それから僕は、冷たい生き物に触れるために
僅かな夜を過ごす
山間の人々は自分達の歌を愛している
その歌を聞きながら一枚の毛布に包まって
パンを小さく千切って食べる
滲む群青に少しずつ泣きなが ....
カフェに立ち込める煙は饒舌
ぼくは相槌だけで喉が渇くのを知る
シンクの隅に陣取るふやけた
米粒の白が
ぜんぶを、もやもやとかくしてしまって
いつもそうやって
あれとこれとを触った気になって ....
揺らいだ幻の夢
紡いだ言葉の数だけ
体温を奪われて

堕ちた四肢伸ばし
触れた淡い幻想
涙さえ枯れ果てて

全て砕けてしまった
脆く砕けてしまった

薄暗い底は柩
覆い隠す墓標 ....
だから好きなんですよ。

忘れられない理由なんて
無いのですから。
僕には。


だから好きなんですよ。

好きってなに
って考えるから。
僕が。


だから好きなんですよ ....
最近夜になるといつも 
何処からか聞こえてくる 
密かなピアノの旋律に 
耳をすます 

モーツァルトの指は今夜も 
鍵盤の上を滑らかに踊る 

自分という役を演じることが 
ことの ....
ふるびた日記の片隅に残した言葉を 忘れても
わたしの中の心の片隅に残した言葉は 忘れない

雪が解けるように消えていった
それだけの時間と それだけの思い出なのに

どれだけの気持を綴 ....
遠すぎる! 感情前線が梅雨前線に遠すぎる
リアルタイムで変化していくラインは
ニュース速報で伝達する事が出来ない!!
あからさまに
万歩計でカウントされていく素数 聖なる素数
そこに忍び寄る ....
触れ合えた喜びも抱き合った暖かさもきっと
気休め程度のカタチでしかなかった僕ら
交わる事も契り合う事もほらね、ないよ
御遊び御遊戯でしかなかった僕らなんだ
今更何を求めたって対価なんてモノはな ....
終電近い電車を降りて 
人もまばらなさびしい道を 
今日一日の労働の 
汚れた作業着つめこんだ 
きんちゃく袋をぶら下げて 
今夜もおいらは{ルビ闊歩=かっぽ}する! 

思い出すのは  ....
らいおんは
つかれ切ったのか満たされたのか
あまいかおをして寝ている
ぐるるる
 
 かみをかきあげながら
 はにかむ
 {引用=Honey come?}
 じょう舌になるほど
 な ....
ぼくは、
両手に新月を持ち
きみの
右横に、

眸は
きみの車椅子に
右肘を
すこしばかり
遠慮深げに乗せて、

拘縮し
折れ曲がった
きみの左手の横に、

ちいさく
 ....
ほら

手を

伸ばして
ささやく

このままそっと
抱きよせて

つよくて
優しい
あの
愛のいるところへ







たしかめたい
心のこえを

 ....
深い深い記憶の奥
絡み合う蔦の
苔むした石橋

深緑に輝く水に
めくり上げた素足を浸し
木漏れ日に目を細める二人
手をとり
見上げ続ける

僕らはいつも一緒だった
それぞれが
 ....
物語は
いつからはじまったのだろう
あれは遥かふたばの記憶

いろおにの
むらさきが見つからなくて
忍びよる気配に耐え切れず
かさぶたに触れた、指先

―――ふるえていたのだ
―― ....
指先ひとつでクリックするように
リセットボタンを押すように
ある日突然
消されてしまったワタシ


ひりつく喉の渇きも
どんより重い胸の疼きも
置き去りにしていってしまう
アナタは
 ....
言い過ぎないあなたが憧れだ
長いこと身一つでやってきたから気づいているし弁えている
野暮なことはしない触れすぎない離れすぎない
余計な口を利かずに働いて食べて偶に飲んで
自分が満たされるた ....
 旧ソ連共産党員の娘である彼女が
 映画で見た紅衛兵の隊列や
 そこで振られている赤旗の
 美しさについて語るとき
 地上では風が強かった
 冬型の気圧配置が緩んで
 南から温かい湿った風 ....
なぜ
楽しい詩を書いたらって言うの

