綻んでく夢
繕った縫いぐるみ
ツギハギだらけで
投げ棄てた全て
「甘え」と呼んだ君
間違ったのかなぁ
初めだけ上手く縫い合わせた
汚れた顔はすぐに切り取って棄てた
....
「もっと光を」
「もっと光を」
「もっと光を」
「もっと光を」
朽ちた羽虫
熱に焼かれ
光の方へ
燃え尽きても
瞳枯れて、もう見えな ....
「沈んでくオヒサマ止めて」
夕闇に染まる僕ら
月明かり 彩る偽火
そんなんじゃ歩けなくて
木々に、留まる、冬の蛍
照らす、夜空、凍えたまま
熱の、冷めた、贋物の火
....
夜のような血液に充たされたい時があって、
なけない時は特に 私の腕に涙を流してみる
感情の臨界点を探している
蓋のない砂漠を見ている
砂塵に呑み込まれて蜃気楼
くらくらする頭、エ ....
ある日突然
人を魅了するような
やさしく穏やかな
寛大で力強い
音を奏でられるはずもなく
今日も地道に
地味な練習
そんな音を奏でるには
日々流れゆく音に耳を澄まし
イメージ膨ら ....
アートなどとかこつけて
モノづくりをするヤツがいたな
馬鹿らしい
アートなんて芸術って意味なんじゃねーよ
芸術ってのはな
モノづくりってのはな
自分のクローンを作るって事な ....
意識には軸がある
眠る独楽のように
外からは静止しているように見えて
存在を大地に穿ってゆく
そして
頂は常に天を向き
宇宙の何処かにあるであろう
とおい故郷を指し示す
独り楽しく ....
すみませんが部長、
しばらくの間、雷オヤジになってもいいですか?
ドリフの雷様じゃなくてドラえもんの神成さんみたいにさせて下さい
今この場だけで構いません あなたに向かって怒鳴らせて下さい
コ ....
08/03/02
平原児といわれた男
カーボーイ稼業に精を出し
酒も余り飲まず
無駄遣いしない律儀な男
給料を貯めて牧場経営に乗り出して
その地方 ....
類人猿の
波打ち際で
太陽は沈まない
沈まない太陽の
その向こうに
地平線はあった
もう帰る家が
ありません
噛み付いた腕から
流れていく、深層
とめどない呼応の先で
波打つ音叉から
溢れるのは
光、の、ようなもの
例えばそれは
あの
白に、似た
**** ....
ざんばり ざんばりと いぬがないている
雪の準備をする
まんなかには空洞があるので
けもののようにすると よくひびく
肺のふをたいこにするのは
ああ 森の?
こぶしが地面についているや ....
さみしいな
さみしいなと気づいたら何回もそう呟いている
少しの時間でも逢いたい
疲れているのは本当だけど
体の疲れが例えピークでも
少しでも逢いたい
相手の気持ちを考えて
お互いに寂しさ ....
私の前を
一台のトラクターが通っていく
エンジンは悲鳴を上げ
しかしその音と反比例するかのごとき
スピードで
私の前を
一台のトラクターが通っていく
タバコを燻らし
もう片方の手は ....
新宿駅のホームで
母親が呼んだ駅員は
先っぽがクワ型の棒で
線路から何かをつまみあげた
猫の死体か何か?と
恐れおののき見ていたが
つまみあげたのは
桜色の靴だった
....
愛されたかった
そう、愛されたかった
居場所が欲しかった
帰る場所が欲しかった
安心して眠れる場所が、欲しかった
違和感を蹴飛ばして
思い込みをぶん殴って
....
湧き上がる温かい気持ちをその気持ちをそのその
また吹き上がるものを大切に包んでは静かにあなたの
手をほどきはらはら、頭上から落葉が降ったのです
ガラスでできた手指が滑らかにすべり
....
知ることは幸福でないと想っていた若き頃
持つこともさほど意味がないこととわかっていた
人に命ずるより
動かされるほうが楽しいとも
宮殿に住むよりも
羊飼いのほうが楽しい
愛すべき住む場 ....
君は震えて傾いでいます
それが誕生という時間の持つスタイルだから
僕も君と同様に傾いでいるけれども
それはもうどうでもいいこと
昨日見た父の遺骨の埋葬されている墓地の
白 ....
いつまでも君を好きじゃだめですか。
ずっと片想いしてちゃだめですか。
君に出会って芽生えた気持ちは
抱きしめて欲しいじゃなくて
抱きしめたい。
必要としているじゃなくて
必要とされたい ....
目を閉じれば
貴方はそこにいる
目を開ければ
貴方がそこにいる
目玉焼きの匂い
コーヒーの香り
トースターの音
洗濯機の音
朝日がまぶしい
カラオケ行って
ランチ食べて
....
もしも 僕の片手にあるコップ一杯の 血液で
君の寿命が延びるって言われたら 喜んで
手首差し出せるかな 冗談だよ 半分だけ
もう半分は 君の願い
その半分が 僕の本気
同情 買う ....
流線 閃く 遠く こだま
君は 光速で 思い出に 褪せる
届きたくて 伝えたくて
泣いた 想い 弾かれ 消えた
浮かべる 願い 込めた しゃぼん
風に まかれ 弾け 消えた
瓦 ....
タモリさんがサングラスを外して
ニュースの現地リポーターへ転向した
昼の番組はロウ人形で声は出ている
万事不都合は消えていた
そうですね、
そう言えばうちの九十になったお ....
冬の雨と強い風は
春が来る予告のようで
哀しくなるね
春より冬が好きさ
オルゴールの似合う季節
私の指先が赤く染まる
今夜もお父さんが焚く
甘いお香にくすぐられながら
目を閉じる ....
目が覚めると
あたりは墨汁をぶちまけたようで
青はかすかな光を投げていた
体がとてつもなく重い
重力の法則でも変わったのか
それにこの気だるさ
身体の隅々まで
毛の一本一本にまで染み付い ....
人が多いと感じました。
けれど、その内の一人でした。
子供がうざいと思いました。
けれど、僕も子供でした。
どこかへ行きたいと思いました。
みんなそうなのかも、知れません。
....
目を覚ませばそこに 新しい朝が来る
昨日までの嘘や穢れを忘れた
永遠というものが もしもあるのなら
今この時刻(とき)を止めて
繋いでおきたい
これから歩く道は あなただ ....
傘を持っていたけれど
わざと濡れて帰りました。
一片の隙間も残さずに
体中がぐっしょりと濡れて
重たくなりました。
見えていますか。
濡れるのはイヤじゃないって
自分に言い聞 ....
壊れた光を抱き
小さな別れが灯り
足もとに背にまとわりつき
押しのけても押しのけても
指が沈むほどやわらかな
淡くやさしいうたを唱う
ひとつはひとつだと言う
それでも ....
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