目を覚ませばそこに 新しい朝が来る
昨日までの嘘や穢れを忘れた
永遠というものが もしもあるのなら
今この時刻(とき)を止めて
繋いでおきたい
これから歩く道は あなただ ....
傘を持っていたけれど
わざと濡れて帰りました。
一片の隙間も残さずに
体中がぐっしょりと濡れて
重たくなりました。
見えていますか。
濡れるのはイヤじゃないって
自分に言い聞 ....
壊れた光を抱き
小さな別れが灯り
足もとに背にまとわりつき
押しのけても押しのけても
指が沈むほどやわらかな
淡くやさしいうたを唱う
ひとつはひとつだと言う
それでも ....
宵の群青
まぁるい月に
控えめな 冬の星
薄い 雲は
氷の飛礫
凛とした
空気の冷たさは
春めく景色に
待ったをかけて
早咲きの花々を ....
待合室の本棚で
文脈が所在なく足を抱えている
現代の錬金術師が白衣を着込み
セロトニンとドパミンを調律する
部屋の隅々まで描いた木は私は統計になる
意識が目の裏と舌の上で目まぐるしく動き
....
(おおい)
鳥たちよ
銀鼠の朝に踊る鳥たちよ
何故そんなに楽しそうなのだ
おれはこんなにも憂鬱であるというのに
この旋回には意味があるんです
あなたには理解できないでしょうけど
....
「人間関係はゲームのようなもの」
と 言い切ってしまえるあなたに
手札を見せて戦う癖のついた
わたしは退屈ですか?
理由がどうの?
戦略?
テクニック?
そんなものは ....
もう何がほしいというでもなく
この手を伸ばしたところで
ただ風の音が吹き過ぎるばかりです
( 飢えた狼の輪郭は透けて・・・ )
「ここは、なんにもない場所です」
そう呟いて落とし ....
電話が鳴り続けている
僕は部屋に居ないよ
電話が鳴り続けている
誰も居ないよ ここには
電話が鳴り続けている
....
とろける舌先
めくるめく快感
貴方のキス
ずっとずっと好きでした。
苦しくて
切なくて
愛しくて
熱くなる
貴方の匂い
貴方の仕草
貴方の煙草
貴方の吐息
080301
バリンボリンと音がする
音がするので怖くなる
花火の値上げに
小麦粉値上げ
円い大豆も値を上げる
バリンボリンと音がして
高い高 ....
真白に染まる朝の光浴びて
穢れ無き優しさを持った貴女は微笑む
別れの朝に白妙という言葉を贈ろう
貴女はいつも優しいから
桜咲け
真白に染まる白日の中で
辛いときに手を差し伸べる貴女 ....
惑星 水脈 観世音
チーズ カタクチイワシ 明けましておめでとう
干からびる 夏の朝 みどり
ありがとう こんにちは ありがとう
振動 巡礼 盂蘭盆会 門柱 亀甲 惑星 惑星 惑星 惑星
干 ....
窓が開いている
閉じる
また開いている
閉じる
人は時々
開いてしまう
記憶の窓に閉じていく
右足と左足の発する音は
明瞭に違っていて
それは大地を踏みしめる
力の違いでもある
厳密に言えば僕は
左に軽くよろけながら
歩いているのだ
それが右手の小指に感じる
鈍い痛 ....
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愛に飢えているわけではありません。
恋に憧れているわけではありません。
ただ一途に想いたいのです。
自分のすべてを忘れてあなたに
わたしのすべてを ....
細流のたおやかな調べが踊る道
たとえばあなたとわたしが
おなじ方向に向かって
おなじ道を歩いているとして
どちらかが先に進んでいたり
後ろを歩いていたり
やさしいあなたはもしかすると
....
かべにいつまでも描く手をやめない
(やさしさまでこすり付けないで)
夢のなかで きみは
何もない荒れた家
かまわず境をなくし触れてきた
少しだけある地下室
何もないと思わせる、 ....
紅茶は砂糖を入れないと
味のバランスが取れていない
ように思える生粋の日本人
紅茶色が一番好きで
カーディガンも
スカートもいつだって
濃淡さまざま紅茶色
ペットボトルの紅茶は
....
あぁ あんたは一体何なんだ
俺の一体何なんだ
一つのようで、二つのようで
同じようで、違うようで
あぁ あんたは一体何者なんだ
俺の一体何なんだ
友達なのか、ライバルなのか
友情か、 ....
ああ
いくつもの候補があったよ
さくらとか、みかんとか、まりんとか
植物や風景が多かったかな
もう生まれてくる季節なんか
どうでもよくってね
まろんとか、こなつとか、みさきとか
次々 ....
どうせ生まれたなら何かを成したいと誰もが思うはずだ。夢を抱くはずだ。成功を夢見るはずだ。
どうせ死ぬなら生きてても意味ねぇって誰もが思うはずだ。絶望するはずだ。嘆き悲しむはずだ。
でもどうい ....
君の爪を追い駈ける僕の瞳が乾いている。選んだカードで犬が吠え、西の空に嬰児を孕む満ち過ぎた月がじっとりと沈む。辰巳の空中から見た東京の亡霊がゆっくりと赤色の息を吸い、そして吐く。月桂樹の輪 ....
それ以上
踏み込まれないための予防線
巡らす有刺鉄線
あの人の本音はどこにありますか?
その領域に垣間見える
黒の黒さに
望むところって笑う
僕の声が届いていますか?
....
明日の4時には新宿であきと待ち合わせをする
それから昨日買ったワンピースを着て
エナメルの靴を鳴らしながらあきと会う
夜、吸わない煙草を吸うフリをして東京タワーに恋をする
ベランダでいつも ....
夏だった
夜中にはじめておまえが来て
朝まで風呂場でいちゃついていた
ゆぶねでおまえはなんども痙攣して
ねむったように首をうなだれていた
さいごはしょんべんまで飲まされて ....
記号となった
分岐点のひとつひとつが
日付変更線を
越えていく
書き忘れた欄に
いつか名前は記されるから
鳥に名前はなくても
南の島は待っている
春は匂いなのに
雪はこの胸に ....
創書日和「月」 往還
月に巨大な鏡を置いて望遠鏡で覗いてみた
レンズの視界のなかで望遠鏡を覗きながら手をふるのは
自分がするよりも少し遅れて手をふる
2.56秒前の私
無数の少しずつ ....
じょうずに結えない髪の、かきわけたその奥に、
海が広がっている
黒い底は伸びて、光を吸いこんでいる
あなたがその闇へと、手をのばしては
救おうとする影を
あてずっぽうに踏んで、遊ぶ
....
無いようで在るもの
それは暖かな「風」でしょうか
それとも冷たい「時」なのでしょうか
在るようで無いもの
それは尊い「霊}でしょうか
それとも厳かな「魂」なの ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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