そんなふうに
春が眠り 寝息が聞こえて
やすらって いたなら
霞むんだ
高雲の桜色の空に やってきた
風にほんのりと
春の靄は大きな体を
この地にあずけきって
眠っている
....
もう、
どこからどこまでが地図だったかなんて
関係なくなって
美しいことをいうよ
きみはきみで
ごらん、
すれ違う人々の両手には、何か
約束のようなものがぶら下がっているね
....
かわずが関節炎になりやすい季節
うぐいすは宣伝活動に忙殺され
太陽は黄ばんだ寝間着のまま
おがわはさらさらを研究している
野草はこどものやわらかい
残酷な手をおそれている
樹木は年々求 ....
春がやってくるらしい
新しい旅立ち
夢に向って新たな一歩
憎たらしい春
くそったれ 春
意地悪な春
花たちが咲き誇り
どこもかしこもいい匂い
狂ったみたいに
ホーホケキョ ホーホケキ ....
あのひとのいる
夢の味はコーヒー
苦く透きとおって
わたしの肌の内側を
密かに磨き上げる
砂糖もミルクも要らない
香りが逃げてしまう前に
その温もりをちょうだい
あのひとがいる
....
春には夏を
夏には秋を
秋には冬を
冬には春を
人の小さな思いが降り積もり
世界を塗りかえて行く
明日にはきっと
幸せが降り積もり
自分の指からではないのだ
髭も
悪くはない
唇から
私の味がかすかに
それがなによりも
今現在俺をとりまくすべてのことは思い出であり回想なんだと上からみつめた様に考える。
「青春だねえ。」
これが青春でたまりますか。でも俺だったらどうせ ....
着ぐるみの中の僕は、隙間から見える君を見て泣いたんだ。
渡そうとした風船はスルリと抜けて藍に溶けた。
泣き顔の君は、大きなウサギを見上げたんだ。
真っ赤な目をした僕をじっと見てたんだ。
好きの定義はわからないけど
目を赤くさせながら
メールのやり取りをしている
セックスがゴールなら
そうではないと教えるだろう
月はまるいというけれど
ちがう光のかた ....
おまえを抱きたいと思うことが
したごころというものなのかな
さびしいときおまえの恋愛の話
べつに聞きたくなんかなかった
小暗い森のなかで
その瞳
その鼻梁
....
路地には梅が
夕日は夕日で鏡のようで
黄砂は地球の
メカニズムにのって
ぼくらは愛や恋やで
胸を痛めてみたり
切なくなってみたり
か弱い螺旋の生き物です
....
色褪せたような気がした
こんな果実を読んでしまったあとに
何を書けばいいのだろうか
と
打ちのめされた気分になりながら
深く心が震えている
放たれた結晶に共鳴するように
あり ....
わたしの影は揺れながら
誰も知らない夜道を歩く
永遠に追いつかない
「 一人前 」に向かって
空が青く見えるのは錯覚
鏡に映る私は幻覚
いま、この瞬間に
紫煙とアルコールに満たされた私は
何?
何も無いことが
なんでも在ることで ....
きみが終わるその前にぼくが終わるから
その時を見届けて
未来はいつもそこにあって
正しく時を刻むから
たまに現実が分からなくなるけど
目の前にあるそれが紛れもない現実
話をしよう
他の誰かじゃない
君と…
君と大事な話がしたいんだ
僕の恋の話
どんなに頑張っても
どんなに鍛えても
恋の基礎力と
応用力は身に付くけど
でも
でも
失恋の対策だけは
したくないし
慣れたくない
その時が来たら
ただ
....
洞窟を見つけたら
そこで暮らそう
いつかきっと
世界のどこかで
仲間を捨てて
家族に出会えたなら
凍ったような蒼い空の下
あの子は霜降る土地で落ち葉拾いをしている
空と大地の狭間に風が舞い
所在を失った言葉たちが
透き通った身体で浮遊する
指の先で感情と涙の分量を測り
葉脈に記し ....
春の陽気
の穏やかな風
に揺れるたんぽぽ
しまい忘れた炬燵
に丸まった猫
幼子の手
を握る母の頬笑み
雀の鳴き声
遠くの汽笛
の中で読む君からの手紙
....
意地悪な細い指は からまって
けれど、丁寧な受け答えはリズムの緩和を生みます
赤いボールペンと蛍光ペンで
傾向と対策の四角い構築物を塗りたくり、
はさみで三角形の砕片に断裁
酩酊したは ....
人を責めるのは簡単で
人に責められる事も簡単。
あなたも私も。
つい相手に完璧を求めて
つい自分を甘やかしている。
あなたも私も。
そしてそんな毎日を送って
小さな幸せを見逃したりもして ....
すごくねこころがしめつけられたとき
ひとは出たくなくなるのかな
悲しみまるごと受け入れるだなんて
神様だってできないでしょう
辛さを笑い飛ばせるあなたは
辛さを消 ....
心の中の桜
目を瞑って
桜を咲かせる
心の中で
もうすぐ手を繋ぐ
あの子への
シミレーション
何度も何度も
心の中で挑戦するのに
まだ
タイミングと
勇気と
繋ぎ方と
....
あおい蝶だった、たったひとつの
あおいあおい蝶が飛んでいた…暗い、まばたきを忘れた夜に
さむけに痺れる歯茎の中で、とまどう悔恨のこびと、だらしな ....
仕事柄ですから
柄でもないことは
背中に隠します
透明な
大きな翼を
持っています
zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz ....
「きず・凹みなおします」
横文字の流れる電光掲示板を
仕事帰りの夜道で通りすぎる
明日も世界中のあちらこちらで
数え切れない凹んだハートの人々が
朝陽とともに起き上がり
そ ....
何見ても泣くのは
世界が変わったからで
自分が変わったからかもしれない
三月
空気が違うんだ
光が伸びる
涙で滲む
心が空洞で
音がしなくて
言葉にすると
どっと涙があふれて
....
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