赤い鉄筋の橋をわたり
360度くるりとまわる
軸足がずれてよろけても
雨上がりの空は青い
駅前のカフェで
正面に座る人を見つめた
睫毛の長さと
指の節の太さ
あと首筋の香り
....
無機質な白い瞬きから
開放される
鳥の群れ
きらきらと羽ばたく所へ
ざざざ・・・、ざざざ・・・
心地よい雑音
身をゆだねる
私の心
おだやかに波打つ
生真面目な針から離れる
すべて ....
いつも同じものを追い求めていると
歩行者天国で迷子になってしまう
だから、星を見に行こう
道をさがすのは、やめようか
船乗りのように六分儀とコンパスだけで
最初の一歩、方向を決めてみ ....
それだけで
たったそれだけで
僕らは繋がる事ができる
それだけで
たったそれだけで
僕らは笑い合う事ができる
それだけで
たったそれだけで
僕らは傷付ける ....
蚤の足取りを辿る形骸化の生業
思考の傷口に沸いた蛆どもが正気を喰らう音が五月蝿い
漆喰の壁に浮かんだ雨漏りの名残が
やがての父母の死体に見えて身震いをする夜
時計の針の様に大人しく生き ....
毎日 毎日 毎日
が 繰り返され
私たちは
様々な 様々な 様々な
人々の 心と
交差しても
不可解にしか
交わらず
数え切れない
交差した 思いを
何のためらいも なく
食べ ....
足の裏に口がある
もう顔を使うのは
やめにする
ねぇあなた
冬を知っていますか
春に芽吹いたあなたは
いつか冬に死ぬのです
私はずっと見てきました
私は冬を越えてきました
ぽかぽかと暖かい体に
雪解け水が染み渡る日
あなたは冬を知ら ....
ピアノ伴奏のある
昔の洋楽を聴きながら
朝の街道をドライブする
ニッポンのビジネスマン
街路樹の子宮のなかをゆく
きょうもハードな商談がいくつかある
じぶんたち ....
好奇心には常に
危険が従っていて
後ろには後悔が
待っているかもしれない。
でも
後悔ではなく感動が
待っているかもしれない。
それは危険を追い越した
者にしかわからない。
春の陽に
野原の草がきらきらひかる
菜の花が揺れ
ペンペン草が大きくなる
ホトケノザも
紫色の小花をたくさんつけて
たんぽぽが
黄色のブローチのように
地面をかざる
....
眠くなって沈んでゆく 冬の空気の満ちた部屋
放り出されたのは歪んだ逆三角形
電柱の震える音が聞こえている
バランスが悪いから きみと一緒にいたいのかな
肩から逃げてゆく 空に消えた青い鳥
....
夜を脱ぎ 夜を着
近づいてくる光を聴く
触れるようで触れずにいる
熱のかたちの指先を見る
道に雨があり
曲がり角で消えてゆく
緑のひとつ向こうの緑を
雨はふたたび歩い ....
行って帰るもの
阿呆なお前
嘘吐いちゃだめようと言うお前
ほんとのこととかなにが楽しいのかわからんが
明日になればもう覚えてないことばが
正しく消費されていくのが素敵
スッポンにな ....
庭に咲く
一輪の
紅い花
見ていると
笑っている
ようだ
人の優しい
笑顔のようだ
誇らしく
きれいに
咲いている
紅い花を
誰かの部屋の
片隅に
そっと
飾 ....
子供のころに
見ていた
夕焼け空は
まるで
体ごと
つつんでくれる
母親の手の
ぬくもりみたい
今日も
きれいな
夕焼け
あのころに見た
夕焼けのように
きれいだった ....
さようなら
君の事は
忘れない
そういって
あなたは
去っていきました
あなたの夢は
必ず
かなうから
あきらめないで
あなたらしく
自分らしく
輝いて
歩いて行 ....
飲み込んだ寂しさは
夕日の味がした
あまりにもさっぱりしていて
麦茶みたいだ
その素っ気なさに
耐え難い孤独を感じた
夕日の味がした寂しさは
冬の麦茶みたいな
黄昏の色をしていた
....
尾崎豊の卒業を流し込みながら大宮の駅、駆ける。黄色のバラ6厘を右手に引っ掛けて。まるで恋人に会いに行くような気持ちで涙で前が見えなくっても、それは仕様です。障害が多い方が愛は燃えると、人波を掻き分けて ....
ブルーの半透明な胃袋と
宇宙タンポポの真ん中で
ちょうちょがセックスしてる
ああ春だなあ
彼の人の唇から
こぼれる言の葉は
朝露のように
一瞬 煌いて
流れ落ち
私の耳から
皮膚から
少しずつ 染みこんでゆく
そうして
....
わたしのパソコンのどこからか
プレデターSのカラカラいう声がしています
わたしのプレデターSは先日エイリアンと闘って勝利しましたので
カラカラカラカラ 上機嫌なのでしょう
とても良かったと ....
とりあえず牙を折る
君の首すじ。から
きれいな血も流れなくなる
なにげなく生きていたら
いつのまにか1年が終わっていて
冷蔵庫の中の野菜は
鮮やかに腐敗していた
自分が許せなくな ....
春 一つを
この大地に 零し落として
木蓮 水仙 桜
路地の片隅に土を得た 草草の息吹
空は華やぐ靄で満ち足りる
陽光は語りつくして
艶やかに花 花を荘厳する
春を ....
わたしの中、唯一
開かれた小さな窓から
ぼうっと眺める
つながる点と、点たち
ペンシルが弧を描き
強弱をつけながら
行き先を定める
それは幾重にも覆われ
その鼓動さえも
....
とうさんとトドさんは、
似てるけど、
ちょっと違う。
とうさんはからだがおおきくて、
お腹もでっぱってるけれど、
だけどトドさんとは、
違う。
この間 ....
東京は 乗り換える駅が多すぎて
どれに乗ればいいのか
わからず 只 途方に暮れる
ありのまま
そんなものなど求めていない
哀しいことだ
乱れ狂わせようにも
交尾中のハエが見つかりやしない
同時性
騒音
リアリズム
せめてないまぜにしてから
こっちにこい
>静かな夜が終わって空が青くなる頃 >これが世界の終わりならばと確認するサイクルで >無情にもカーテンの隙間から >今また真っ白な日が昇る >それでも私は >呼吸していると云うこと >呼吸をすると云う ....
彼女がうたう
まーわるまーわるよわたしーがまわるー
ぐるぐる
どーーーーーん
うたう
まわりながらうたい続ける様を見る
実に滑稽
いい歳してさ
そのまま尻餅付い ....
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