タバコから出るひと筋のけむり
換気扇に引き寄せられ ゆらゆらと昇っていく
タバコから出るひと筋のけむり
線香の煙りのように ゆらゆらと昇っていく
タバコから出るひと筋のけむり
疲れた ....
挨拶は「今晩は。」
説明のつかない虚ろな景色を背にして二人は遊ぶ
逆回転のカタツムリの殻ばかり集めるコレクター
「薄紫の笑顔が特徴的です」
君が見る夢はいつも捩れて歪んでる
し ....
まっさらな
まっさらな
愛を 君に
そうしてそっと目を閉じるから
私が目を開くまでに
何処かにいってよ
君との約束を守ろうと
躍起になった私はどんな風に映ったのか
下らないと言 ....
果てない道の先には
いったい何があるんだろう
アクセルを踏みしめる
道端の草は崩れて
線になる
風景はみなみな溶け去って
線になる
僕は
センターラインに沈み込む
過ぎ去った ....
わたしは
耐え切れなくなって
海へと走りこんだ
冷たい海に
飛び込んで
もう
これ以上はもう
わたしは大声で泣いた
真っ青な海の中で
浮き上がったわたしは
....
世の中は回る回る
人は回る回る。
地は循環する
水は廻る廻る
世界と一体になり
逆らわず
品行方正に
常に正しく
悪魔の誘惑に
負けずに
清く正しく慎ましく
そうすると得 ....
梢重なるアーケードにて
グリーンがスパークリング
幹は苔生すブラウニー
抹茶泡立つ粉末に
サクサク砕けざらめ糖
踏み締めてはならぬ足
酔いの帳が辺りを包み
歩く足元サクサクと
サク ....
夜の道標 風の音が聞こえない日は
途方に暮れてただ通り過ぎるのをまっている
ほんの少し耳をすませて
心の中の何かが動く音を聞いてごらん
今までの軌跡が 何かを教えてくれる
さらしてしまえって君は言うけど
私っていったい何だろう?
雑誌を飾るあの子みたいに
真っ赤なフリルも着たいけど
「似合いっこない」でまたジーパン
許してあげなって君は言うけど
欲しい欲 ....
さびしい、
さびしいとは
どういう場所からやってくるのだろう
感謝が足りないから
さびしい、
感謝にみたされていても
さびしい、
感受性の問題で
さびし ....
いつか見て見たことは無いと思っていたらしい夢
君は原色オランウータン
君でさえそう思うだろ
それは事実なんだ
けれどもぼくより
少なくとも ぼくより
楽しいだろ
そうだろ ....
世界や時間は、僕たちに優しくなかった。
....
私たちはここにくるために
毎日を送っている
ないて
おこって
傷ついて
笑って
すべてここにくるために
そうして日々はすぎていく
ありがとう
ありがとう
不安と ....
どこかで呼ぶ声がした。
その声は今…
確かに聞こえた声。
その声は今…
振り向きたいけど
いけない。
振り向けば
もう戻れなくなるから…
だから聞こ ....
伝わらないもんなんだろう
わかってる
この想いほどは
いつも君には届いていない
共感してみせて
大袈裟をさらして
....
鳥の名前を覚えることから
始めようと思うの
と、その人は言った
たとえば、つばさを一瞬たたんで飛ぶ
あの鳥の名前を覚えたら
あの鳥はもう
見知らぬ鳥ではないでしょう?
さらりと雪 ....
もう離さない…確かに見えた淡く繋がる未来を
無理しないで 大丈夫貴方なら だからReset&Restart
笑顔、それは嘘だよ。まだ棘が刺さったままだ。
他人を想うあま ....
誰かを抱きしめたくて
たまらない夜がある
互いの名前は知らなくていい
腕の中に温かい吐息を包んで
言葉で何かを交わすような
優しい気遣いはいらないから
飽き果てるまで貪り尽くし ....
いつか見た景色
輝く野原
「君も見たことがあるだろう?」と
耳元で聞こえたような誰かの声
「もう戻らない?」
疑問の声を心の片隅に留めたまま
今日も作業する
星はひとつでも
じっこ ....
戦に終止符を打って
静寂の中に佇むのが好きだ
それは喜ばしい瞬間だ
恐怖は刈り取られた
燻っていた火種から出た芽も摘み取られた
残っているのはなんだろう
何が残っているのだ ....
まどろみの中で聞いた
雨音は幻だったのかな
差し込んできた光に目を覚ます
少し強い風が吹いているようで
外では木々がゆらゆら踊る
当たり前に包まれた休日の昼
迷惑メールの受信履歴が ....
台所の窓から見下ろす 校庭が白く染まって
摘みとった記憶まで見つけてしまいそうだ
ふとももにあたるスカートの襞 湿り気を帯びた木の匂い
犬走り 紋白蝶 遠くのポートタワービル
木漏れ日が ....
今日 映画を見た
2回目の映画 レンタルして
こってこての恋愛映画だ
前は映画館であの人と2人
今は一人 ベッドの中
毛布にくるまって 芋虫になって
泣いた
....
いくら好きでも貴方の心は遠く
貴方の温もりが欲しい時
いつも違う人が慰めてくれた
適当な言葉が見つからず
傷付け合うのが得意な二人
優しい言葉が見つからず
本当の気持ち伝えられない ....
あの人がまるきり反対方向に消えてしまう
オレンジと黄緑が交差してベルが鳴り響く
みかさのみやでんか、って思ったより言いやすい
そんなどうでも良いおしゃべりを弄んでいると
....
傾いた掘っ建て小屋に
青く空が映える
路地の裏
湿った日陰に
小さく咲いた花は
まるで俺みたいで
誰にも見つからないように
少しも目立たないように
....
"普通"とは
とても曖昧だ
{画像=071202005950.jpg}
乾いた冬空の下で、ぼくたちは白く太い息を吐きながら、
汗にぐっしょりとなってドッチボールに戯れていた。ぼく
はみんなであり、みんなはぼくであった。白 ....
石に花をそえる
草をなでる風がそれを愛でる
遠い記憶
時が冷える
夢はとうに凍えている
窓に朝の光
手の平で顔をおおう
指の隙間から溢れてくる光
生きよう。
とぼけてしまった
お風呂上りのもーり爺さんを
いたずら好きなNさんが抱きかかえ
こころやさしいIさんがオムツをあて
ぼ〜っとしてるぼくが後ろから車椅子を入れる
車椅子に腰を下ろし ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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