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ディスプレイに埃が積もってる。
水際で(ねえ)生きている自信が無かった。
私は字ばかり食べて生きてきたから。
ラズベリーが、美味しいのかも、知らない。
でも唇にラズベリーを塗りつけて ....
カマキリのハーモニカが落ちていた
とても小さなハーモニカだった
むかし見せてもらったものと
同じ形をしていた
困っているといけないので
姿をよく見かける草花の側に置いた
数日後窓辺 ....
一度とりとめもなく書き込んでみようと思った。散文詩と言えるものなのか独白詩と言えるものなのか、掴み所のない読み物として、もちろんあとで推敲することもなく、かといって顕かな誤字が有れば手直しもする ....
二週間ほどが経ってもまだ興奮冷めやらぬ
二週間前の日曜日
確かに私は見たのだ
予想だにしなかった誕生日プレゼント
私にとっては一ヶ月早い誕生日のお祝いだった
しかもとても大きな大きすぎる ....
上の人から話がきたぜ
「おにが金をもっている。おにがしまに行け」
だとよ
おい、さる、きじ、犬、
行くぜ
着いたぜ
さくせんかいぎだ
まず、犬が行って
おにをゆだんさせ ....
風が撫でる葦原の先に
影が落ちる
夜明けの燈を孕んだ
鳥の瞳は
まだ濁っていない
羽音は
梵鐘の余韻に似て
打ち寄せる波間に滲む
彼方で鴉が啼く
誰の名を呼ぶ声か
一羽、また一 ....
折れそうな意志と、割れそうな石
君は私をみず、
語らいの時計をみていると云う
なにもみないことと
同じだねと云うと
私に聴こえない
怯えた声で言い訳をするね
祈りには美 ....
灰白のコンクリート剥き出し
絶えざる空爆に崩れ落ち
ひたひたと歩み入る
自らの内部の裸形の現に
善きもの美しきもの
霊性の花束を
自らの意志を以て投げ入れんと
破水し獣声荒れ狂う乱打 ....
ひとりで眠る
白い 心臓
星が ぱちぱち 輝いた
くすんだ髪が 目にかかる
わたしは 一つも変わらないまま
とおくの過去に まどろんだ
ひとりで死んだ
白い ざわめき
月も ....
世界は厳しかった
世界はなんか妙に厳しかった
世界は大分楽なんやな思うた
世界はもろくそに厳しかった
世界はクソだった
世界はもろにクソだった
世界はもろにもろ ....
孤独を抱えた少女が
賑やかな歓楽街を彷徨うと
銃を持った奴らが
今夜の的を物色していた
その中の一人が
引き金を引いた
たちまち朱殷に染まる花びら
少女はタヒんで女になった
街の風景か ....
怪物だ〜れだ
わたしは働いていますか?
いいえいません
友だちはいますか
いいえいません
何か世の中のためになっていますか?
なっていません
家族とは仲がいいですか
口を利いたこと ....
悲しい曲や
恐ろしい曲は似合わない
そう、
G線上のアリアが良い
平安と静けさがどこまでも
遠くまで届くあのメロディ
冬の暖かな日に散った花の想い
よほどあなたを愛していたの ....
あれからまた百年がたち
わたしたちは まだ無知だった
岩とか、波とか
空とか
そういうもののほうが
まだ世界をよく知っていた
まえの百年にしてきたことを
ひとつずつなぞって
....
情報のスペシャリストが
どうしても罠で
FBIとかをなぜかなりました
でも
ほんとうは居酒屋じゃなかった気もします
酒を飲まなやってけません
そんなのにまた夜
前から走ってくる3 ....
可哀相に
末期の息の定まらぬなか
彼女は逝つた
夭折の詩人
美しい稱號
だけど僕は敢へて
可哀相に、と云ふ
死んだ若者は
祟りなす事すら知らず
今日を棄てゝ
明日は冥府を彷徨ふ ....
拒む亡霊たちよ
大地を震わし 立ち 塞がり
熱それは
雨か風なのか
我は夢を見続ける
....
明日明後日しあさつて
日々は過ぎていきますが
僕は今日の生活の
覇者となれゝばいゝのです。
取り敢へず
取り敢へず
で 日々は
更新されますが
取り敢へず、今日を攻めやう
....
呼ぶ名前すら知らず絵学ぶよ。
よぶなまえすらしらずえまなぶよ
私の潜る余白と読破、夜、雲の下は。
わたしのもぐるよはくとどくはよるくものしたわ
太古、鱗ごと心動いた。
たいこ ....
ヤ、ヤ、畸つ怪なり幻影
新左衛門大刀を拔き放てり
とか
僕はいつ迄も冒険譚を追つてゐたいが
内面の慾求には
いつも負けてしまふ
詩
に向かふ
のだ
とか
念押し ....
○「薬の管理」
ボケてくると
薬を飲み忘れたり
薬を飲み過ぎたりが
しょっちゅう起きる
そばに誰かいないと
薬の管理ができない
お薬手帳よりもお薬の管理だ
○「人生の道」
いつか ....
ほー、ほー、ほーたる来い
こっちのみーずは、あーまいよ
ローレライは必ず美しい顔をしている
優しい歌声で唄い
多くの男を捕らえるために常に魅惑的だ
今宵もまたひとり
「歌を ....
飛び交う砲弾は 罪なき子どもを傷つけ
飛び交う呟きは 罪なき誰かを傷つける
そこにはルールはなく
人権を無視した軽視や蔑視
差別発言が幅を利かせ
怒りの矛先はトチ狂った方角へと拡散し
....
小さくちぎった新聞紙
丸めてバケツの水に浸す
指先から冷たさが伝ってきた
「新聞紙で窓を拭けば、綺麗になるよ」
そう教えてくれたのはかつてお世話になった教会牧師の奥さんだった
年末が近づ ....
火をおこし護摩木が焚べられる
般若心経が唱えられ
炎が燃え盛るにつれて読経は速くなる
一緒に唱えていると
息継ぎをするのが難しい
滑らかに歌うような僧侶は
どうやって息継ぎをしているのだろ ....
夜闇の来て
時がしずまる頃
翼をひろげ
今にも飛び立とうとする
あの自由の羽ばたき
聴こえて来る
金星も木星もオリオンも
天空に輝き放ち火花散らし
思考意志の生動浮き彫りに
ぐ ....
生きとし生ける
群衆は群れる羊たち
然しそれぞれが
詩を持つてゐる
俺の愛し子
美しき若者で
あつた俺は
狼で
あつた俺を
自ら屠つた
銃を持つのは
最後の獸らしき
臭 ....
イノセントな白いワンピースの君
強い風の中スカートをなびかせる
いつまでもいつまでも
私の心の鏡に写っている
永遠なんて信じるかい?
私は信じる
君の存在があるから信じる
朝焼けの光の中に立つ影が
まぼろしだったか
夜更かしを楽しむ吸血鬼の集会が
まぼろしだったか
転落だらけの人生で
過去のトクベツだけがキラキラキラリと
泣きたいく ....
自分を憎むしかないのか
それももうやり尽くした感がある
もう充分だろう
輝く自分を
ありのままに愛せればいいじゃないか
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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