甘い誘惑の実を
齧ってしまったら最期
醜い本能を曝け出して
どうぞお気に召すまま
玩具にされて
玩具にして
幾度と無く繰り返す
狂って喚いて果てては求め
お次は如何致し ....
1)
やわらかな
あなたの
てのひらに
ふれる
2)
shizuku
shukusai
shi
sha
s
; ....
海面を
半音ずつ上下させ
間隔を
少しずつ狭めていくと
音もなく
止まったように
張り詰めた海面は膜を張り
そのずっと深くに沈んだわたしを
柔らかく包み
すくい上げる
....
着想 が生まれるまで 待つ 押し続ける 穏やかな 侍 放棄する インドの先端 ....
渇いた瞼に浮かび上がる人影
昇り損ねた月が沈む辺りで
ひと滴の涙も見当たらない
ノックの響かない扉の向こう
風の通らない廊下で
お皿に並べた低音のハミング
半透明が重なる花 ....
桜の花びらが風と行く
木は不動のまま空に帰る
永劫の時の中に
私達は在り続ける
夢のようだ。
年を取っているから
大人ってわけじゃない
年を取っただけの子供
多すぎるよ
雪
と思ったのは、鳥の羽だった
くるりとやわらかに丸まった羽毛が
風で、路上に転がって
ここで何が起きたのか知らない
鳥の姿も、形も無い
アスファルトには点々と
わずかな血痕が残され ....
十五の時に知ったんだ。
月の中身は空っぽだとさ。
アポロ壱惨号が月に激突した瞬間、月はぐわんぐわんと揺れたという。
十八の時の彼女が「泣ける。泣ける。マジ泣ける」と聞いていたJ-po ....
深夜2時の国道で分かれる男女を見た
タクシーを待たせる男とキスした女
肩と自転車が傾いたそのとき
僕は思った
あの二人は付き合ってる
たとえ不倫でも
たとえ純愛でも
兄と妹でも
....
冬なのにビキニ姿の女が股を開いてほほえむ。
この町は俺に冷たくなってきた
よりによってこんな時に
駅前のマイナーなコンビニも汚い本屋も潰れていた
どっちもやけにエロ本が充実していたのに
久しぶりにエロ本を買おうと思ったのに
彼女にフラ ....
{画像=080522023223.jpg}
君は弟の自転車に乗って
やって来た。
背の高い
肩のほっそりとした少女よ。
二人卒業して
進むべき進路が違った時、
別れる前に
君から手紙を ....
これから駆け出す君へ
現実を求めるな
常に理想を見よ
明日を愛し
常に空を見よ
昨日を夢見
常に懐かしく想え
人の為に泣け
常に強く、強くあれ
激しい後悔の雨の中 ....
08/02/08
この町の銀座商店街が廃れたのと、
裏側から声がするので、
猫のような顔をした男が、
中途半端な目付きで寄ってくると、
少し気味が ....
叩き割られた、ずっと外っかわの黒い縞追ってた
現実は赤かった現実は赤かった現実は赤かった現実は赤かったとても
食卓塩、一瓶空にして 目を覚ましたくない
ジャリジャリした赤は水っぽくって
昨 ....
全部さらけ出して
書き留めていくのなら
ひとりになるしかない
でも
どこへ行きたいの
なにを生みたいの
高いところから吹く風に
足もとをとられて
きみにしか通じない言葉で
....
きれいって何だろう
難だろうねと 言って
わらったきみの笑顔が
きれいでした。
また 冬が どこかへ行ってしまう
そんな香りがしました。
いっつもニコニコ。
みんなが幸せになってほしいな。
あなたのために、何かさせてくれませんか?
私にできることないかなぁ
私の会ったすべてのあなたのためになりたい。
た ....
美しくなんて咲きたくない
土の中で
がんばって
がんばって
やっと日の目を見れたのに
「わあ、きれい」なんて
摘まれてしまうくらいなら
綺麗になんて咲 ....
『若いということにはそれだけで価値がある』
『たとえそれが目減りするだけの財産だとしても』
そういった彼女の小指のつめは
鮮やかな朱鷺色をしていた
赤ではなく
紫でもなく
朱鷺色、とし ....
あなたの痛み
あなたの毒を
あなたから
激しく
受け止める
あなたの闇がわたしを
循環する
心から発し
心で着し
すべてが黒になったなら
時間をかけて
一滴一滴
....
ひさしぶりに小学校へ行く
わたしが覚えている校庭のシロクマは
わたしが中学生になっても 高校生になっても
いつだってシロクマのまんま
青い瞳で じっと鉄棒を横から見つめ ....
紫色のくちびるを震わせ
熱いコーヒーで暖を取るわたしに背を向けて
あなたはストーブに薪をくべている
見覚えのあるチェック柄の毛布
あなたの匂いを胸一杯に吸い込んでみた
冬の嵐の去った ....
もみじを
したためて
食べて
たそがれ
ゆうやけ
ぼくの、にきび
花の哀は
ひとしずくだけど
いざよい、神へ捧げる
あいはあいでも
あいらぶゆー
三歩さがって
哀( ....
愛を永遠という
きみはうつくしい
ものさしで
きみはただしい
はかるのをやめろ
海と日蝕
魂を永遠という
きみはかなしい
いれものに
....
ひとが
つとめて
恥じらえるよう、
糸はほつれに優れています
こころ
こまやかに
誰もが夜を縫いかねて
きらめく星に
焦がれてしまう
かばい合う布 ....
僕がまだいない
冬が終わる頃
あなたは何処に
いましたか
水ぬるむ
川に手を触れ
命ゆく景色の
いったい何処に
いましたか
告白前の
愛のように
愛は風と共に
....
知らない町をゆく
晴天が聳え
すかんと何もかにも失せている
なるべくうまく置きざりにされて老いぼれたい
乾きたい乾きたい ああ
かあ わ きたい の
曲がりくねった坂道むちゃくちゃに ....
アンティークの多い部屋
閉め忘れられたクローゼット
ベッドの上の会話
溶かされる為に生まれたんだって
アタリはあなたが引いたんだって
冗談なのか本当なのか
笑いかける君のこと ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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