そんなに何が分かるの
僕にとって詩は過去のハキダメだから

なぜ
楽しいものは溜らないのかな
遠くから
貨物列車の轍の音が響き
耳元まで包まった毛布の温もりは
夜への抵抗を諦める

暦が弥生を告げて
色づき始めている、
翡翠を纏った木々の芽吹きを
さくらいろの気配を
止めたい ....
君に明日会えるのが
楽しみ
で そりゃもう
君に明日会ったら
嬉しみ
で そりゃもう

なんて
どうして言えないの

楽しい
にミを着せて
嬉しい
は裸のまま

うっ 寒 ....
金物店の前の交差点に
洗濯機が横たわっていた
横断中に大型の車にでも轢かれたのだろうか
歪に凹んだ体や散らばった部品に
朝いっぱいの陽射しを浴びて
きらきらと言葉のように光っていた
生 ....
とろけるチーズよ
とろけるのもいい加減にしろよ
お前ばっかりとろけまくってムカつくぜ
とろけたいのは俺の方なのに
生ヨン様を見たおばさんが「もうとろけそう〜!」って言ってた
あまり想像したく ....
目を失って
泣いてる

湖に
人の顔が
映ってる

雲一つない
空なのに
ふと見たら梅の花が咲いてたから
なんとなく笑いたくなった

「お前と結婚する奴は楽だな」
好きな人に言われたから
なんとなくバカなことがしたくなった

 薄暗い6時の帰路を たどる
 ....
帰る時を忘れた 冬の妖精に

帰る時を教える 暖かい南風

一面に広がる 明るい光は

昨日の悲しみや不安さえも

忘れさせてくれるよ

新しい季節に ほら

胸の奥にしまい込 ....
俺は猫だ。
とは言っても猫という俗称もニンゲンが勝手に付けたものだから、「俺は猫だ。」と言うのには少々抵抗がある。
本来我々には「ニャンジャラス界ニャンゾラス門ツメカクス綱ガブリヌス目ウニ ....
車のフロントガラスも汚れています
黄砂の舞う季節ですから
灰色に立ち込めた巨きな空から
はらはらと小雨が落ちてきます
私のふるふる震える魂は
大地のあちらこちらを徘徊しています
 ....
お月様のうしろで
キスしよう

誰からも見えないよ

真っ暗な中で
ふたりきり

荒涼とした大地から

地球を見下ろして

ふたりでキスしよう

笑いながら
じゃれあいな ....
おまえはあの日で出来ていて
爪の先には昨日の日付が
小さな黒字で書かれてる

おまえ、おまえよ
ぱちんと弾いた爪の
かけたものの飛んだ先は
明日ではないのだ

おまえ、おまえよ
体 ....
見たものを
すべて
心の中に閉じ込めて
持って行きたい

今夜

それなのに
掌に掬った水のように
うわずった声が
後から後から
唇からこぼれては
二度と取り戻せない

だ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
小詩集 朝と夜嘉村奈緒708/3/4 23:41
キッチンの喉元船田 仰608/3/4 23:08
貴 方 を く だ さ い御影108/3/4 22:20
だから好きなんですよ。xたろおx508/3/4 22:02
明日の台本 服部 剛508/3/4 22:01
わすれない ひより6*08/3/4 22:01
壮行車狩心1*08/3/4 21:58
ママゴト的イロコイ69008/3/4 21:48
新・365歩のマーチ 服部 剛1*08/3/4 21:36
らいおんの春唐草フウ9*08/3/4 21:35
きみが新月を書いた日草野大悟108/3/4 21:33
とわのいのりのうた相良ゆう0*08/3/4 21:03
奇跡のカンパネラこゆり8*08/3/4 20:59
うねる、時のゆくえ佐野権太10*08/3/4 20:54
バーチャル・アフェア渡 ひろこ10*08/3/4 20:24
そして繰りかえす鎖骨0*08/3/4 20:19
雲を掲げ持てば風花が散る右肩良久2*08/3/4 20:14
思い出ポンテク0*08/3/4 20:12
苦い雪銀猫10*08/3/4 20:06
うれしみ乱太郎23*08/3/4 19:57
黄砂たもつ808/3/4 19:42
とろける新守山ダダマ008/3/4 19:28
天気雨小川 葉108/3/4 19:18
青春ひめと108/3/4 19:10
菜の花choco3...108/3/4 18:54
詩猫の独白しろう0*08/3/4 18:52
惰眠の春けんご108/3/4 18:50
お月様のうしろでキスしよう風音4*08/3/4 18:48
おまえフクロネヅミ508/3/4 18:24
[group]大覚アキラ708/3/4 17:57

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