階段は夜よりも昼のほうが暗かった、上下左
右に伸びた立体駐車場が、がりがりと音を立
て始めている、埃のかたちをした日差しは鉄
柵で刻まれて、誰もが忍者かシマウマのよう
なシルエットになっていた ....
すべて
いなくなった誰かの写真だった

すべて
風に舞う木の葉だった

すべて
破られた約束ばかりの伝言板だった


すべて



自殺未遂の挙句植物化した ....
突然まわりが真っ暗になり
右も左もわからない
上も下もわからない
からだの感覚がすべてなくなったかのように
いや、もしそうならば暗いという認識すらないだろう
なにも感じないのだから

右 ....
回りくどい事はするな
北極点キーから南極点キーまで
中心を突っ切ればいい

そこに現れたマグマ
蝉時雨のような大地
削岩機乗客に張り付いて来るバッタ、イナゴの群れ
佃煮にして食え

 ....


今年も季節が巡り

一年が過ぎ去ってゆく

白木蓮の花は散り落ち

私はまたひとつ歳をとる

地平に没する深紅の太陽

落日のはやさに

ひとり立ちつくす

春、 ....
き・は・く・な 拡散
中心を失い
弱弱しくて うごけない 自我

蜘蛛のように 空中に どっかと巣を張り
心臓の位置を しっかり定めて

あらゆる事象に 言葉を投擲する

淡い春 木 ....
スパンコールの雨が降る
君は傘を差さずに 手のひらを差し出している

きらきらとまるで夢のよう
さらさらと風が吹く
君の手からこぼれおちるしずくを
僕は黙って見ていた

スパンコー ....
火山活動で出来た島
各大陸とは隔絶された
独自の進化を遂げた島
固有種が数多く存在する
パゴスガラ諸島
ガラスのシャトー
存在する数多くの固有種
隔絶された沿岸警備隊の引き攣った顔
火 ....
詩は
飾る事じゃない
もしあなたが
飾りを身に着けているとしたら
生皮を引ん剥いて
天日干しにしてやる

そこで耐え難いほどの
痛みを感じればいいだろう
触ると火傷する
マイナス1 ....
アシカが来る
明日来る
手作りの案山子を抱えて
遠くはるばる
明石海峡をわたってくる
足からくる
お菓子屋とガス屋の間を
通り抜けてくる
明るい春の陽射しを浴びて
皮膚がゆっくり乾い ....
4000000回くらいキスしたいけど彼女いないから
とりあえず自分の腕に40000000回キスしてみたら
腕が強烈に唾臭くなったうえにひどく空しい気持ち
しかも翌日腕が3倍くらいに腫れ上がって
 ....
ミッドナイトデスローズに気をつけろ
忌まわしきあの夜 お前が遺したメッセージ
何を言っているのかさっぱりわからないので
家に帰ってからお父さんに聞いてみたら
わからないことがあったからといって ....
多くが壊れ
ひとつ残り
うつろいを生み
栄えさまよう


曇の数だけ夜があり
ひとつひとつの雨のたもと
光は布にひらかれて
足跡のない歩みを照らす


背の花ふ ....
サングラスをかけた 
全盲のおじさんが 
若者のリュックにつかまり 
地下道に入っていった 

ポケットに手を入れて 
道に佇むぼくの 
目線の先に遠のいてゆく 
ふたりの背中 

 ....
やさしい声がする
君の声だ
風が頬をかすめて
遠くにいく

次の曲は知ってる
あれだろ センチメンタル
今、こんな風

知らない人が行き交う街
知らない間に好きになってる
勘 ....
またまた 大事な事は言えずじまい

ドキドキ しながら会ったのに

ペラペラ 喋ってばっかりで

ときどき フッと黙っては

キラキラ した目と視線が重なり

いよいよ 大事なシー ....
このごろ

冬の匂いがしなくなった

サクラ咲くまえに

中途半端にするさよなら

声もかけずに

いいと思ったひと

どこかでまた会うような

そんな気持ち

せつな ....
その乱刃の切っ先、どこへ向ける?
君の、白い白い陶器のようなおとがいに
するりとすべらせたなら、なんて美しいだろう

真紅の血しぶきは白い肌をぬらして桜色になる
何時間、眺めていたとて飽きな ....
これではない、
これではない、と言いながら
なにも指し示すことができず
しかしそれは確かにあるのだと言う

