風が吹いてるのではなく
人が吹いているのだ
居眠りしながら
遠いところまで吹いていくのだ
街に春が訪れたなら
それは誰かの夢のはじまりなのだ
気配を感じながら
やがて知らない街へ夢 ....
1986 その映写機は生まれ
歌詞は書き留めずに吹き流すのがいいと
古い頃を見返すように鳴るアナウンス
今夜の一本はロンドンの人の行き交う地下鉄を
セピア色調にし ....
ゆきよ、つもれ
自分で自分を
追い込んでる
そんな気がした
雪の降った、日
さよならを、待ってるの?
追ってくる、影
掴まれた、腕
黒い感情
....
080306
みんな私が悪いのです
テレビのスイッチはリモコンです
タイマーも付いてます
雨なんか降りません
誰が一緒に行くと言いました
責任は ....
家に入ると
音をたてて雨が
降って来た日
僕は心を失くし
愛情の伴わない
告白をした
東京6時41分
金沢6時51分
大阪6時51分
広島7時2分
那覇7時6分
深夜のタ ....
あの時見た花火のように
一瞬で上って
一瞬で散った
でもその一瞬が
まだ僕の心に焼きついている
微かに残る花の香りと燃えカスを
胸の奥の押し込んで空を見た
終わったという ....
ちょいとちょいと、
他力本願であつかましいが、誰か助けてはもらえませぬか。
(これはデジャヴになる。)
(どうかこないでくれないか。)
(暗くて気味悪く ....
橋がかかる
四年に一度だけ同じ日に
同じ人に会う
きっと同じ思いで川を見てる
同い年なら結婚しよう
私はもう百五十六歳よ
消えていく
橋を渡りながら消えていく
そこ ....
積めない積み木。
合わない玩具。
飛べない小鳥は空を知らない。
咲かない蕾。
割れないくるみ。
私のことを知らないあなた。
ら、ら、ら。
想いはどこまで届くのかしら。
ふ。 ....
七色の恋
虹のように
綺麗でいたい
あなたの前で
形があるようで
触ることの出来ない
そして
何処まで
追いかけても
実体が掴めない
謎の多い
ミステリアスな
そんな存 ....
おかず一品足りないと
不機嫌そうな顔をするあなた
でもね、わたしだって何かと忙しいし
お給料日だってずっと先
あなたに足らないのはおかずじゃなくて
もうちょっとの頑張りなのかな
好きな ....
白い海 浸る 僕
浮遊感 月影 かくれんぼ
夜の海 浮かぶ 君
漂って ほら 溶けてく
捨てたい 感情 ココロ
どれも 全部 混色の涙
広がって 抜けないや
夢の島 朽ち果てる 僕
....
離れていました
ハナタレ小僧の中に
放たれていました
自由を巡る戦い
つまずく刃 出っ歯
身長は斜め45度のまま硬直し
伸びる身体が坂道を表現しました
坂道 そこに開け放たれた窓 銃 ....
有情の悲喜劇を締めくくるためなのか
筋雲が白黒の幔幕を張っている
regretの幻灯を点滅させて
とはいうものの
弥生の落日に映える円球ほど
....
春だ!
春は黄砂だ!
黄砂は中国からの贈り物だ!
目と喉に来る砂漠のロマンだ!
春だ!
春は春一番だ!
吹きすさぶ強風だ!
短いスカートはいて出ろ!
風に浮く奴だ!
春だ!
....
君は曇り空
僕は雨
今日も天気は下り坂
君は曇り空 うつむいて
僕は雨 上向いて
かなしいそぶり見せないで
さびしいから今ここにいる
雨の糸
引っ張ったら
君がおりてくる ....
息がかかる距離
上手く捉えられずにブレる輪郭
今、見慣れた顔はどんな表情?
眼差しの熱に打ち抜かれている
背中に手を伸ばし近付いてみる
胸を重ねたら鼓動も一つになれそうだから ....
うちにおいてあったコンポを
とってくるから玄関でまっとって
うちにははいったらあかん
とにかくあかん
運んできたコンポ
部屋にじぶんでおいてきて
おれははいった ....
めぐりあ わせ
ゆめみた いに
かたりあ かせ
うそみた いに
めぐりあ わせ
うそみた いに
かたりあ かせ
ゆめみた いに
かたりあ かせ
ゆめみた いに
めぐりあ わ ....
一歩一歩ずれていく歩み
ゆっくり進んでいく歪み
いつもそのしわ寄せが
三月に来る
今 所持金10円で
あと10万だと言われているような
そんな気分だ
息が詰まりそう
関節の ....
探し物のように夢のゆくえを手探った。
壊れ物のように僕はそれを大事に握った。
―――自分の弱さも知らない僕を君は黙って見つめていた。
昔の影に捕まった。
影踏み鬼は代わらなかった。
....
誰も本当の僕を知らない。
だって僕にも分からない。
仮面の数を数えよう。色とりどりの笑顔の形。
鏡に映る自分さえ誰かの影を真似しているんだ。
開けても開けても同じ中身の人形みたいに、
かぶっ ....
君に云った愛してるは
笑い声と一緒に
夢になった
しっこくのやみに
にじがかかって
たしかにそこにいたのはきっと
いつかのきみ
だからきみとであった。
夕暮れの無くなった街で
僕はリコーダーを拾う
オレンジ色の零れた
艶がかったそれは
いったい誰が落としていったものなのか
(聞こえますか、アンジュール
(僕はまだ、この街に ....
私は流れてゆく
水のようになめらかに
時には{ルビ滔々=とうとう}と
時には穏やかなせせらぎになり
私に映るのは雲の流れ
陽のきらめきがいくつも反射する
あるいは透過して泳ぐ魚の群 ....
酒がマワッテ恥をさらす
煙草を吸ってケムリが回る
バカバカしい全てのことを報復してたら
戦争なんて終わるわけなーい
したことはいつかされること
つまらないことにお金はかけない ....
僕が生きる時間は決められている
その間にどれだけの幸福を
この手で捕まえる事が出来るだろうか
恋はいつしか愛になり
それも不変ではないと知り
散ってゆく心の破片を
誰かが受け止めてくれ ....
、の入口に従えたのは、その言葉が正しいと思えたからだ。
だから不安と向かい合って椅子に座った。
クッションに針が仕込まれているなどとは思いませんし、仕込まれていても構わない。
この言葉が真 ....
その苦しげな顔を
せつなくて
せつなくて
もっと美しいもの
吐き出せるはずなのに
どうしてなんだろう
暗い洞窟のようなところで
ふるえて涙ぐんでいるのは
....
花粉症がひどくて
朝9時の耳鼻咽喉科にいる
待合室にひとり
マンガ雑誌や絵本、女性週刊誌が
白い本棚に並んでいる
寝不足で息が浅くなっている
からだがポワーンとして ....
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