有情の悲喜劇を締めくくるためなのか
筋雲が白黒の幔幕を張っている
regretの幻灯を点滅させて
とはいうものの
弥生の落日に映える円球ほど
....
春だ!
春は黄砂だ!
黄砂は中国からの贈り物だ!
目と喉に来る砂漠のロマンだ!
春だ!
春は春一番だ!
吹きすさぶ強風だ!
短いスカートはいて出ろ!
風に浮く奴だ!
春だ!
....
君は曇り空
僕は雨
今日も天気は下り坂
君は曇り空 うつむいて
僕は雨 上向いて
かなしいそぶり見せないで
さびしいから今ここにいる
雨の糸
引っ張ったら
君がおりてくる ....
息がかかる距離
上手く捉えられずにブレる輪郭
今、見慣れた顔はどんな表情?
眼差しの熱に打ち抜かれている
背中に手を伸ばし近付いてみる
胸を重ねたら鼓動も一つになれそうだから ....
うちにおいてあったコンポを
とってくるから玄関でまっとって
うちにははいったらあかん
とにかくあかん
運んできたコンポ
部屋にじぶんでおいてきて
おれははいった ....
めぐりあ わせ
ゆめみた いに
かたりあ かせ
うそみた いに
めぐりあ わせ
うそみた いに
かたりあ かせ
ゆめみた いに
かたりあ かせ
ゆめみた いに
めぐりあ わ ....
一歩一歩ずれていく歩み
ゆっくり進んでいく歪み
いつもそのしわ寄せが
三月に来る
今 所持金10円で
あと10万だと言われているような
そんな気分だ
息が詰まりそう
関節の ....
探し物のように夢のゆくえを手探った。
壊れ物のように僕はそれを大事に握った。
―――自分の弱さも知らない僕を君は黙って見つめていた。
昔の影に捕まった。
影踏み鬼は代わらなかった。
....
誰も本当の僕を知らない。
だって僕にも分からない。
仮面の数を数えよう。色とりどりの笑顔の形。
鏡に映る自分さえ誰かの影を真似しているんだ。
開けても開けても同じ中身の人形みたいに、
かぶっ ....
君に云った愛してるは
笑い声と一緒に
夢になった
しっこくのやみに
にじがかかって
たしかにそこにいたのはきっと
いつかのきみ
だからきみとであった。
夕暮れの無くなった街で
僕はリコーダーを拾う
オレンジ色の零れた
艶がかったそれは
いったい誰が落としていったものなのか
(聞こえますか、アンジュール
(僕はまだ、この街に ....
私は流れてゆく
水のようになめらかに
時には{ルビ滔々=とうとう}と
時には穏やかなせせらぎになり
私に映るのは雲の流れ
陽のきらめきがいくつも反射する
あるいは透過して泳ぐ魚の群 ....
酒がマワッテ恥をさらす
煙草を吸ってケムリが回る
バカバカしい全てのことを報復してたら
戦争なんて終わるわけなーい
したことはいつかされること
つまらないことにお金はかけない ....
僕が生きる時間は決められている
その間にどれだけの幸福を
この手で捕まえる事が出来るだろうか
恋はいつしか愛になり
それも不変ではないと知り
散ってゆく心の破片を
誰かが受け止めてくれ ....
、の入口に従えたのは、その言葉が正しいと思えたからだ。
だから不安と向かい合って椅子に座った。
クッションに針が仕込まれているなどとは思いませんし、仕込まれていても構わない。
この言葉が真 ....
その苦しげな顔を
せつなくて
せつなくて
もっと美しいもの
吐き出せるはずなのに
どうしてなんだろう
暗い洞窟のようなところで
ふるえて涙ぐんでいるのは
....
花粉症がひどくて
朝9時の耳鼻咽喉科にいる
待合室にひとり
マンガ雑誌や絵本、女性週刊誌が
白い本棚に並んでいる
寝不足で息が浅くなっている
からだがポワーンとして ....
抱いて
どんなふうに?
どんなふうにでも
Mか?
Sがいいの?
勃っている
濡れている
会話のいちぶさ
身体のいちぶさ
濡れている
勃っ ....
「今度またやったら、燃やすわよ。」と、
彼女は言った。
彼はその言いいつけを守らなかった。
燃えることはなかったが、ただ
想像以上に、
彼女の胸は温かいと彼は思った。
三月の素晴らしきやさしさが
僕をどこかへ追いやってしまいそう。
何もないように触れた
虚しい熱が掌に帯びる。
名前のない関係で
繋がり続けてはいけないんだ。
温い毒にまどろん ....
1秒刻む間に
人は死に、生まれ
モノは朽ち、構築される
1から0.5、そして0.1
刹那の時の刻みすら人は忘れ
「時間」という概念の中ですべて廻って行く
あの子の1秒はどこへ行くのだろ ....
{画像=080305010357.jpg}
くるしくともなんともない
あたまがからっぽなひは
いったいなにをやればよいのか
わらってよいのか
ないてよいのか
ただなにがなにやらわからない
....
大人になろうとしている
きみの胸は
将来への夢と期待と
あと、少しの
成長ホルモンを詰め込んで
どきどきする僕を惹きつける
眩しいくらいの光で
誘惑している
....
それから僕は、冷たい生き物に触れるために
僅かな夜を過ごす
山間の人々は自分達の歌を愛している
その歌を聞きながら一枚の毛布に包まって
パンを小さく千切って食べる
滲む群青に少しずつ泣きなが ....
カフェに立ち込める煙は饒舌
ぼくは相槌だけで喉が渇くのを知る
シンクの隅に陣取るふやけた
米粒の白が
ぜんぶを、もやもやとかくしてしまって
いつもそうやって
あれとこれとを触った気になって ....
揺らいだ幻の夢
紡いだ言葉の数だけ
体温を奪われて
堕ちた四肢伸ばし
触れた淡い幻想
涙さえ枯れ果てて
全て砕けてしまった
脆く砕けてしまった
薄暗い底は柩
覆い隠す墓標 ....
だから好きなんですよ。
忘れられない理由なんて
無いのですから。
僕には。
だから好きなんですよ。
好きってなに
って考えるから。
僕が。
だから好きなんですよ ....
最近夜になるといつも
何処からか聞こえてくる
密かなピアノの旋律に
耳をすます
モーツァルトの指は今夜も
鍵盤の上を滑らかに踊る
自分という役を演じることが
ことの ....
ふるびた日記の片隅に残した言葉を 忘れても
わたしの中の心の片隅に残した言葉は 忘れない
雪が解けるように消えていった
それだけの時間と それだけの思い出なのに
どれだけの気持を綴 ....
遠すぎる! 感情前線が梅雨前線に遠すぎる
リアルタイムで変化していくラインは
ニュース速報で伝達する事が出来ない!!
あからさまに
万歩計でカウントされていく素数 聖なる素数
そこに忍び寄る ....
4276 4277 4278 4279 4280 4281 4282 4283 4284 4285 4286 4287 4288 4289 4290 4291 4292 4293 4294 4295 4296 4297 4298 4299 4300 4301 4302 4303 4304 4305 4306 4307 4308 4309 4310 4311 4312 4313 4314 4315 4316
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.27sec.