散り敷いた花びらかきあつめ
その手をかかげあげても
ばからしいと言う

見 ....
  {引用=わたしはすでに 
わたしそのもの}


自ら望み 
生まれてきたわけでもなく 
自ら選んだ
両親と国と時代でもなく 

窓辺に置かれた鉢の 
枝葉を広げた小木のように  ....
慈しみが

ありすぎるから

つらい気持ちで

傲慢になってしまう


悲しみに

すぐ慣れるから

マイノリティが

人に傍観されている


世界で唯一の

 ....
 フウテンの辰旅日記(その一)

おれは途中下車してよ
その駅では
もう列車はないてよ
夜だったよ
真夜中に違いねえ

腹が空いてよー
左の角に
一杯飲み屋
暖簾をくぐれば
女 ....
 
燃やして、捨て去ってゆく
そういう風に、生きる塊がある
 
凄くつまらないエピソードを
凄くつまらないままで終らせても
どなた様にもご迷惑を
おかけしません、と
 
草木も揺るや ....
娘が
私の誕生日にプレゼントをくれた
そういえば
最近娘とは会話もしていなかった

細長い化粧箱

包装紙をやぶいて中を見ると
ドライバーが一本入っていた

娘は
私がそれを ....
沢山の年齢がある
それは日々流動的
社会に出て、沢山の年齢と関わりだした(大人になったかは知らないし大人の定義は更に曖昧だ)。

十年を経て変わったことは、例えば仕事を覚えてお金を貰って生活を ....
ありがちな告白で
緩慢な思考が
訳を言うまもなく
さらに緩慢になる

彼女の紅葉した頬は
いつもの可憐さではなく
泣きそうなその瞳と
合わさってどこか寂しげ

少し時間をくれない? ....
夜の静かさは

うっすらと

冷たい


そっと

気付かぬうちに

周りを覆って


太陽とともに響く

生きた喧噪は

はたりと

いつの間にか消える

 ....
赤い舌をのぞかせながら
君は緑色のケーキを食べる。
ピスタチオのムース。
新作だってと言いながら
君が買ってきた分を
二人で分けて食べてたはずなのに
僕の分はもうない。

赤い舌をのぞ ....
大きく私が愛する人すべての人を包み込むような、
半円形の人になりたい

私が愛する人の助け声が聞こえたなら、
空のように見上げればいる 
いつでもかけつけてくれる
そんなひとでいたい。
 ....
会社の屋上から見える山が
今日は少しだけ近くに見えた

霞がかった空を
悠然と跳ね烏が
羨ましくて仕方ない

肩や腰だけじゃなく
心も重い溜息の日曜日
遠くから聞こえる笑い声に
何 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
十二月の階段月見里司508/3/17 22:11
思い出せない(いつのまにか死んでしまうものたち)ホロウ・シカ...1*08/3/17 22:04
路頭に迷うここ408/3/17 21:19
ぱすごだがま世界一周狩心3*08/3/17 21:12
バースデー由志キョウス...308/3/17 20:34
中心の喪失アハウ508/3/17 20:17
スパンコールの雨ゆうと1*08/3/17 19:51
ガラパゴス諸島狩心2*08/3/17 19:46
飾りについて2*08/3/17 19:45
アシカたもつ308/3/17 18:54
4000000回のKISSセガール、ご...308/3/17 18:12
ミッドナイトデスローズ308/3/17 18:04
夜と布木立 悟408/3/17 17:50
少女のうた 服部 剛308/3/17 17:17
エトランゼゆうと2*08/3/17 16:18
【隙のない君】つむじまがり0*08/3/17 15:33
卒業の唄吉岡ペペロ108/3/17 15:12
櫻の宴朽木 裕208/3/17 13:02
花あそび渦巻二三五1108/3/17 10:39
きせきの日 服部 剛808/3/17 10:15
慈しみと悲しみと吉岡ペペロ208/3/17 8:21
フウテンの辰旅日記海野小十郎508/3/17 8:19
死に急ぐ人黒子 恭408/3/17 4:41
「プレゼント」ベンジャミン3*08/3/17 1:29
年齢水魚1*08/3/17 1:25
ブレーキ・ラン夜恋108/3/17 1:23
no title108/3/17 1:22
グリーン・アイズ・モンスター亜樹208/3/17 1:15
空 虹 太陽RURU108/3/17 0:49
春は来る松本 卓也2*08/3/17 0:09

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