家に入ると
音をたてて雨が
降って来た日
僕は心を失くし
愛情の伴わない
告白をした
東京6時41分
金沢6時51分
大阪6時51分
広島7時2分
那覇7時6分
深夜のタ ....
あの時見た花火のように
一瞬で上って
一瞬で散った
でもその一瞬が
まだ僕の心に焼きついている
微かに残る花の香りと燃えカスを
胸の奥の押し込んで空を見た
終わったという ....
ちょいとちょいと、
他力本願であつかましいが、誰か助けてはもらえませぬか。
(これはデジャヴになる。)
(どうかこないでくれないか。)
(暗くて気味悪く ....
橋がかかる
四年に一度だけ同じ日に
同じ人に会う
きっと同じ思いで川を見てる
同い年なら結婚しよう
私はもう百五十六歳よ
消えていく
橋を渡りながら消えていく
そこ ....
積めない積み木。
合わない玩具。
飛べない小鳥は空を知らない。
咲かない蕾。
割れないくるみ。
私のことを知らないあなた。
ら、ら、ら。
想いはどこまで届くのかしら。
ふ。 ....
七色の恋
虹のように
綺麗でいたい
あなたの前で
形があるようで
触ることの出来ない
そして
何処まで
追いかけても
実体が掴めない
謎の多い
ミステリアスな
そんな存 ....
おかず一品足りないと
不機嫌そうな顔をするあなた
でもね、わたしだって何かと忙しいし
お給料日だってずっと先
あなたに足らないのはおかずじゃなくて
もうちょっとの頑張りなのかな
好きな ....
白い海 浸る 僕
浮遊感 月影 かくれんぼ
夜の海 浮かぶ 君
漂って ほら 溶けてく
捨てたい 感情 ココロ
どれも 全部 混色の涙
広がって 抜けないや
夢の島 朽ち果てる 僕
....
離れていました
ハナタレ小僧の中に
放たれていました
自由を巡る戦い
つまずく刃 出っ歯
身長は斜め45度のまま硬直し
伸びる身体が坂道を表現しました
坂道 そこに開け放たれた窓 銃 ....
有情の悲喜劇を締めくくるためなのか
筋雲が白黒の幔幕を張っている
regretの幻灯を点滅させて
とはいうものの
弥生の落日に映える円球ほど
....
春だ!
春は黄砂だ!
黄砂は中国からの贈り物だ!
目と喉に来る砂漠のロマンだ!
春だ!
春は春一番だ!
吹きすさぶ強風だ!
短いスカートはいて出ろ!
風に浮く奴だ!
春だ!
....
君は曇り空
僕は雨
今日も天気は下り坂
君は曇り空 うつむいて
僕は雨 上向いて
かなしいそぶり見せないで
さびしいから今ここにいる
雨の糸
引っ張ったら
君がおりてくる ....
息がかかる距離
上手く捉えられずにブレる輪郭
今、見慣れた顔はどんな表情?
眼差しの熱に打ち抜かれている
背中に手を伸ばし近付いてみる
胸を重ねたら鼓動も一つになれそうだから ....
うちにおいてあったコンポを
とってくるから玄関でまっとって
うちにははいったらあかん
とにかくあかん
運んできたコンポ
部屋にじぶんでおいてきて
おれははいった ....
めぐりあ わせ
ゆめみた いに
かたりあ かせ
うそみた いに
めぐりあ わせ
うそみた いに
かたりあ かせ
ゆめみた いに
かたりあ かせ
ゆめみた いに
めぐりあ わ ....
一歩一歩ずれていく歩み
ゆっくり進んでいく歪み
いつもそのしわ寄せが
三月に来る
今 所持金10円で
あと10万だと言われているような
そんな気分だ
息が詰まりそう
関節の ....
探し物のように夢のゆくえを手探った。
壊れ物のように僕はそれを大事に握った。
―――自分の弱さも知らない僕を君は黙って見つめていた。
昔の影に捕まった。
影踏み鬼は代わらなかった。
....
誰も本当の僕を知らない。
だって僕にも分からない。
仮面の数を数えよう。色とりどりの笑顔の形。
鏡に映る自分さえ誰かの影を真似しているんだ。
開けても開けても同じ中身の人形みたいに、
かぶっ ....
君に云った愛してるは
笑い声と一緒に
夢になった
しっこくのやみに
にじがかかって
たしかにそこにいたのはきっと
いつかのきみ
だからきみとであった。
夕暮れの無くなった街で
僕はリコーダーを拾う
オレンジ色の零れた
艶がかったそれは
いったい誰が落としていったものなのか
(聞こえますか、アンジュール
(僕はまだ、この街に ....
私は流れてゆく
水のようになめらかに
時には{ルビ滔々=とうとう}と
時には穏やかなせせらぎになり
私に映るのは雲の流れ
陽のきらめきがいくつも反射する
あるいは透過して泳ぐ魚の群 ....
酒がマワッテ恥をさらす
煙草を吸ってケムリが回る
バカバカしい全てのことを報復してたら
戦争なんて終わるわけなーい
したことはいつかされること
つまらないことにお金はかけない ....
僕が生きる時間は決められている
その間にどれだけの幸福を
この手で捕まえる事が出来るだろうか
恋はいつしか愛になり
それも不変ではないと知り
散ってゆく心の破片を
誰かが受け止めてくれ ....
、の入口に従えたのは、その言葉が正しいと思えたからだ。
だから不安と向かい合って椅子に座った。
クッションに針が仕込まれているなどとは思いませんし、仕込まれていても構わない。
この言葉が真 ....
その苦しげな顔を
せつなくて
せつなくて
もっと美しいもの
吐き出せるはずなのに
どうしてなんだろう
暗い洞窟のようなところで
ふるえて涙ぐんでいるのは
....
花粉症がひどくて
朝9時の耳鼻咽喉科にいる
待合室にひとり
マンガ雑誌や絵本、女性週刊誌が
白い本棚に並んでいる
寝不足で息が浅くなっている
からだがポワーンとして ....
抱いて
どんなふうに?
どんなふうにでも
Mか?
Sがいいの?
勃っている
濡れている
会話のいちぶさ
身体のいちぶさ
濡れている
勃っ ....
「今度またやったら、燃やすわよ。」と、
彼女は言った。
彼はその言いいつけを守らなかった。
燃えることはなかったが、ただ
想像以上に、
彼女の胸は温かいと彼は思った。
三月の素晴らしきやさしさが
僕をどこかへ追いやってしまいそう。
何もないように触れた
虚しい熱が掌に帯びる。
名前のない関係で
繋がり続けてはいけないんだ。
温い毒にまどろん ....
1秒刻む間に
人は死に、生まれ
モノは朽ち、構築される
1から0.5、そして0.1
刹那の時の刻みすら人は忘れ
「時間」という概念の中ですべて廻って行く
あの子の1秒はどこへ行くのだろ ....
4277 4278 4279 4280 4281 4282 4283 4284 4285 4286 4287 4288 4289 4290 4291 4292 4293 4294 4295 4296 4297 4298 4299 4300 4301 4302 4303 4304 4305 4306 4307 4308 4309 4310 4311 4312 4313 4314 4315 4316 4317
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