生きているうちで何が最も恐いか。
それは目の前にいる「人」の心だろう。
それは春だったから
わたしは
疑うことを
知らずに
透明な水に
ゆるり、と入って
冷たい水のなか
人魚を探した
水中から
見上げる空は
鱗粉がきらきら光って
わた ....
今日は私どもが開発した
特に1人暮しをしている人に買ってもらいたい商品を紹介します
まず1つ目はこれ
母の味の素
1人暮しで大変なことの1つと言えば食事です
特に男の子なんかは、コン ....
ぼくはかなしい
だれもここにいないことが
ぼくはかなしい
なにかをてにいれたらそのしゅんかんにてばなすことをかんがえなきゃいけない
こわいだけどてにしたい
てにしたい
なに ....
月が眼の見えない日
紙の欠片が寝返りをうつと
月の手からこぼれ落ち
ゆらり、ゆらり空に泳ぐ
慈愛の翼に煽られては
喜び香る
ひとひらの
さくらの花びらとなり
情熱の翼に煽ら ....
ポケットから詩が零れる
あなた行きのバスに乗り遅れてしかたなく
わたし行きのバスの中だった
乗客のほとんどは
自分に帰るため
僕は少し場違いな葛藤をしてる
発車します
....
中華鍋を豪快にさばくラーメン屋がある
確か前に一緒に来たのもお前だった
その鍋さばきをお前に見せたくて
炒飯を注文したんだ
でも気付けば目の前に料理が出てきてた
鍋返しショーは終わってし ....
ちいさな姉さんたちが
あぜ道を鮮やかに歩いていく
カモミールとか
ベルガモットだとか
とても香りの良い会話をしながら
ちいさな光る粒を落とし
それを知らずに踏んでしまうと
しばらくの間、 ....
なきたいときには なけばいい
僕たちは何かをためらうことばかり
覚えていて
ほんとうの声をなくしてしまった
声帯が震わせるものは空気
音にしかなりきれない
言葉のオブジェ
である理性 ....
梅の花が牛の涎にまみれています
その瞬間ぽっかりと空いた百頭女
眼球ばかりが転がっている回廊がはれぼったいのです
だからあなたの名前を呼び続けるのです
常識にエルボーをくわえた星々に感謝を ....
ずっとやさしく包んできた
大事に育て暖めてきた
そんな言葉たち
全て私から生まれてきたものなのに
どうしてだろう
この世の風に洗われた瞬間
石のように色を失い、凍りつく
発せられたその時 ....
鉄の玉が 転がりつづけるように
月が軌道を 描きつづけるように
慣性の法則
君への想いは
林檎が木から 落ちるように
グラスが床で 砕けるように
引力の法則
君への想 ....
川辺に仕掛けられた網という網が、
鱗眼の兄弟に荒らされている。そして、
二人が念願かなって鯰をバケツに入れていた頃、
廃材置き場の亭主が首を吊って死んだ。
集積車が行き交うだけの、さびしい葬式 ....
きみはまあるい心の持ち主だね
誰と接しても角が立たない
優しい心だけど
誰との接点も最小限にしか持たない
寂しい心だね
四角や三角なら
ピタッとくっつくこともできる ....
いのちに寄り添えば
なんでこんな哀しいのか
外灯がけぶってます
希望、
寂しい、
胸を
見つめた
いのちに寄り添えば
なんでこんな哀しいのか
....
自分が忙しいときほど
周りにやさしくありたい、と
思います
周りが忙しいときほど
あたたかく包んであげたい
そう思います
本当は手を貸してあげたいのだけど
今 ....
ななこ 「 ねぇみんな、おままごとしようよ。 」
えり 「 いいよ〜。だれがどの やくをやろうか? 」
あい 「 わたし、おかあさんやるー。 」
....
本当の幸せ教えてよ
侮辱され
無視され
見下され
這い上がると
突き落とされ
息をしようとすると
水につけられる
体罰を受け
バットが折れ
我慢をして
地上の楽園はどこ? ....
過ぎ去った日が
空に帰る
桃色の囁きが枝にゆれる
泳ぐ手が雲の向こうに消えて
祈るように風が舞う
誰かの嗚咽がピアノソロのように聞こえる
確かな足取りで
その塀の向こうを通り過ぎていった ....
木漏れ日は まるい
お月様も まるい
太陽も まるい
地球も まるい
あなたの
みんなの
心も まあるい。
「遠野物語」を立ち読みしてゐると、私の横にゐた若い女が「モーツァルトの手紙」を手に取ったのだった。
うららかな春の昼下がり、店内には他に客は見当たらない。暇さうな店員が、黙々とポップ広告を作ってゐる ....
何かが終わるような
終わるような気がして
コンクリートに埋めた
夢の上を歩いてみた
歩いてみたけれども
掘り起こすことはせず
通り抜けてみた
何かが終わるような
終わるような気がし ....
いま
文字から 染み出す
春が その 重い眠りを 眠って
霞む 空 街 歩道の末に
心の動きは 流れる 水に
春は ぼんやりと浮かぶ
水面に浮き草は 流れて
時を過ぎ ....
素直な君
明るい君
元気な君
憂鬱な君
淋しげな君
怒っている君
みんな
君のものだから
心配はいらない
笑っている君も
怒っている君も
しょげている君も
君らしく ....
一度捨ててゴミになったら最後
もう捨てるという変換は
使えなくなってしまう
今度は生かす再利用する
でもまたすぐに変換されて
ゴミになってしまうのだ
山田と田中がゴミになったら
中山 ....
ガンダーラ
昔聞いたけど
本当に
どんな
夢も
叶うのかなぁ
誰も
みんな
行きたがるけれど
はるかな世界と言う
ガンダーラが
どんな
夢を叶うと言うなら
行って ....
水を
汲んだのは
これで何回目だ
何回も
何回も
水を汲んでいるのに
しばらくしたら
完全になくなってるんだ
おかしいなぁ
何でだろうと
ふと思って
バケツを見ていたら
穴 ....
ホリデイ
青空にはためく白い洗濯物
私は音の出ない口笛を吹きながら
遠くに走る車のきらめきを見ていた
いつか見た潮騒のようだとふと思う
あなたはまだ帰って来ない
風が気持ちいいわ 春のよう ....
森の上の夜の光に
曇は高く灼けている
目を閉じても
しんと熱い
ざくりとした光のはしばし
手を振るように変わりはじめ
やがて花になり鉄になり
光と光以外をくりかえす
....
私はベルトコンベアーに乗っていた
高い天井が見える
顔を持ち上げ
ベルトコンベアーの動く先を見ると
何台もの大きな機械が一列に並んでいる
私はなす術も無く
巨大な芋虫に飲み込まれて ....
4268 4269 4270 4271 4272 4273 4274 4275 4276 4277 4278 4279 4280 4281 4282 4283 4284 4285 4286 4287 4288 4289 4290 4291 4292 4293 4294 4295 4296 4297 4298 4299 4300 4301 4302 4303 4304 4305 4306 4307 4308
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.45sec.