この空のもと
一輪の花が咲いている
それはあなたのようで
五月の風に揺れながら
美しい声で歌っていた
出逢ったことが不思議で
わたしは日々あなたの文字を追い
あなたは日々わたしを追い ....
(君のようにわたしはなれない)
星の流れるさみしいよるには
悲しみも流して、染ませるから
雨のはげしく叩くよるには
聴こえない子守唄を うたおう
花火の終わった白けた
夜空のした
醜 ....
蛇神さまに逢いたくて
山の果てまで分け入った
なにを訊きたいわけでなく
信仰しているわけでもない
おまえが邪魔になったって
云われたけれども納得できずに
....
消える今日の残光を
暮れの頂きから
仰ぎ見れば
鋼の光塊
脳髄突き抜け
残余の空隙に
世界想念
その手を掛け
自らを思考し始める
空隙の意識の
私の心魂
舞台とし
既にし
....
恋はまやかし
見えていないホント
見えているファンタジー
落ちる前に気づけた
ような
君と見る景色
二度とない絶景
あまりにも美しすぎて
僕は浮いた
でもすべてが消えていく
....
ずいぶん昔の自分の詩を
読み返すことがある
ちょくちょく読み返して直したりすることもあれば
十年ぶりくらいに掘り出してきて、ただ
読んでみたり
いいとか、わるいとか
そんなことも思わずに
....
僕は朝8時15分の諦念となって
目やにの汚い気持ちの悪い顔で
正面衝突するように外に飛び出す
そんで近所にある小学校の校庭で
あどけなく遊ぶ子供たちと
会話をしようと試みる
「お兄さんは学 ....
○「詩とは」
僕にとってはわけがわからないのが
詩だ
説明できないことを表現しようとしているからだろう
世の中には説明できないことが
いっぱいある
神は説明できない
無も説明できない
....
砂漠のバス待合所で
君と雨宿りをする
雨は降っていないけれど
いつか降るのを待って
二人で雨宿りをしている
いつもこうして
何かを待っている
そして待っている間は
いつも君が隣 ....
たとえば喫茶店
慌てて席を立った後老夫婦が並んで座る待合の木製ベンチ
頭の中が甘酸っぱく満たされる
口角も自然と上がるこんな不思議な気分
忙しない物音と取り交わされる会話ミックスされて ....
心穏やかに過ごせますように
日々の忙しさにかまけて忘れかけた夢
水面に浮かびゆっくり進んでいく
体を刺すような日差しを浴びながら
君は存在しない
きっとカゲ
いるようでいない
いないようでいる
透明のような
ナナイロのカゲが君の姿
触れようとすればその手をすり抜け
誰も君を手に入れることはできない
君 ....
過去よ
あなたを 引きずっていく
とめどない ひかりの奔流
冷めるように ひろがる
その 指先の みずいろの波
鹿たちが 海を駆けていく
森の透くような そう
透くような 香りがする
....
この星の全域が、
スラムと
清潔な街とに
分断され、
難民と
エリートに別れても
まだ君は
未来を信じるのか
正義が強制され、
否定する者が眠らされても、
まだ君は
未来を信 ....
もう、
すべてを、
すべてのことを、
忘れたつもりで、
笑ったり、
チーズケーキ食べたり、
おしゃべりしたり、
音楽聴いたりしてるけど、 ....
僕が駄目だなんて分かりきってる事が
頭の中で反響して虚しくなるが
馬鹿にされたら言い返す気力は
残ってる
だから本当に落ち込んではいない
道のりから外れ
元のルートに戻れなくても
そ ....
夜の底に耳を当てたら
陽気なリズムが聴こえた気がする
静かな海のしあわせな色
天然青の空と海
一度でいいから牙を持ちたい
青に染められふと欲しくなる
花なら花で花の名を
憶え ....
黄色の帽子被った子ども達、
岩肌の急斜面を昇っていく
わんさか群れなし次々と
移り行く季節のこの狭間に
確かな余韻を踏み残し続け
何時しか伸びる伸びる
光帯となりながら 、
....
君の瞳に星が宿り
夜の空気に二人が溶ける
影が揺れてひとつになる
永遠みたいな時間をつかまえた
季節の花びら心に舞い
指と指を絡める温かな夢
満ちた月が二人を影にする
誓い合うのは愛 ....
コメを買ったことがないと言って
農水大臣を辞めなければならないのであれば
頭の悪そうな女子が
「あたし、おコメ食べないんですぅ」なんて
ほざいたら日本から永久追放にしなければならないと思う
....
光の中の闇
闇の中の光
それを、僕は描き出したい
喜びの中の悲しみ
悲しみの中の喜び
それを、僕は描き出したい
多色の中の単色
単色の中の多色
それを、僕は ....
もしも僕の手に銃が握られていないとして、君はそれについて、僕が殺意を持っていないということになるのだろうか、だとしたらそれは凄く下らない認知の仕方だし、ひとつの結論としてとても愚かしいと僕は言わざ ....
不思議なもんだな
あの頃の私たちは
そんなに仲良くなかった
むしろ苦手だった
声変わり前の甲高い声で
口うるさく言うから
でも あの日
合唱コンクールの日 ....
統合失調症だと分かって
8ヶ月
薬の副作用で体重が10kg増え
落ち着きがなくなる症状も出たが
幻聴は聞こえなくなった
戻れるならどこに戻りたい
あそこに戻りたいという場所が
何個も ....
嬉しい事が
悲しい事を
吹き飛ばす
当たり前に見えて
やっぱり当たり前のことに
気づいた日に
このまま今日は
人生についての色々を
忘れさせて
人を恨んでばかり
だったけど
....
(1)三尺の子供
三尺の子供は活かせやこの機会
総合大学も単科大でも農家の後継ぎ息子に
日大も学長も小池理事長も普通以下の
学問はいらぬ
風姿花伝によれば悪魔が来たりて嘘をつく
桜の花 ....
○「失言」
「米を買ったことのない」
大臣だから
米を買う消費者の気持ちが
わからないのだろう
次は
米を買っている方を
大臣にしたほうがいい
○「愛と信」
愛することが難しいゆ ....
geŋ-go-jo-ɾʲi-ne-ba-tsɯ-ku-t͡ɕi-n-mo-ku-to-ʃi-te
「春が、さわれなかった」
接触不良の口腔と言語の死角が絡む濃密部位なので、
逆にそれを「触れ ....
何も考えず頭空っぽにして
ただ流されるままに生きよう
真面目にするのは馬鹿らしい
笑い飛ばそう、大声で
どうなったっていいじゃないか
踊りまくれ、謳い続けろ
明日どうなるかわからな ....
靄がかかったように薄いベールが被せられ
視界に拡がるちゃいろい世界
うっすらとしか視えない
目の前に何があるのかさえわからない
ちゃいろい影がただこんもりとあるだけ
霞んで視える私の ....
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