰にでも優しい顔をすると
誰にも ....
流れ出した水は 止められず
手の中 すり抜けて
僕の体温を奪って するりと
どっかに消えてった
あの日 あの子が流した涙は止められず
あの子の 目の中 すり抜け ....
公園でパンを
食べていると
Justiceと書かれた
Tシャツを着た
欧米の人に叱られた
大地にパン屑が
こぼれているじゃないかと
顔を真っ赤にした
欧米の人に叱られた
夕方 ....
記憶の片鱗に生きる
映像はやがて言葉となり
詩人としての失策に気づく
脳のもう少し深いところに住む住人を
少しの間 別居させる
イメージを > 意味 < ではなく
≧ 感覚 ≦ として ....
本当は何時も
忙しい
本当は何時も
金がない
本当は何時も
疲れてる
本当は何時も
ヤリたい
でも
何時も
君と
一緒に
居たいから
だから
僕は
何時も
君と ....
開き直って
つま先が向いてる方に
罵声をぶん投げてみた
なんでもよかった
明日がうぜかった
終わりにしたかった夏の夜
蹴り破られたガラス
きらきらした音
逃げ道のセントラルストア
....
久しぶりの路上ライブで
再会した彼は
唄い終えると
ギターを背後の壁に立てかけ
白い吐息を昇らせて
小鳥みたいに震えてる
ファンのみんなに
ほっかいろを配る
昼 ....
いくらむいても
姿一つあらわさぬ
たまねぎみたいな
かみさまなんぞを
しんずることは
()
(())
((()))
((()))
((( 詩 )))
....
あたしは
チョコレートを買うお金がないから
代わりに
お手紙書く。
でもあたしは
文字が書けないから
代わりに
あなたを描く。
やさしい色は
黄色。
大 ....
星たちの輝き
静まりかえった町
ピアノの音
ノックターン
古時計の歌
ちょっと良い気分
ブランデー片手に
ランとじゃれる
ゆっくり時間が流れる
戸を叩け、すれば開かれん
一 ....
高校はへんさちで言うと
中の上のへんで
商店街の本通りが見下ろせる
屋上でいつも
ちよちゃんと並んで
お弁当を食べました
たわいのない話
ゆめや
男子のこと
テレビや
音楽のこ ....
こころを一部
切り取った
切り取られたこころ
わたしを離れ
苦しそうに跳ねる
しかしまたすぐ
新たな血管が生まれ
弱々しくはあるが
規則正しく
収縮し始める
もうわたし ....
「取れないのよ」
薄紫の煙草のけむりのような輪を
月桂樹の冠みたいに
ぐるり と頭にのせて
隣りの席でカノジョがボヤいている
アノヒトのことが
頭から離れないと言う
そう ....
雨の街 ただ歩き続けて
意味もなく笑ったりした
ずぶ濡れでもかまわないから
生きてみようとした
弱いのですか 弱いのですね
ダメになることすらできない
相変わらず空は雨を落としてる ....
あれは土星です
あれは金星です
あれは三日月。
東の空、地平線の近くに
水星が太陽に寄りそっています、
地平線の下にしぶる太陽を手招きしています。
太陽が顔を出すまえの
冬の朝の ....
こぼれ落ちた涙にそっとささげよう
君がいま失くした愛の破片を
生きてることに少し疲れてるようだね
遠くへ行きたいと云ってはため息ばかり
そのあとに笑ってみせるのは悲しみのせいだろう
抱きしめ ....
ぼくが司会をする朗読会の前に
亡き友の魂に祈る為
愛する作家の遺作に出てくる
上智大学のクルトルハイムを訪ねた
洋館の重い木の扉を開くと
暗がりの壁に
一枚の肖像画があり ....
言葉に溶かされて
解けないようにきつく縛って
精巧なもつれ合い
眼差しはわざと冷たく
仕草だけを頭に残す
置き去りにして後味は吐き捨てて
どうなったって構わないなら
ゆ ....
あなたがくれたプレゼント
あたしに全然似合わないじゃない
あたしの感じと全然違うじゃない
全くの見当はずれ
欲しくないものランキングの上位にいきそうだよ
でも
....
くしゃみをひとつする、と
私たちは地球儀から滑落して空に溺れる
あの日グラウンドから送った影は
手をつないだまま鉄塔に引っかかっていて
捨てられたビニールのレインコートのようだった
バス ....
くうきをふるわせることば
きみのもとへはとどかない
さびしいかい、さびしいよ
かなしいかい、かなしいよ
こころのなかでこだまする
すき、すきだよ、とても
それはつらいだ ....
総武線に乗る
今日もはっきりと黄色いが
乗ってしまえばわからない
終電の一本前
日本シリーズの直前とくれば
立っているひともいない、
空いている席もない、
という絶妙な乗車 ....
しとしと落ちる 泪の粒に
あの娘の顔が うつってる
道路に落ちた ネオンの影を
タクシーが轢いて はじけ翔ぶ
音に消されて
踏めば波打ち
ユメトウツツヲノミコムミゾハ
ドブ板の割 ....
冬の日の午前
ちょうどそのくらいの影や音
たいせつなことを
たしかめるための明るさは
冬の日の午前
ちょうどそのくらいの影や音
4317 4318 4319 4320 4321 4322 4323 4324 4325 4326 4327 4328 4329 4330 4331 4332 4333 4334 4335 4336 4337 4338 4339 4340 4341 4342 4343 4344 4345 4346 4347 4348 4349 4350 4351 4352 4353 4354 4355 4356 4357
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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