信じれば信じるほどに、何者かから遠ざかって
投票用紙の裏側で泣いてる声にも気付かない
僕たち、とってもか弱い生き物だからさ
散歩が終わらないのは、羽根を使いたくないから
余計に時間がか ....
片手間な翠だけが顔ぶれを合わせる
種付された回数券で、水切りを追った
一歩間を置いて、はいあがる(奔放な色彩)
泣き叫ぶよう。青花は、化粧箱へ支払われ
脳天気な威嚇が、殺風景な砂礫へと添い寝し ....
自称詩人の集まりではない
自称詩人のいる家族に
霊が憑いていると言って
何百万もする壺を売り付ける
所謂霊感商法や
自称詩人を集めて
自称詩人同士を死ぬまで
闘わせる合同拳闘式で有名な団 ....
風が冷たくなると
君の低い声が
冬を伝えに来るのです
頬を横切りながら
口づけをしない
君の幻は
元気そうで
会えなくなっても
きっと動いてる
君の時間を
僕は奪わない
....
踊っている、躍っている
リズムが旋律が響きが
不思議な渦を巻きながら
迫って来る声、
沸き上がる直観が情動が
自由なイメージへと昇華されて
イメージは限りなく広がり
発声する、歌い語 ....
○「力の抜き方」
力を抜きなさい!
力を抜きなさい!
と弓の先生に繰り返して言われてきたが
力が全然抜けなかった
しかし、この頃やっと抜けるようになった
力をぎゅっと直前にいっぱい入れると ....
街から消えた人たちが
泳ぎ疲れた目で
空を見る
時間も言葉も
自由だったから
今日までは
使えた魔法が
明日からは
使えなくなる
その寂しさを
逃すために
僕等は眠り ....
心細くなっていくのは
日が暮れるからだ
寒いからだ
暗いからだ
人生と重ね秋
子も生まれ
君のお家は
上る春
ライジング・サン
じゃないか
春売って
酒浴びてなお
恋に ....
猫をふんにゃった
奴をふんにゃった
母をふんにゃった
耳をふんにゃった
蝶をふんにゃった
山をふんにゃった
日は天高く
風は弱く
おそれなく
本日は
人生で一番
....
おねがい、ぼくを、ころしてくれないか。頭の中のきみは、水色の、ぼくだけがしっている秘密基地で、ぼくをまっていてくれている。それが希望以外のなんだというのか。きっと、かわいいかおをしているんだろうね、声 ....
そして
宙の月の光に
照らされて
魂(いのち)は
歌を歌う
{引用=※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。}
ふかふかのベッドに仰向けに寝転んだまま昼過ぎまでなにもせず、時折脳裏を過る残酷な妄想がひとつくらい本当になればいいのにと罪深い遊びに浸り、それに飽きて起き上がる頃にはもう日は傾き始めていた、大きな ....
9月になればまた学校が始まり、けれど暑さはまだまだ過ぎ去ってくれず、プールに入り終えたような夢見の感じが幻熱のように僕らを冒している 時間をゆるやかにしかし直角に左折するような季節のうつりかわり 教室 ....
夏の始まりは曇天 灰色の雲がたなびき 川として日常は過ぎ
ランチにはまだまだ早いな 僕は思った
流れ星を探すよりタイムカプセルを埋めよう
そんな僕は 飛行機の乗客で
23歳 透明なはずの身体が ....
精神病棟の患者、職員に観劇して貰う為
ボクが宮澤賢治の童話『よだかの星』を
戯曲にしたのはいつのことだっただろう
よたか役は
臨床心理士のキナメリさんにお願いし
星に向かって飛んでいく最 ....
なんでもない一日が
なんでもなく過ぎようとして
でもわたしはやっぱりたましいの
不思議な深みにはまってしまい
途方に暮れる
押し寄せる苦痛
沈み込む哀しみ
息をつめて覗き込む
....
私はあそこに住んでいた
だから帰りたいと思うのだろう
いつか
いつの日にか
元の姿に戻って
愛しい人と再び会って
帰って行くのだろう
懐かしい家に
言葉も忘れて
静かに漂いながら
....
○「精子バンク卵子バンク時代」
これからは
血のつながりよりも血統だ!
○「人間関係」
人間関係は
相手との調整だ!
○「老化」
入れ歯
老眼鏡
補聴器
カツラ
紙パンツ ....
男は、病が原因で生涯を閉じた。
生前には趣味であったロードサイクルを愉しみ、日本中を巡っては自転車ライフの素晴らしさを伝え、たくさんの人たちと交流した。
男はよくテレビやラ ....
叫ぶように笑う 君の癖に触れて
押さえつけられた 涙の気配に気づく
いつもはしゃいで 明るい君がふと見せる
深い影の中 手を伸ばしてみたくなる
悲しい記憶を乗り越えてく
空を飛ぶより ....
救助申請。真夏にやめろよ。
腐った女が雑居ビルの踊り場で。
ドアが半開きで見つけたのは身内。
最後の訪問は死亡推定時刻、同刻。
宗教法人”ありとあらゆる生命の犠牲の拒絶をアクシズとして、不 ....
ねえ、甘いものだけ
皿の上にならべたよ
ねえ、食べ物のことだけ
今日は考えるって約束
すみれの匂いがする
そんなことってあるわけない
象意の随意による不本意
小便が止まらねえ
....
二〇二一年八月一日 「断章」
かれがおれの体内に横たわっているうちに、そのアイデンティティは永久に消滅していった。かれを二度と解放するつもりのないことはわかっており、かれの真実の飛行は、今 ....
帰ろう
窓は開けたから
明かりもついたまま
温かいスープまである
帰ろう
足の折れたベンチと
錆びの落ちないすべり台
乗客のほとんどいないバスが走る
ひび割れたコンクリートの垂 ....
あのひとが僕のことをかんがえてくれている可能性はあるだろうか。あのひとはいま笑顔だろうか。きっと雨が降っている、田舎で、きみは濡れながら笑顔で、雨に打たれているのだろう。空は真っ暗で、きみは、真っ白な ....
ゲリ、ゲリ、ゲリラ
豪雨の降る夜
特別避難警報が鳴り響く中
どさくさ紛れに
逃げ出した精神病院
追って来るのは
氾濫した川の濁流と
いつもの奴らの声だけだ
「ゲリ、ゲリ、ゲリラ
ゲリ ....
心模様は
ゆったりと落ちて
貼られた桟橋から
ガラクタが投げ出された
でっぷりとしたぬいぐるみの釦を眺める
....
「今すれ違ったクルマ
SUVなのにシャコタンだったぞ
意味不明だな」
「あぁ、確かに車高の高い車を買って
車高を低くするためにお金をかける
バカみたいだけど」
「そうだね
でも ....
みんみん蝉が鳴いている
曇天空に、ただ一匹
細かい雨が降っている
みんみん蝉は鳴き続ける
それは私の心に木霊する
抑え難い生命の高まりが
溢れ続ける生への執着が
私の魂を掻き立て ....
肩越しに見える夕陽が
傷跡みたいに赤く
落っこちそうで
揺れている
並ぶのは景色ばかり
それでも
君が振り返ると
音なんてしないのに
ギュッと
掴んだ手首は
熱くなる
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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