8時間酒も薬も飲まなかった裸眼でいた
ギリギリのバランスを見極めたかった
おかげで8を∞や8と引っくり返せる様置き換え可能だ
水は蛇口とか枕もとの酒瓶を収納できていい
言葉が道具なのだとしたら ....
君に合鍵を返しに行くとき
君から合鍵を返されたとき
絵を描いているのです
どうかそのままで
カンバスにほとばしる赤き血潮
香る首すじはヘリオトロープ
比喩はありません
詩を書いているので ....
恋の流れ唄
こんな寂びれた
お店で
今夜も歌う
流れ唄
艶歌の歌手よ
昨日も今日も
歌うわ
流れに流れ
ぶきっちょな
バンドにあわせ
キャバレー・ナイト
男の
膝 ....
春なのね って 雨が降る
まだ冬よ って 雪が降る
ゆらゆら 解けかけて また 凍る
悲しくて 悲しくて
雨が降る
きらきらり と
ゆらゆら と
手にしているものには
いまだにXがつく
6つの火柱が綺麗だから
顔は泥まみれ
纏うはギリスーツ
プローンにて
レティクルで捉える旧態依然
解放と引き換えに
彼女は
自由を ....
{ルビ老魔法翁=ろうまほうおう}と呼ばれた男は仮にも聖職者
純真が光るヒールアイドルの歌にゃ重苦しいドラムが響くのさ
やれあいつは公務員だからくそったれさ
そっちは米兵だから鬼畜なの ....
禁忌は真っ白にほどけてゆく
きらきらと
あたりいちめんにひかる黄砂
爛れてゆく頬に
焦げ縮れてゆく髪に
明るくかがやくプルトニウムをかざろう
これで終わりなのだから
やり直すこともな ....
イタッ‥‥
ワタシの口に
またお客様がやってきました
入店拒否したばかりなのに
ズカズカとおかまいなしに来店しては、ドスンと居座る。
ワタシが振る舞う料理には ....
満月の恋
満月の夜
悲しみだけが
膨れあがり
喧嘩して
怒って
しまった
私
歴史の浅い
恋ほど
対応のパターンが少なく
どうして良いのか
分らなくなってしまう
満月 ....
今夜は眠れない
寝れそうだけど寝付けない
あの娘のことを思い出す
でもあの娘のせいじゃない
なぜだか今夜は眠れない
心が渇いて水を欲しがる
アロマオイルで満たされる ....
或る三等星を巡る地球は虹に袂があって
生む糞は三千年の香り
春秋の朝日に照り映え雨露に溶けず佇んでいる
五寸ほどの身
中心を分かつひび
通る風が言葉を作る
一頭の牝牛が ....
塞がりかけた傷を抉るように不幸は連なりやってくる。
痂の剥がれた傷は更に深く赤くなる。
いっそ殺してと叫んでも呼吸は乱れながらも正常で。
死神の気配は有りもしない。人生を離脱したいのに。
投げ ....
掠れてゆく記憶から
立ち上る陽炎
痛みだけが今もあせずに
あの恋の結末を主張し続ける
いやでいやで仕方のなかったはずの
あれやこれやは影もなく
楽しかったことの輪郭だけが
....
気持ちが柔らかい。
久しぶりに入った、
お酒のせいかな。
雨が降ったのかな。
アスファルトが濡れてる。
空は晴れてた。
唄が無理矢理、
体に入ってくる。
....
木製のパレットに
弾かれていく、水泡
そこから零れ落ちる/滲む
たくさんの、はじまり
かたどった筆先を
やわらかく
浸した水面には、
ほのかな色を持った
円卓が
広 ....
そうか、知らない町へ行くのか、もう少し僕に喋らせてよ。もうすぐ来る季節にどんな気分で臨もうか。競合する原風景の眺望、{ルビ世界=WORLD}の真っ只中で見透かされそうな暴走、ささやかな歌や ....
純白のタイル部屋
点滴へ極彩色の毒が混じる
盲目の患者は知らない
紛れもない黒さだけの汚れ
唯一の猶予は濃淡
カーテンが風を浴び
毒が混じる
甘いかをり
バラとアーモンド
患 ....
何をそんなに泣く
何か悲しい出来事が起こったんだねぇ
玩具をお姉ちゃんにとられちゃったか
よしよし。
その玩具は、君にとってとっても大事な宝物だったんだよね
君にはそれが全てだったん ....
予定のない週末に
予定を入れた
噴水を見に行く。
それで噴水を見に出かけた
ぼんやり缶コーヒー飲んだ
マラソンする人をながめた
虹が出た
ひとりぼっちだった
予定 ....
しっかりした冬だったから
色づきは
とびきりのやつを見せてくれるだろう
裏切ることもなく
期待に添うわけでもなく
ひとつきもしないうちに
まいにちさくらになるだろう ....
大井町
お
おい
ま
ち
大井町
お、お、お、お、お、
おい、おい、おい
ま、ま、ま、まってくれよ
ちょっとちょっとちょっと!
大井町
おかげさまでまあなんと ....
どこにも行くあてがなくて
彷徨っている
頭の壊れてしまった肉親に疲れ果ててしまって
終の棲家を探している
認知症患者じゃなくて
ただのおばあちゃんなら
まだ寂しく思う心があっただろうか
....
「おかあさん、そとがさわがしいね。
「冬と春がおすもうをとっているのよ。
「ふーん、どっちがつよいの?
「そうね。
まだ寒いから、冬のおすもうさんかな。
でも、さいごは冬のおすもうさんは ....
如月末日
今日も冷たい風と陰い空の日で
重いからだと虚ろうの胸の灯で
まっとうに奥行きのある
なんでもない日でした
昇り沈み陽は巡り
欠けてゆく ....
風の音が聞こえるでしょう
ほらね
何かを伝えるために
いつでも 風は必死なの
だから時々
大泣きしてしまうこともあるわ
その後は
優しい歌声を響かせて
心をふんわ ....
有難う
有り難う
ありがとう
何度口に出したら
つたわるのだろうね
只管に書きなぐったのは
感謝の言葉
どうか
どうか
仕合わせでいて
のこしたいものなんてないよ
....
気づいたら
いろんなひとが
両手で込めて
差し入れてくれた
おにぎり
箸もつかえないくらいに
元気なくなったとき
たべるといいよ、って
おにぎり
すかすかの ....
色鉛筆
画用紙のお日様
油性ペンでフローリング
コマ送りの散歩道
飛んできた野球ボール
チクチク芝生に寝転んで
雲はないけど
球根はちゃんと買わなきゃ
爪もちゃんと切らなきゃ
....
無垢なるいのちをみつめる光は
かげることのない心臓だ
だからそのいのちの影は
しずむことなく
みちるばかりで
月の亡霊のように 果てしがない海原をひっぱる
陸地の無い水平線上に ....
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