アメを転がす
回転する中身は
洗濯機を
思わせる
温かい波の
中にいる
滑らかであった
表面が液に
溶かされ
かわいげのある
チクチクが表れる
しばらく舌で
ざらつきを ....
毎日働いてると
なかには
いろんなボールを
投げてくる人もいる
前のぼくなら
しかめっ面で
乱れ飛ぶボールをそのままに
取ろうともしなかった
これからのぼくは ....
リンゴ飴を買いました
冷蔵庫に入れて12日間
まわりの飴が溶け始めたのに気づいて
口の周りにベタベタ
たくさん飴を付けて食べました
突然思ったんだ
これは、血かもしれない
そ ....
4年は乗っているバイクのNランプがつかなくなった
あれ?と思っていたらブレーキ灯もウインカーも
つかなくなってしまった
バイク屋のお兄さんが云うには
何処かの線がぷっつり切れているらしい
....
バナナが自ら皮を脱いで
バナナはバナナであろうとする
それを口がおいしそうに食べて
口は口であろうとする
その様子をじっと見ながら
目は目であろうとした
庭に出ると
鼻が ....
打ち出でてみればそこは青く
ウミネコが謳い白く泡だつにぎやかなオモテだ
楽園だなあと思うオレ
「ようっ」と挨拶交わしてくれるじゃないか
嬉しいじゃないか楽しいじゃないか
....
私は今 何がしたいのだろう
教えてくれと言っても
俺の周りにそんな先生いるわけでもない
ただ 想像の世界でしかない夢を見ているだけ
私は 何なのだろう
あなたは教えてくれ ....
蝋燭の火だって簡単に消えます
少し前見た景色も、こんな色をしていたかな
真っ暗な街に起きてしまったのは、どうしてだったかな
貴方の無臭さを考えてみる
作り物のような指で別の肌を触る ....
朔太郎さんよ
あなただけだ 分かってくれるのは
誰も僕の気持ちを分かってくれない
なにを話しても無駄だ
あいつらは僕のことを馬鹿にするが
馬鹿なのはあの汚らわしいあいつらの方で
それ故に僕 ....
雨水の日の夜、眠りに落ちようとしていたら、部屋の床から正体のない桃色が霞のように立ち上ってきました。それがそのまま微細な粒子になって天井へ上り、逆さに降り積もってゆくのです。
花のような匂いがし ....
小さくただいま
ぱたんと扉を閉めて
電気もつけずにこっそりしている
そろそろと靴下を脱いで
もぐりこむ準備
少しアルコールのにおい
ねちゃったのかと寂しそうに
そうっとのぞき込んだから
....
眠れる彼に口づけをすれば
凍てついた私の身体は溶け出して
彼の中をゆらりと満たす
戸惑いにも似たうすべに色の吐息に
待ちわびた生命たちが歓喜する
みずみずしく謳歌する
すべてが覚醒をす ....
いつの間にか
昨夜の雨はあがり
小さな水溜まりには
薄い氷がはっていた
飴細工のように
脆そうなそれの上に
理由もなく
足を乗せてみる
みしっ
と微かな音を立てて
氷は割れた
....
この拳
空気の鏡にめり込ませた
英雄は、寂しいもんかい、
暗い顔をして笑ったのは
そうさ、
このおれさ
この拳
空気の鏡にめり込ませた
英雄は、 ....
息を吸う
それはいまから
深海に
深海に
潜るために使われる
だからいま
息を吸う
未来に
未来に
未来に会うために
息を吸う
....
街灯が芽のように生え並び
待っている
空が重なる
呼吸して嵩が増し落ちていく部分を確認する
向かいの歩道をおじいちゃんが少年のように走る
買い物籠の中身に手を遣ると何も掴めないことに気付く
....
芽
生命力
甘
幸福感
柔
含水力
香
安心感
苦
分解力
旬
熟しきっていない
成長過程にこそ
おいしさが
あんなに自分大人だと思っていたのに
気がつけば自分が一番幼稚になっていた。
布の上の鉛の絵
波に途切れ 文字になる
唱いかけ
波間の火を見
唱いだす
歯車の音がしている
陽の芯からの風にまぎれ
さらに さらに遠去かる
刺さることのな ....
13月でぼくは誰にもとらわれなくなる
13月でみんな狂い始める
13月でぼくは空想の宇宙で生きることになる
13月でみんなぼくの言うことをきく
13月は鳥と花が舞う
13月は月がきれ ....
酷いことばかり考えてるね
眠ったふりして誰かの心配をやりすごす
物音一つが反響していく
さっき飲んだことも忘れてしまいそう
記憶に無い人が笑うが一体何が楽しいのだろう
落ち着い ....
明けない夜は無いらしいから
幾つかのあの夜達を積み重ねたら
いつか朝を迎える事が出来るだろうか
冷たく張り詰めていた空気が少しだけ緩む
肩の筋肉は若干だが弛緩する
あぁそうだ
閉塞とか ....
カーテンの後ろに隠れている 風が吹いたときだけ 姿を見せる
か細い足元は少しだけピンク色
潮の匂いと、街の喧騒が混じってる
恥ずかしそうに林檎をかじってる なるべく音をたてないように ....
よるべない、ぼくらのよるの、来るの来ないの、どうするの。黒々と落ちてゆく直前、ピピピピピもうすぐ電池が切れてしまうよ。雲間から光の線、部屋の灯りから落下する紐、午後に揺れる森、少しだけ空いたふすま、理 ....
ひやり
頬にひいやり
まばたきをしたら
お日さまのこぼした泪は
空にひろがって
くりいむ色の野に
しろい花が咲いた
ぽつぽつぽつ
鳥が落ちて
風がめくれあがり
足音がかけて ....
今彼の大きな夢が僕の小さな夢を隠してしまった。
季節はずれの大雪は
なごり雪と呼ぶにはあまりに冷たい
ミディアムボディのワインでは
何一つ暖まらない一人部屋で
一夜が過ぎた
赤縁のめがねと
灰色のマフラーで
私を覆 ....
空を見上げれば
It’s only a blue sky.
ジェットコースター
今日も張り切って
ポップコーンも弾け
夢の世界へ
はりきって行こう
バネガムで悪戯をする
金色の ....
不器用なピエロは
今日も笑っていた
不細工な熊さんは
今日も笑っていた。
造花って何?
ゾウかシカ?
くだらない事しか
言えない。
太陽のない地球なんて
ミソ汁のない朝飯のよ ....
ビジネスじゃ
考えぬいたストーリーに
ファンタジスタからめりゃ
たいてい思いどおりいくのに
愛だ恋だのっていうやつは
言葉ばかりが
未来の言い訳はじめている
....
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