懐かしい人から
『元気?』と訪ねるだけのメールが送られてきた
どうもこういう内容のメールは苦手だ
ぼんやりと携帯のディスプレイに手を入れてそのメールをつまみ
炭酸が抜けて甘ったるくなっ ....
「そのまえにいっておくことが
ある」「きみはとてつもなくひ
らけたさぶい世界に」「いる」
漂い続けても
目眩はやまない
眼下数千キロの
透明な湖の上
膨らましてる気球
腐ってんぜっ ....
素数ばかりの現実を逃れて
羊水に包まれたような充足と安心を
浅い眠りに{ルビ貪=むさぼ}る、朝
休日の
{ルビ繭=まゆ}の内に垂れる
一本の危うい糸に吊るされた体躯を
淡白い光りの方角 ....
人が空を飛んでいる
かもめがそれを見ている
見ているのは
いつも人だったのに
いつのまにか
見られる方になっている
生きるものすべてが
言葉なくそれを見ている
僕が今きれいと心で ....
最後の最後
天命をまっとうするまで
自分の人生
勝ちだったのか
負けだったのか
なんて
分からないから
生きてみよう。
風下から失恋の唄が聞こえる
つらい顔をして 悲しみを吐露して
苦しみを伝えてくれる
風上から失恋の唄が聞こえる
笑って 涙をひた隠して
変わらぬ生活を届けてくれる
....
蛍光色のゲルニカ
甘い砂糖の枯葉剤に
赤い核爆弾をトッピング
人の子らの骨を散らして
紅のソースをたらしたら
きっと美味しいケーキが出来る
枯れゆく木々をとりのぞき
茶色いスポンジは ....
たたと ゆゆく
ののねの なくめめ
どのほが さくるの
つるいよわ ひのやや
ほしりい ふす けた わ
ね ぎちぎち
け せら みっ
あわ わあい
あしたのことを
考えていました
今が今でしかないことや
過去が過去でしかないことは
そっと忍び来るあしたにくらべれば
ずっと簡単なこと
あしたはいつも単調 そんな貌で
あなたのこ ....
「15分以上もここで立っているんですか?」
よその見知らぬおばさんが問う。
確かに寒空の下15分以上待ち続けるのは可笑しいかもしれません
「15分以上待ち続けるの?」
返す答え ....
もがりぶえが急きたてるのか
子犬のように足元へまとわりつく
プロムナードの枯れ葉たちょ
勘弁しておくれ
びっくりするぢゃないか
杖をたよりのおいぼれは ....
詩をうたおうとして気づいた癖
「私」という言葉を使う癖
私は 私が 私の 私に
私の(ほら、また私)詩は「私」にまみれている
それはつまり 私は私のことしか好きじゃあない ということ
綺 ....
また後で携帯にメールでも入れるから
あなたの去った
バスルーム
鏡に映るのは恋に疲れたひとりのおんな
乱れきった髪が物語る
しがみつこうとしてしがみきれなかったものへの思い
シャワ ....
080222
妙な因縁でございます
25歳にもなったのですから
行儀見習いでもないでしょう
お役目ご免ですと
小塚原に立ち寄って
晒されて ....
いつもぼくの頭の中では
警報が鳴りっぱなし
いつもぼくの前には
抜き身の刀をもった辻斬りが立ちふさがっている。
日常の些細な事ごとに神経をすり減らし
表の顔では平然をよそおう。
家に引 ....
舞いながら手を振るように燃える紙
「もういい」と決めた午後三時
欠落した感情を綴ることに筆を置いた
要らないものは捨てていく
空から降ってきたそれは灰ではなく
以前日記に残した私の ....
十代も終焉に近づき
周囲は透明感を持つ
錆びた滑り台で
僕は雲と交信している
前線は今どの辺りだい?
犬と会話していた
緑の紐持つベージュのコート
公園が散歩ルートの
君に一目惚れ ....
印象派は光を描いた
だが、その光は眩しすぎた
眩しすぎる光は描けなかった
だから彼らは影を描いた
必要がゆえに影を描いた
彼らは互いに支えあった
影のおかげで光は輝きを取り ....
私という人型の中に何が詰まっているのかわからない
何もかもを吐き出してすっきりしてしまいたい衝動と
がらんどうの空虚がもたらす耐え難い寂しさを
背反して同時に持つ
もしかした ....
儚い命
霞み草
夜明け
笛の音
異次元
静寂感
散る花
木の音
虫の声
夕立の
相合傘
雫の音
{画像=080420115727.jpg}
夢ってなんだろう。
大きな夢、小さな夢というけど、
どんなものだろう。
ひとによって違うんだろうなぁ、でも
この言葉だけで心がときめくのはなぜだろ ....
石灰世界のバレリーナが
地球を舞う
時間単位と
刹那の届かない指先の
絶対距離が
積み重なって
できる
幾重にも
折り重なって
できる
比重みたいなもの
が
....
なまなましいな
わたしはたべることのきょむにつかれた
そうぞうしいな きみは
まんぞくそうな顔であるいている
まるでみにくいものたちのパレード
よ ....
そんな事を言ったって、絶対無理。
デブの店員は、
床に腹をこすりつけるようにして懇願した。
しかし、
私はフォークまで食べた。客の残りものを平らげることを生業としていた彼は、いよいよ声を上げて ....
悲しくても
人に言えないことある
話したくても
話せないこともある
泣けばいいさ
気がすむまで
思う存分
泣いたらいい
気がすむまで
悲しみを
忘れてしまうまで
今夜 ....
南の島で
君を見た
その日から
日に焼けた
素肌が
忘れられない
南の島で
ひとり
海辺で
遊んでいる
君を見つけた
たった1日だけで
君を好きに
なってしまった ....
死にたくなるような
寂しさ
むなしくて
せつなくて
胸が
痛くなるような
孤独感
あなたは
感じたことあるだろうか
言葉なんて
いらない
ずっと
あたたかく
そばにいて
....
誰かあたしを麻酔薬で眠らせて下さい。
永遠に目覚めなくても良い様に。
誰か致死量の毒を盛って下さい。
もう誰の目にも触れなくて良くなる様に。
キョウチクトウ、キョウチクトウ ....
愛する貴方に殺されたい。
千両梨の
胸のつかえはすこし緩んで
いよいよ白線の前に立ちました
ようい、どんのピストルの音で
きっとぱあんと弾けるふうせん
いつかは開けなければいけないドアの前で
自由落下を待っている
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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