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ぶくぶくぶくぶく
ぶくぶくぶくぶく
風呂は大きい。
ぼくは魚になって
夜中の風呂場に泳ぐ、
ぐうたら魚。
体にもんもんができて、
ぼくはいっ ....
早春 せせらぎが白昼の形式に挿入されている
のさ
皮膚に嗅覚をはたらかせると
柑橘系の香料のにおいのするあなたよ
身体を重ねて両手を握りあえば
言葉の裏側を逆さまに歩いてい ....
カウ・ボーイがあたしに言った
「忘れ物だよ」
あたしは
忘れたんじゃない
わざと置いていったのだ
もう
いらないから
「よかったら
あげ ....
皿の上に不恰好な卵焼き
違うようホットケーキだようと
いもうとがきゃんきゃん吠え立てている
味は悪くないぞいもうとよ
頭を撫でてやると
子供じゃないんだからと言って
手をぽんと払われた ....
ほんとはね
こんなふうに困らせたいわけじゃない
あなたの そんな顔を見たかったわけじゃない
傷つけたかったわけじゃない
こんな顔して会いたかったわけじゃない
もう 優しい言葉をかけるのは ....
風に吹かれて
散り舞い
降りやまぬ塵
塵は
つもり
やがて
土に
風に吹かれて
散り舞い
降りやまぬ塵
どこからか音がしている
いまから探しにゆくんだ
ぼくらがはぐれた場所を
孤独がしみてくるよ
バイク、トラック、バス
クルマなのかどうか
どこからか音がしてい ....
午後十一時四十五分
きらきら星がひかる
ひんやりみそ汁みたいな匂い
外灯に白く彩られて
自転車がすぎてゆく
きみも誰かとそうか
午後十一時四十五分
き ....
いたい
と 君が言って
いたい
と それを何度も
くりかえすうちに
いたい
は ちいさなけものの形になって
遠くへ走 ....
すこし寒い朝と
すこし寒い夜と
あなたはそれでいいと
あなたは言うのでした
かなしみはどこにもないと
よろこびの逆はきっと
いつか色あせてし ....
人が生まれる
前のことを
死んだ
とは言わない
人が生まれて
生きたから
死んだ
と言うのだ
今日も定刻通り
汽車が来る
ぴかぴかひかってるなにか
あれは、ほし
まばたきをした
きみがいた
まばたきをした
きみがきえた
ぜつぼう/きぼう/ぜつぼう/きぼう
めをしろくろさせている
そして ....
地平の果てまでも
永遠に続くような 街並み
今日も 曇天は目配せする
低い土地に
風はゆっくり 堆積して 吹きだまる
喫茶の二階から
試掘のパイプを繋ぐ
今 過ぎていった ....
ねむいのか まぶしいのか
わらいたいのか よくわからない
とにかく目を細めて見ている
爪は色を置いたよりも
きれいな色を
しているし 空も意外と透明度の少ない
くっきりとした色をしている
....
人は
外界の未知なるものを
素晴らしいと感動するが
自分の体にある
内側の未来を汚らわしく思う
....
君とキスばかりしていたら
窓からはいるそよ風が
いちごの甘い匂いになって
君の舌も綿菓子みたいに
しゅるしゅると溶けていって
つないだ左手が
初めて温度を知った気がした
やわいき ....
昼夜を問わず、働いているあたしたちは
お天道様と一緒に
寝起きしているおさるさんより
少しだけ不幸せなのかな
凍えるような寒さが緩み
やっとぽかぽかしてきたら
今度は花粉症が猛威を ....
真夜中のベランダで
ぼんやりと
星を眺めながら
洗濯物を干していると
昨日すべてを
吹き払った
風のなごりが
夜空をそよぎ
よれたTシャツが
かすかに揺れる
季節はずれ ....
誰が死んでも喜べない
うっわつらな心ん中で
魂が逆様に浮かんで
気持ちが手遅れになっているのがわかるんだ
『無意味』という
くすんでしまった
いのちが逆様に沈んで
言葉が枯れ切ってい ....
言葉が私の家のドアをノックするときは
必ず私はベッドの中で
毛布を何重にもして身構えている
私は怖いのだ 言葉が
私の[しん]に触れてしまうであろう 言葉が
コーヒーの入ったマグ ....
たった1度のテロで汚染される土地に
ビルなんか建てるもんじゃない
石ころ一つで割れてしまう雨戸に
鍵をかけるなんて馬鹿らしい
記憶ほど確かなものはない
突き破ろうとすると飲まれてしまうし
....
東京の山中に梅花をさがす
そのための前夜祭がおこなわれた
きみは友だちと肴を集めた
ぼくはウィスキーと葡萄酒を用意したが
梅酒のないことを悲しんだ
宴たけなわ
酒と肴の上に
三月の雨 ....
綻んでく夢
繕った縫いぐるみ
ツギハギだらけで
投げ棄てた全て
「甘え」と呼んだ君
間違ったのかなぁ
初めだけ上手く縫い合わせた
汚れた顔はすぐに切り取って棄てた
....
「もっと光を」
「もっと光を」
「もっと光を」
「もっと光を」
朽ちた羽虫
熱に焼かれ
光の方へ
燃え尽きても
瞳枯れて、もう見えな ....
「沈んでくオヒサマ止めて」
夕闇に染まる僕ら
月明かり 彩る偽火
そんなんじゃ歩けなくて
木々に、留まる、冬の蛍
照らす、夜空、凍えたまま
熱の、冷めた、贋物の火
....
夜のような血液に充たされたい時があって、
なけない時は特に 私の腕に涙を流してみる
感情の臨界点を探している
蓋のない砂漠を見ている
砂塵に呑み込まれて蜃気楼
くらくらする頭、エ ....
ある日突然
人を魅了するような
やさしく穏やかな
寛大で力強い
音を奏でられるはずもなく
今日も地道に
地味な練習
そんな音を奏でるには
日々流れゆく音に耳を澄まし
イメージ膨ら ....
アートなどとかこつけて
モノづくりをするヤツがいたな
馬鹿らしい
アートなんて芸術って意味なんじゃねーよ
芸術ってのはな
モノづくりってのはな
自分のクローンを作るって事な ....
意識には軸がある
眠る独楽のように
外からは静止しているように見えて
存在を大地に穿ってゆく
そして
頂は常に天を向き
宇宙の何処かにあるであろう
とおい故郷を指し示す
独り楽しく ....
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