ひとはなんで
仕事なんかしてるんだろう
官公庁にゆくと
お役人さんたちを見つめていると
そんなことを考えてしまうんだ
暇つぶし?
じゃないことだけは分かっている
....
静かな
喧噪のなかに在ってさえ
ここはいつでも
静かな水辺なのだ
心に
一本の葦が伸びていく
こんなにも
羨んだり
誹ったり
争ったり
恥じ入る ....
これはあなたの息
匂う糊 舌で封した
透ける封筒に夕暮れ
誰もいない堤防沿いの
机の下で凍える紙
打ち捨てられた 仄暗い
空白が罫線を飲み込む
宙を踊る文字は
部屋 ....
僕たちが目にする
名もない無数の星々は
何万光年かを
越えて地上にたどりつき
僕たちが抱く
名もない無数の感情は
何万光年かを
越えて宇宙にたどりつく
日々の積み重ねを
無機 ....
前に進みたいから
キミを諦める
そうやって愛を捨ててしまった
捨てたゴミ箱には
厳重にフタをして
ゴミ捨て日になるのを
じっと、じーっと
待つのです
時折厳重にフタしたはず ....
追わないよ
辿りもしないよ
もうただの幻だと知っているから
朝に沈み始める身体
声があなたの前では響かない
泣いていた
理由も分からずに崩れるように
背負っているのはい ....
僕はいつも幸せだった
どんなことがあっても幸せだった
友達とケンカし
彼女と別れ
職場でも上手くいかず
辛いことだって毎日続いた
けど、僕は幸せでいれた
幸せは僕 ....
キミの中にしたたる 一筋の
ふるえが 滴り落ちる
それは零れて 何処へと行くあてもなく
どんどん どんどん どんどん
ちらばってちらばってとびちって
いつの時かボクの中に入り込んできた ....
夕日のこもる部屋で
淀んだ空気が揺れる
窓際に立ったぼくは
ただ明日の空を眺めて
明日もぼくは此処にいるのか
明日も君は其処にいるのか
そこはかとなく
こみ上げる憂いが
....
きみは いつも 僕を見上げる
信頼しきったまなざしで
ある日 僕が、
きみが トイレに行っている間に
いつものかばんを持って
きみの病室から出て
デールームに 隠れる いたずらを した ....
土と肉の熱を計る
なかば眠りながら
蝉の幼虫がさくらを吸っている
土をほじくり返し
あやしたすずめをその手ずからうずめ
いらなくなった枝を突けば
まるでそこだけが日溜まりのようです
....
もしかしたら
体操着にむしり付いた草色の滲み
それが好きだったのかもしれませんね
ちかくにある明かりは 忘れがちですが いつもあぶないのです
ぐんぐん伸びた背たけ
そういえば電球 ....
ただ隣にいるだけだった
ただ隣で笑っていた
「今日はどこ行こっか」
そんな言葉が懐かしい
笑い声がこだまする
思い出の写真が突き刺さる
失って初めて気づく
....
あの古い家の二階の窓に
いつか見た雲が流れてゆく
雲はいつもあの窓に吸い込まれ
戻って来ない日を数える
そっと指折りをする
窓ガラスに昼の陽がさして
辺りはぱっと明るくなった
物 ....
あなたが美しすぎるから 僕らは狂ってしまう
時間も距離も歪んで 上手に掴めなくなってる
錆びないセンス ステンレス
たまたま言霊 手玉に取って
夢を見てるだけでしょう
わかってて ....
08/02/20
テレビ画面の伊勢エビは
すいすいすいと透きとおり
卵を抱いてのんびりと
海の底を歩いてる
ネズミの親子もお人好 ....
恋の年表
朝ご飯
昼ご飯
夜ご飯
を毎日食べるように
彼女からのメールが届いていたのに
何故か
今
絶食中
お腹はペコペコ
心もペコペコ
頭だけが
ドンヨリと
黒い重 ....
静かに、ただ静かに
自分を見つめ、解放したい。
向上心が自分を苦しめ
劣等感に苛まれる。
そんなときは旅に出るんだ。
タイの何もない静かな孤島へ。
あるのは一面に広 ....
くちぐちにわめき散らした街頭
濁音をことさらに強く
街なかを わき腹よりみぎ胸に向けて
ハープ 鉄橋の{ルビ罅=ひび}割れの
痛みらしき
路線が走っている
いかずちや の ....
朝のはじまりが
私より早くなった
がんばろう
緩やかな変化と共に
この小さな箱庭で
生きていくんだ
大切な人たちを
大切にして
生きてゆこう
数分先の未来に
....
誕生日がきた
子供のころ
思い描いてた大人とはちょっと違うけど
大人になって
自由を手にした
知らないこと
知らないって今なら言える
かっこつけな ....
雨乾く間も無き
うざうざしたる並木
足で浮かす
体浮かす
せめて
真夜中だけでも
眠くなればなぁ
さみしがりやの
冷たい手を
さすって
さすって夜を抜ける
何時もなく ....
いざ夕闇に
射して然したる
光は薄く
消えゆく街は
幼子抱えた母子の様
菊一花
憑かれて
泣いた
疲れて
逝く
衝かれて
イク
その塩梅に
生甲斐を見出し
夜の中
光一筋 ....
自由は詩の中に携え
短い帯に書き記し歌う
川面に映る柳
写真に収め
空を仰げば
梅の散り際
君の文句も空し
{引用=からだのすべてを耳にしてしまいたい、いっそ}
糸電話から伝わった振動が、
あのひとの声だったと気づいたときには、もう
音もなく、底はふるえない
わたしを塞いでいく夜にも ....
僕はこうしたいって
言わなかった
僕はこうしたい
言えなかった
ぐっとあがってきた
その言葉を
ぼくは殺した
良識と呼ばれている
残酷な刃で
....
雪雲が切れたようだ。陽が射すと季節が春へむかっているのがわかる。公園の駐車場で休憩としよう。座席を後ろに倒して窓をすこし開ける。エンジンを止めてガラス越しの青空をピラーで切り取ると鳥のさえずりが聞こ ....
僕は
ここに愛はなかったと気が付いた
ただ
おもいだしていたのは
夏の
うだるような暑さとビニールプールのゴムの感触
そして
記憶の底に微かに残ったあの子の笑顔
僕は
....
きみがすきなものと
ぼくがすきなものは
ちがうから
ちがうから
ちがうから
まじわらなくて、
でもそんなせかいが
とてもすてきで
すてきで、
(だから、それでも)
きみがすきな ....
どこにも行かない日
窓の外を誰かが
通り過ぎる
誰なのかわからないけど
お話
したい
どこにも行かないのに
疲れる
4315 4316 4317 4318 4319 4320 4321 4322 4323 4324 4325 4326 4327 4328 4329 4330 4331 4332 4333 4334 4335 4336 4337 4338 4339 4340 4341 4342 4343 4344 4345 4346 4347 4348 4349 4350 4351 4352 4353 4354 4355
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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