何見ても泣くのは
世界が変わったからで
自分が変わったからかもしれない
三月
空気が違うんだ
光が伸びる
涙で滲む
心が空洞で
音がしなくて
言葉にすると
どっと涙があふれて
....
目の前を通りすぎた車の
マフラーから昇った煙が
ふわりと散って消えた
道路をわたるぼくも
人生という夢を通りすぎる
ひとりの煙にすぎない
月をじっと見ていました
***
細い銀の格子に囲まれて
床はモザイク
天上には白い月の天体写真
四辺に青いクッションを敷き詰めて
お気に入りの羽根枕を左腕 ....
人に命が宿る時
神様の手により
その頭の中に差し込まれる
天より伸びるプラグ
その幾つかを
神様は差し間違える
人の頭に差し込まれるそのプラグは
膨大な数にのぼり
人の頭の中の配線は ....
僕は1限目の春光に満ちた階段教室で
コクヨキャンパスノートを開いている
イトーヨーカドーの文具コーナーで
河合先輩が恋しているレジ係の女の子から買ったノートだ
「お釣りを貰うときに手 ....
氷で出来た 女の子は
暖かい掌に 乗せられると 融けてしまう
透きとおった ものへ 還って
無くなって しまう
もし あたしが あたしである ままを 望んでくれるのなら
....
音楽って 素敵
この 身体が 有る事を
あたしが あたしでしか 無い事を
暫くの間 忘れていられるから
もし 理想郷が あって
何でも 思いどうりに 造りかえる事が 出来 ....
「おつかれさま」
思わず「えっ」と聞き返してしまった
久しく労わりのことばなんて無かったのに
何かにつけて話しかけてくるし
誰かさんからの着信メールを気にしなくなった
あなたの言葉を ....
落ち逝く星
一条の光
貫く闇の裂け目に
踊る少年
笑顔
ささやき
少年は笑う
何事もなく
何も考えず
ただ
それは氷
冷た ....
彼の歯はもう十分に草を食むことができない
エナメル質は磨耗し
大臼歯は欠け落ちた
彼は少しはなれたところから群れを見ている
鼻から水をふき出して遊ぶ子ら
群れの中の何頭かは彼の子であ ....
二十年ぶりに故郷に帰ってきた。友人知人はもとより無く、親類縁者もみなゐなくなってしまった田舎町へと、ただ感傷を慰めるためだけに、一人ふらりと立ち寄ったのだった。風はさやかに吹いてゐただらうか・・・? ....
空の色が青い訳なんて僕には分からなくてもいいんだ
君が君のことが好きな僕が君を好きな理由を知っていてくれるなら
僕が君を好きな理由なんて僕は知らなくてもいいんだ
それは
口の中に飛び入り参 ....
ドアの外は暗い暗い霧の都
離した指に巻かれている糸は虚ろ
君がどこかから取り出した小さな鋏
魔法のように集まっていた想いの粒は散らばって
靴紐に足を取られてつまづく
温度差には ....
溶けて溶けてドロドロした液体の中
柔らかくて優しくて暖かい温もりにも似た感情
僕は幸福気分に浸りながらずっと君を見つめてる
妖しいリズムが心地良い昼下がりの中で君と
ほら、交じり合う事のない液体の ....
立って
いくらかだって
僕には高さがある
目を閉じれば消える
くだらない自尊心だ
散らばって
賑やかした
自分の中身に
もっと散らかせ!
叫ぶ
怖くて怖くて
泣き ....
02/06 03:18:10
resize 2008/03/03 now
ころり
転がる口の中で
いまに
なくなりそうな
水色の空は
今日も僕を試す
いつかと
足跡を消 ....
世界の終わりのパッチワーク
つぎはぎだらけの言葉たち
伝わる振動は
どっかの硝子のまえで消えて
点滅した灰まみれの星と
海の底までようやく落ちて
どろどろの瞳でうたいだす
くちびる ....
牛カルビを箸で持ち上げる
タレにくぐらせてご飯の上に乗せる
口へ運ぶ
あっさりとした旨み
歯ごたえがあるようですぐに消えていく
油っぽくはないと
半分ほど食べ進んでから気づいた
乳臭い旨 ....
やっぱり(笑)
愛され系でいきたいし(笑)
夜中に冷蔵庫とか(笑)
あけちゃうし(笑)
死んじゃうくらいの恋(笑)
セックス(笑)
愛されてるって実感(笑)
ナヤミとか(笑)
プチ ....
ねえ、君は自分のことをきたないっていうけど
わたしもそうだよ
その部分に気がつくたびに嫌になるけど
君にだけは知られたくないけど
いつまでもそこに立ち止まることはできないんだよ
....
このまま ずっと このまま
ときおり 雪わり草 待つように
道草の花の 夢をみました。
このまま ずっとこのまま
それでも このまま
春 渡り行く風も
窓辺に もたれて居り ....
ふたりの写真を切り取って恋と呼んだ。
かけあわせた煙草がおちた。
それはまるで落ちていくふたり、
林檎の蜜が紅に染まった
端からこぼれおちる液こそが血
きみの素肌に触れた夜。
....
チェーンがディレーラーをすり抜ける音
始まりのいつもの儀式
数秒間の加速のあと静かに静止する
制動機の動作確認、これも儀式
そして百メートルごとの加速機を通過しながら
....
鳥が眠る夜
翼だけ空を飛ぶ
よく見ると
腕も混じってる
人は夢の中で
空を飛ぶ
大好き
大嫌い
別れたくない
別れよう
友達ならずっと一緒に居れるんだよと言うキミ
キミとはずっと一緒に居たいけれど
出来れば恋人のままがいいなぁなんて
....
壁のむこうから恋人同士がぎゃーぎゃーわめいてて
こっちは南Q太とか読んでる
このひとの描くおんなのこみたいのと付き合いたいです
現在
現代の若者は個室持ち けど
安もんばっかでいちいち壁 ....
ぼくが
何かを書こうと捻り出す文字も
誰かが造ったモノで
ぼくが
何かを伝えようと搾り出す言葉も
やっぱり誰かが造ったモノで
ぼくが
納豆食べられるようになったのも
彼女が ....
クロスロードで おまえは悪魔と取引した
おまえのブルースは オレの魂を穴だらけにする
メンフィスからミシシッピーまで 綿畑のすべてが
おまえの深く深くつながった係累の
血と汗と歯軋り ....
切り取っては
別の空に貼り
せわしく曇り
鴉は鳴る
こわがりな子らのための菓子
運び馳せるものの頭上に
爪と牙と花の午後
交わることなく生き急いでいる
水の ....
どうしようもなく大切にしてきたわけでないけれど
大人のポケットは暖かく
そこにしまわれていたのです
そう、
大勢の人と話をしながら
少しずつ自分を失いながら
久 ....
4280 4281 4282 4283 4284 4285 4286 4287 4288 4289 4290 4291 4292 4293 4294 4295 4296 4297 4298 4299 4300 4301 4302 4303 4304 4305 4306 4307 4308 4309 4310 4311 4312 4313 4314 4315 4316 4317 4318 4319 4320
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.05sec.