ふるびた日記の片隅に残した言葉を 忘れても
わたしの中の心の片隅に残した言葉は 忘れない
雪が解けるように消えていった
それだけの時間と それだけの思い出なのに
どれだけの気持を綴 ....
遠すぎる! 感情前線が梅雨前線に遠すぎる
リアルタイムで変化していくラインは
ニュース速報で伝達する事が出来ない!!
あからさまに
万歩計でカウントされていく素数 聖なる素数
そこに忍び寄る ....
触れ合えた喜びも抱き合った暖かさもきっと
気休め程度のカタチでしかなかった僕ら
交わる事も契り合う事もほらね、ないよ
御遊び御遊戯でしかなかった僕らなんだ
今更何を求めたって対価なんてモノはな ....
終電近い電車を降りて
人もまばらなさびしい道を
今日一日の労働の
汚れた作業着つめこんだ
きんちゃく袋をぶら下げて
今夜もおいらは{ルビ闊歩=かっぽ}する!
思い出すのは ....
らいおんは
つかれ切ったのか満たされたのか
あまいかおをして寝ている
ぐるるる
かみをかきあげながら
はにかむ
{引用=Honey come?}
じょう舌になるほど
な ....
ぼくは、
両手に新月を持ち
きみの
右横に、
眸は
きみの車椅子に
右肘を
すこしばかり
遠慮深げに乗せて、
拘縮し
折れ曲がった
きみの左手の横に、
ちいさく
....
ほら
今
手を
伸ばして
ささやく
このままそっと
抱きよせて
つよくて
優しい
あの
愛のいるところへ
たしかめたい
心のこえを
....
深い深い記憶の奥
絡み合う蔦の
苔むした石橋
深緑に輝く水に
めくり上げた素足を浸し
木漏れ日に目を細める二人
手をとり
見上げ続ける
僕らはいつも一緒だった
それぞれが
....
物語は
いつからはじまったのだろう
あれは遥かふたばの記憶
いろおにの
むらさきが見つからなくて
忍びよる気配に耐え切れず
かさぶたに触れた、指先
―――ふるえていたのだ
―― ....
指先ひとつでクリックするように
リセットボタンを押すように
ある日突然
消されてしまったワタシ
ひりつく喉の渇きも
どんより重い胸の疼きも
置き去りにしていってしまう
アナタは
....
言い過ぎないあなたが憧れだ
長いこと身一つでやってきたから気づいているし弁えている
野暮なことはしない触れすぎない離れすぎない
余計な口を利かずに働いて食べて偶に飲んで
自分が満たされるた ....
旧ソ連共産党員の娘である彼女が
映画で見た紅衛兵の隊列や
そこで振られている赤旗の
美しさについて語るとき
地上では風が強かった
冬型の気圧配置が緩んで
南から温かい湿った風 ....
なぜ
楽しい詩を書いたらって言うの
そんなに何が分かるの
僕にとって詩は過去のハキダメだから
なぜ
楽しいものは溜らないのかな
遠くから
貨物列車の轍の音が響き
耳元まで包まった毛布の温もりは
夜への抵抗を諦める
暦が弥生を告げて
色づき始めている、
翡翠を纏った木々の芽吹きを
さくらいろの気配を
止めたい ....
君に明日会えるのが
楽しみ
で そりゃもう
君に明日会ったら
嬉しみ
で そりゃもう
なんて
どうして言えないの
楽しい
にミを着せて
嬉しい
は裸のまま
うっ 寒 ....
金物店の前の交差点に
洗濯機が横たわっていた
横断中に大型の車にでも轢かれたのだろうか
歪に凹んだ体や散らばった部品に
朝いっぱいの陽射しを浴びて
きらきらと言葉のように光っていた
生 ....
とろけるチーズよ
とろけるのもいい加減にしろよ
お前ばっかりとろけまくってムカつくぜ
とろけたいのは俺の方なのに
生ヨン様を見たおばさんが「もうとろけそう〜!」って言ってた
あまり想像したく ....
目を失って
泣いてる
湖に
人の顔が
映ってる
雲一つない
空なのに
ふと見たら梅の花が咲いてたから
なんとなく笑いたくなった
「お前と結婚する奴は楽だな」
好きな人に言われたから
なんとなくバカなことがしたくなった
薄暗い6時の帰路を たどる
....
帰る時を忘れた 冬の妖精に
帰る時を教える 暖かい南風
一面に広がる 明るい光は
昨日の悲しみや不安さえも
忘れさせてくれるよ
新しい季節に ほら
胸の奥にしまい込 ....
俺は猫だ。
とは言っても猫という俗称もニンゲンが勝手に付けたものだから、「俺は猫だ。」と言うのには少々抵抗がある。
本来我々には「ニャンジャラス界ニャンゾラス門ツメカクス綱ガブリヌス目ウニ ....
車のフロントガラスも汚れています
黄砂の舞う季節ですから
灰色に立ち込めた巨きな空から
はらはらと小雨が落ちてきます
私のふるふる震える魂は
大地のあちらこちらを徘徊しています
....
お月様のうしろで
キスしよう
誰からも見えないよ
真っ暗な中で
ふたりきり
荒涼とした大地から
地球を見下ろして
ふたりでキスしよう
笑いながら
じゃれあいな ....
おまえはあの日で出来ていて
爪の先には昨日の日付が
小さな黒字で書かれてる
おまえ、おまえよ
ぱちんと弾いた爪の
かけたものの飛んだ先は
明日ではないのだ
おまえ、おまえよ
体 ....
見たものを
すべて
心の中に閉じ込めて
持って行きたい
今夜
それなのに
掌に掬った水のように
うわずった声が
後から後から
唇からこぼれては
二度と取り戻せない
だ ....
貴方の匂いを忘れてしまいました
貴方の平熱を忘れてしまいました
貴方の表情を忘れてしまいました
だけど貴方の声が忘れられないの
電話で一言だけ呼んだ私の名前が
その時の言 ....
そんなふうに
春が眠り 寝息が聞こえて
やすらって いたなら
霞むんだ
高雲の桜色の空に やってきた
風にほんのりと
春の靄は大きな体を
この地にあずけきって
眠っている
....
もう、
どこからどこまでが地図だったかなんて
関係なくなって
美しいことをいうよ
きみはきみで
ごらん、
すれ違う人々の両手には、何か
約束のようなものがぶら下がっているね
....
かわずが関節炎になりやすい季節
うぐいすは宣伝活動に忙殺され
太陽は黄ばんだ寝間着のまま
おがわはさらさらを研究している
野草はこどものやわらかい
残酷な手をおそれている
樹木は年々求 ....
春がやってくるらしい
新しい旅立ち
夢に向って新たな一歩
憎たらしい春
くそったれ 春
意地悪な春
花たちが咲き誇り
どこもかしこもいい匂い
狂ったみたいに
ホーホケキョ ホーホケキ ....
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