黒光りするやつらとの因縁は、やつらを飼ってみた所から 始まった
道しるべフェロモンで 迷路を抜ける実験
父にも協力してもらい、やつらを捕獲
そんな怯え腰では 捕まえられないぞ と 言って、父はや ....
空手が出来る動物を
空手動物と名づけて
陽の当たらない地下室で
そいつの空手を全否定してやりたい
空手が出来る熊 空手熊
空手が出来る鯖 空手鯖
空手が出来る鶏 空手鶏
お前らの空手はま ....
トーマス
機関車トーマス
機関車トーマス
独りぼっち
今日もまた機関車トーマス
ソファーに身をゆだねて
ウト・ウトとする
御心が天のごとく
地に成ります ....
首を落とした鶏が暴れるのは
別に不思議なことじゃないのに
暖炉が静寂を守っているのは
追いかけられない影があるからだ
その向こうの向こう側にある曲がり角を
右に折れてすぐの
鉄骨だけ組 ....
六月の空から降りしきる
無数の梅雨のうたごえに
色づいてゆく青の紫陽花
八月の日照りに
干乾びた姿晒す
{ルビ木乃伊=みいら}の紫陽花
「生 ....
春雨の降る夕暮れ時に
私は傘も差さずに
飲み屋の前で
酔っ払った学生達の
笑い声を背後に
高田馬場駅への道を行く
吉野家の入り口に
貼られたポスターは
先日婚約発表をし ....
春の扉がゆっくりと
開きはじめ
日差しにキラリ光る
若葉
赤のインパチェイスの
花びらが
小さく顔を覗かせ
愛らしく ゆらゆらゆれ
かわいい♪
遠 ....
( 今宵も高田馬場に
( {ルビ詩=うた}を奏でる風が吹く・・・
鉄腕アトムのメロディーが
少年の夢のように
駅のホームに流れると
何処か遠くの山々で
満開の桜の幹に隠 ....
疎まれた鳥が飛ぶ。
三月。
ランゲンハーゲン。
いまさらどうにもなりはしないのに。
疎まれた鳥が飛ぶ。
横傾しながら。
冷気に翼を浸し、
思いつくままにかたち ....
くらやみに
椿がぼうっと
咲いている
赤と白の
絞り
女のようだが
女のようでもない
花のようだが
花のようでもない
とても
黒い
緑色の葉
くらやみに
....
拡散する意識のなかで
三月の
浅すぎる海底に揺れている
季節は傾きながらも
横滑ることなく
白い軌跡を轢いてゆく
街路樹の切り口に
ひたり、しみ込む優しさ
僕はきっと
臆病な ....
自分不器用なもんで
飯がちゃんと食えません
なんだか茶碗を持つ手がおかしい
なんだか箸をもつ手がおかしい
ものを口まで持ってっても
なんだかべろが先に飛び出す
なんだかおかしい
おかしい ....
からすは桜の枝に留まらない
花が落ちてくる
花びらではなく
雀たちが花を切り取り
蜜を吸い落としている
くるくると
くるくると
花は 回り 回る
幾つも 幾つも
....
濃密を増した この空
重力の強い 会話が
男 と 男 で 交わされ始めて
口ごもる低い声が 雨のように漏れて 滴り
あの木々も ビルディングも
積もりに積もった 垢 落とし
排水溝は汚 ....
この世に善も悪もない。
あるのは、それを決める人の心だけだ。
鼠を捕ってくる
雛のために
木々の根を掘ることで鼠は
さらに土深く、広く根付かせるのだが
ささやかな営みは永遠に中断された
雛は、くちばしとかぎ爪で
鼠を裂くことを覚える
肉塊と ....
降り止まぬ雨
私の味方
晴れの日は嫌い
だってみんな楽しみ方をよく知ってるし
私はいつも仲間外れだから
暮れかかる夕日
私の味方
朝日は嫌い
だってこれから辛く悲しい一日が ....
ねえ君は
どうしてそんなに喋り続けるんだい
何かから逃れるかのように
何かを一時でも忘れたいかのように
その身体を
いま/ここに繋ぎ止めるために喋り続ける
軽くなる言葉
....
{ルビ瑞香=ズイコウ} {ルビ結香=ケッコウ} {ルビ沙丁魚=シャーディンユィ}
香る花には毒がある
棘だったのは舶来品
針千本は呑めたとて
毒を飲むのは難しい
難儀な波が津 ....
"ネットでの出会い"
近頃の事件が
皆のイメージを
悪くしている
でもね
素敵な出会いだって
もちろんあるんだよ
一つの運命
一 ....
耳をふさぐと
潮騒が聞こえる
その向こうから
誰かの悲しい
声が聞こえる
耳をふさいでいた
掌をあわせて
真実に触れてみる
変わらないことと
変わることは ....
{引用=
天体観測者に告ぐ
赤道儀を解放せよ
}
赤道儀を空の中心に合わせると
僕は地軸を手に入れる
グリニッジでも
マウケアナでも
野辺山でも
誰かがそうやって
手に入れる
....
なりたい
なりたい
小学校の卒業文集
車掌さんになりたかった
なりたい
なりたい
中学生の頃のタイムカプセル
音楽家になりたかった
なりたい
なりたい
高校の進路相談
高 ....
世界が
よくない方角に
倒れこもうとしている様は
ちょうど
伐採される老木の
ゆっくりと
森に倒れる姿にも似て
何もかもがスローな速度で
笑い声も
ブランコも
つないだ手と ....
柔らかい雨が降っていた
右手を空にかざして
雲の向こう側から届くだろう
君の言葉を待っていた
冷たすぎることもなく
温かいはずなんてない
冷静に考えてみれば
いつもと同じ雨だけど
....
夜
泣きたくなるのは
哀しいからでは
ありません
部屋に
サカナがいるからです
窒息すまいと
パクパクと口を開け
泳ぐサカナが
いるからです
水を求める
青いサカナが
水を ....
光の天使が突然僕の前に現れたところから
僕らの小さな物語は始まる。
そのころ
小説を読みまくっていた僕は
学校や、同級生や、先生や、その他の
世の中の大多数の大人達に辟易し、半ば馬鹿にし ....
ねえどうしてこんなに胸が苦しいの
ぼくたちを巻き込んでは、はなして
くりかえされるのは、夕立
あやまちをおかしたのは
いつだったか、もう
おぼえていないのです
きみが好きで
....
あなたの童話的世界
森があってお城があって
わたしがいてあなたがいて
自然とこぼれる微笑み
わたしの童話的世界
壁の目がひらき地面の口がひらき
のみ込まれてゆくうつくしいも ....
びんぼう びんぼう
いつだって
びんぼう どれだけ
金があっても 恋をしても
びんぼう 埋まらない
びんぼうな ココロ
どれだけ 歩いても
どんなに 泣いても
ビンボウ ヒマなし
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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